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2015年3月

2015年3月31日 (火)

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


日本民話

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きっちょむさん(漢字では吉四六)は、
大分県大野郡野津町に実在した人物で、
酒造業をいとなんでいた
初代広田吉右衛門であるとされています。



餅屋の値段

 

むかしむかし、
吉四六さんと言う、
とてもとんちの出来る人が
いました。



ある日の事、吉四六さんは、
馬にたきぎを積んで町まで売りに行きました。
「えー、たきぎはいらんかねー。
たきぎはいらんかねー」
そう言って売り歩いていると、
餅屋の主人が店から出て来て言いました。
「おい、お前が引いているのを全部買いたいが、
値段はいくらだ?」
吉四六さんは、てっきりたきぎの値段を
聞かれたのだと思ったので、
「へえ、ありがとうございます。
全部でちょうど、百文です」と、答えました。
それを聞いた餅屋の主人は、ニヤリと笑うと。
「百文とは安いなあ。それ、代金だ」
餅屋の主人は吉四六さんに百文を握らせると、
たきぎを積んでいる馬ごと
引っ張って行こうとするではありませんか。
吉四六さんは、びっくりして、
「こら、何で馬ごと持って行くんだ?」と、言いましたが、
餅屋の主人はすました顔で言いました。
「わしは、お前が引いているのを
全部でいくらだと聞いたんだ。
するとお前は、全部でちょうど百文だと答えた。
だから馬ごと持って帰っても、
文句を言われる筋合いはない」
「し、しかしそれは・・・」
「代金を受け取ったからには、この馬はおれの物だ」
「・・・・・・」

こうして餅屋の主人に、たった百文で
馬を取られた吉四六さんは、
(そっちがその気なら、こっちにも考えがある)
と、仕返しの方法を考えました。
さて、その日の夕方、餅屋の主人が店で
忙しく働いていると、客の一人が
餅屋の主人に尋ねました。
「ほほう、いい店だな。いくらだ?」
聞かれた餅屋の主人は他の客に餅を渡しながら、
後ろを向いたまま答えました。
「ああ、二十文だよ」
「安い! 買ったぞ!」
「はい。ありがとうございます」
お金を受け取った餅屋の主人が、
ふと、その客を見てみると、
その客は吉四六さんでした。

餅屋の主人は、怖い顔で吉四六さんを
にらみながら言いました。「ややっ、吉四六さんか。
餅を買って機嫌を取っても、馬を返してはやらないぞ」

しかし吉四六さんはニコニコ笑うと、
餅屋の主人に言いました。
「いや、あの馬を帰してもらおうとは思わないよ。
それよりも、早くこの店を出て行ってくれるかな。
この店は、おれが二十文で買ったのだから」
それを聞いた餅屋の主人は、びっくりです。
「馬鹿を言え! おれがいつ、二十文で店を売った!」
「売ったよ。
おれが、『いい店だな。いくらだ?』と、言ったら、
お前さんは、『ああ、二十文だよ』と、言って、
代金の二十文を受け取ったじゃないか。

代金を受け取ったからには、この店はおれの物だよ」
「ああ、しまったー!」
それから餅屋の主人は吉四六さんに土下座をして謝り、
吉四六さんに馬と山盛りの餅を渡す事で、
どうにか許してもらったという事です。


おしまい


麦の粉



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる






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きれいなお風呂・宣言



お風呂物語

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、



ビートたけしの「トイレ掃除」
「おれは、自分の好き勝手やっているだけで、
人よりも才能があるとは思えない。
しかし、テレビ番組をやっても、
小説を書いても、映画を作っても、
絵を描いても、なにをやっても評価されてしまう。
おかしい・・・。よく考えても、
自分の才能でそれらをやれるわけがない。
ただ、心当たりが、たった一つだけある。

それは、若いころに師匠に、
トイレを綺麗に掃除しろと言われてから
30年以上ずっとトイレ掃除をやり続けてきた。
自分の家だけでなく、ロケ先や公園、
ときには隣の家のトイレ掃除もした。
今のオレがあるのは、
トイレ掃除のお陰かもしれない!」…



突然旅立ったお母さん


桂ざこばにまつわる話。

昔、まだ桂ざこばが桂朝丸という名前だった頃、
師匠・米朝の下で修行していた頃、

ある時、朝丸は皮膚病を患い背中に
悪性のできものができてしまった。
痒くて仕方がない朝丸は近所の医者へ行って
塗り薬を貰って来たのだが、
その塗り薬がひどく悪臭を放つ塗り薬だった。
しかも間の悪いことに背中の出来物は
自分の手では薬が塗りにくい場所にあり
そのひどい悪臭を放つ薬を誰かに
塗ってもらわねばならなかった。

当時、朝丸は米朝の家に住み込んでいたので
最初は米朝の家のお手伝いさんに頼んで
薬を塗ってもらっていたのだが、
あまりの悪臭からか次第にお手伝いさんも
薬を塗るのを嫌がって塗ってくれなくなった。
朝丸は仕方なく、なんとかして自分で塗ろうと
米朝宅内の自室で悪戦苦闘していた。

その時、通りがかった米朝が朝丸の部屋に入ってきた。
「どうしたんや、朝丸。手が届かんのか。」
米朝は声をかけた。
「はい」 朝丸は素直に返事をした。
「ちょっとその薬貸してみい。」 そう言いながら
米朝は手を差し出した。
「で、でも、この薬は・・・」 すごく臭いんです。と
続けようとした朝丸の言葉をさえぎって米朝は言った。
「ええからはよ貸してみい。」
そして薬を朝丸から受け取った米朝は、
朝丸に背中を向けさせ薬を塗り始めた。
「痒ないか、朝丸。」
「はよ治れよ、朝丸。」
そう、声をかけながら薬を塗ってくれる師匠のやさしさに
胸がいっぱいになる朝丸だった。

ある番組でこの話の再現VTRを見たざこばは
当時を振り返ってこう語った。
「本当にやさしい師匠で、この後何回も
米朝師匠に薬を塗ってもろたもんや。
でもなかなか治らんかってな。で、
違う病院に行ったらあっさり治ったんや。
後から聞いたら最初に行った医者は有名なヤブやってん。」
オチをつけたざこばの目には涙が光っていた。…



季節は巡り、
花が咲き花が舞い、花が散り花が逝く、
1度起った事を奇跡と呼ぶなら、
2度めは偶然、3度めは必然、
4度めは当然、5度めは日常
きっといつか、風が吹いて、
夢を運んでくる予感…



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる






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お風呂物語



信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

 

韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。



韓信-17・乱世

「……教えよう。栽荘という名は世を忍ぶためのもので、
わしの本当の名は鞠武(きくぶという。
燕(えん)の宮廷に仕えること長く、
最後は太子の丹さまの守り役をつとめた」
韓信は驚いた。
「燕の太子丹と言えば……始皇帝を」
「暗殺しようとしたお方だ。それがきっかけで燕は滅亡した」
韓信は席を立つと、そそくさと先生のために湯を用意した。
飲んで詳しく聞かせてほしい、というつもりだろう。

「もともと丹さまは隣国の趙に人質として出されていたが、
そのとき趙は秦の人質も確保していた。
これが嬴政で、のちの始皇帝だ。
二人は同じ境遇であることから仲が良かったが、
嬴政が即位して秦に戻ることになり、
丹さまは今度は秦の人質となった。
この時から二人の関係が悪化していったようだ。
原因は一方的に秦王の嬴政にある。
上の立場に立った嬴政はそれまでの態度を豹変させ、
丹さまにそれはそれはつらく当たったそうだ。
我慢できずに燕に逃げ帰ってきた丹さまは
激しく復讐心に燃えておられ、わしはなだめるのに
苦労したものだ」

「太子は言うことを聞かなかったでしょうな」
「まさしく。太子は聡明ではあるが、
現実を直視しない傾向があるお方でな……
燕が諸侯国の中では最弱の国で、
秦に敵うはずがないことを頭ではわかっていても
自尊心を優先させたがった」
「自国の命運よりも個人の見栄と誇りを大事にした、
ということでしょう。
わかるような気がします」
栽荘先生は、得心が言ったように頷いた。
「お前と丹さまは、よく似ていると思っていたが、
やはりそう思うか。考えていた通りだ」
韓信は憮然として答えた。
「私には、たいした見栄や誇りなどはございません」
栽荘先生はこれを聞いておかしそうに笑ったが、
笑い声にも以前のような元気さはない。
「そうかもしれんが、いずれお前にも
そういうものが生まれてくる。それはともかく、
お前と丹さまが似ているのはその不器用な性格だて」
韓信は馬鹿にされているような気がして、おもしろくなかった。
「もうその話はいいでしょう。先を進めてください」

「うむ。……ちょうどそのころ秦を追われた亡命者が
燕に訪れていてな。樊於期(はんおき)という将軍だ。
太子はこの男を匿うことで持ち前の義侠心を発揮しようとなさった」
「追われた男を匿うとは、
秦からにらまれることになったでしょう」
「その通りだ。わしは反対し、
樊於期などは匈奴の地へでも送り、
今のうちに諸国と合従(がっしょう)
(秦に対抗するべく諸国間同士で
同盟関係を結ぶ、という戦国時代の策)しろと主張した。
しかし太子は受け入れようとせぬ。
窮地に陥り、自分のもとへ身を寄せた者を
見捨てるわけにはいかぬ、
合従など時間がかかりすぎる、
そんなことは自分の死んだ後でやってくれ、と」
「話を聞くと、太子は想像以上に気概のあるお方ですね」
栽荘先生は、嘆息した。
「ひとりの青年としては、何と言えばいいのだろう……
そう、いい男だ。しかし、国の命運の問題だからな。
正しいことばかりが通用するとは限らない。
それなりに狡猾さや駆け引きも必要だ。
ところが太子にはそれがなかった。
太子は燕など滅んでも構わない、と思っていたのかもしれんな。
とにかくわしが説得しても埒があかないので、
巷で名士との誉れが高い田光(でんこう)という老人を紹介した。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても、歌っても、 
 何処に置いても、飾っても
  花も歌も、枯れてゆく....
  人生、絵模様、万華鏡...


「プラチナボイス」が心を刺激する!
川上大輔 ウナ・セラ・ディ東京



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる
 





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2015年3月26日 (木)

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、



芸人にまつわる話

フジモンが「ユッキーナに4年後のプロポーズ」
最初にふたりが番組で共演したとき、
実は木下には付き合っている男性がいた。
そして、フジモンは単なる相談相手だった。
だが交際が上手くいっていなかった彼女は
悩みを藤本に相談していた。
そんなときどんな遅い時間に呼び出しても、
藤本は嫌な顔をせず木下のもとに駆けつけてくれた。

木下は(当時の彼氏に対する)不平不満を
思いっきり吐き出して、
スッキリしたら「バイバイ!」と言って帰っていたという。

ところが藤本の芸人仲間から
「彼(藤本)が自分に好意をもっているらしい。」
と聞いた木下は電話で直接、本人に確認した。
すると「好きかもしれん。」と藤本に告白された。
「私は全く恋愛感情が無かったので、
彼の気持ちに応えられない。」と彼女はその後、
一切藤本と連絡を取り合うことを拒んだという。

最後にディズニーランドに行こうという約束をし、
当日フジモンは、行きの車から泣いていたそうです。
すると木下の親しいヘアメイクのもとに、
藤本が木下のことで頻繁に相談してくるように
なったと知らされた。
「昨日も夜中の3時に呼び出されて、
藤本さんから泣きながら
ユッキーナへの思いを聞かされた。」と
言われると、「そんなに自分のことが、
好きなのか。」と彼が気になる
存在になりつつあった。

そして12月の彼女の誕生日。
藤本は【お誕生日、おめでとう】
と書かれた横断幕を自ら手配し、
木下のマンション前の柵に飾って見せた。
それを見たとき呆れながらも、
自分をこんなに好きでいてくれる藤本に
彼女も好意を抱くようになった。

それから正式にふたりは、交際をスタートさせる。
結婚するまで藤本は数々の
ドラマのようにロマンチックな演出をして、
木下を喜ばせた。

「なぜ、そこまでするのか」と彼女が聞くと、
「自分のようなブサイクは、
頑張らないとダメなんだ。」との
答えが返ってきた。

そして、プロポーズから4年たった藤本は、
ふたたび、ユッキーナにサプライズの
プロポーズをしたそうです。
愛でたし、メデタシ…


結婚しようと約束したカップル
結婚してるつもりだから !!



季節は巡り、
花が咲き花が舞い、花が散り花が逝く、
1度起った事を奇跡と呼ぶなら、
2度めは偶然、3度めは必然、
4度めは当然、5度めは日常
きっといつか、風が吹いて、
夢を運んでくる予感…



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる




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お風呂物語

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昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

日本民話
岩になった鬼

おに 

むかしむかし、
鬼の親子が深い山奥に
住んでいました。
ある日の事、

鬼は子どもの鬼を肩に乗せて、
山のふもと近くまで

散歩していました。 



すると一人のおじいさんが
小さな女の子の手を引いて、
トボトボとやって来ます。

おじいさんは悲しそうにため息をつくと、
空に手を合わせておがみだしました。
気になった鬼は、思わず声をかけました。
「じいさん、何をしとる?」
いきなり雷の様な声で尋ねられたおじいさんが
びっくりして顔を上げると、
頭上から恐ろしい顔の鬼が見下ろしています。

「ヒェーーッ!」思わず腰を抜かしたおじいさんに、
鬼は少し声を小さくして優しく言いました。
「怖がる事はない。何をしとるか、言ってみな」
「はい。わしらはこの下の浜辺の者で、
みんな海で働いております。
だが、毎年夏になると海が荒れて、
浜のみんなが犠牲になります。
この孫の両親も夏の大波にさらわれ、
わしと孫は二人ぼっちになってしまいました。
そこで神さまに、もう海が荒れん様にと、
お祈りしていたところです」

「そうか、それは気の毒にのう」
それからしばらくたった、ある日の朝。
鬼が目を覚ますと、外は大変な嵐でした。
鬼は、あのおじいさんの事を思い出すと、
うなり声をあげて立ちあがりました。
そして鬼は、小山ほどもある岩に抱きつくと、
「うりゃあっ!」と、岩を持ちあげて、
ズデーンと放り出しました。
続けてもう一つの大岩も持ちあげ、
ズデーンと放り出しました。
そして鬼は長い鉄棒で二つの岩に穴を開けると
団子の様に突き刺し、
岩を通した鉄棒をかつぎあげて
子鬼にやさしく言いました。

「おとうは浜へ行く。お前はここで待っとれ」
「いやだ、いやだ、おれも行く」
「・・・そんなら、この岩の上に乗れ」
鬼は腰が砕けそうになるのをこらえて、
一歩一歩と山を下って行きました。

浜では大波が白いキバの様に、
ドドーッと押し寄せて来ます。
村人が波に流されまいと、家や岩に
必死でしがみついています。

鬼は子鬼に言いました。
「さあ降りろ、お前はここで待っとれ」
「いやだ。おとうと離れん」子鬼は首を振って、
降りようとはしません。「・・・
ようし、そんなら泣くなよ!」
鬼はそう言うと、海へ足を進めました。

大波が狂った様に押し寄せ、
鬼にぶつかってきます。
すさまじい波に足を取られながらも、
鬼は必死で前に進みました。
そして頭まで波につかった鬼は、
岩の上の子鬼をおぼれさせまいと
岩を高くさし上げ、そのまま海に入り
ついに姿が見えなくなってしまいました。

波は鬼の体とさし上げた岩にさえぎられて、
やがて静かになっていきました。
そしていつの間にか、鬼の体は岩になりました。
「おとう!」岩の上の子鬼は、ワンワンと泣きました。
泣いて泣いて泣き疲れて、その子鬼も
とうとう小さな岩になりました。
今でもこの浜には二つの大岩と、
その上にちょこんと乗っている小岩があるそうです。
おしまい



シカのカンチール


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる




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お風呂物語

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、

 

落語の原型とも言われている
江戸小咄は、 江戸時代の
庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。

お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります、西洋小咄です
 

艶笑落語  、『道鏡』
男性というものはすべからく、
自分のもんが大きいとか小さいとか、
自分の持ちものをとかく気にする方が多いようですナ。
まァ大きいということになりますと、
古来、このわが国では弓削道鏡(ゆげのどうきょう)という人が
いちばん大きかったそうで、
これは丹波国弓削村(たんばのくにゆげむら)の
生まれやったと申しますが、おもしろいですナ。

エー、川柳と申しますものはずいぶん
おもしろいことを申します。
弓削村で面(つら)じゅう鼻の子が生まれてなことを申します。
鼻の大きいのはあそこが大きいんやそうですナ。
こらァどなたがお決めになりましたものか、
昔から鼻の大きいのはあそこが大きい、
え、口の大きい女性はあそこが大きいてなことを申しますが、
弓削村で面じゅう鼻の子が生まれなかなかおもしろい川柳で、
弓削道鏡が生まれたときは顔じゅうが鼻やったと
申しますんですから恐れ入りますナ。

さて、そういう子供がでけてみなはれ、
そらもうおかあちゃんてなもんは心配でしょうがない。
「こんな大きいのン、これどうもないやろかしら・・・」
えー、われわれ小さい時分に、
よくみみずにおしっこをかけると、あそこが腫れる
てなことを申しましてナ、

えー、で、またこのみみずにおしっこをかけて
腫れあがったやつは、このみみずに
「ごめんなさい、ごめんなさい」ちゅうて
みみずを洗うてやりますと、これが癒(なお)ると、こう言う。
ですからよく道端でおしっこをするときには、
われわれ子供の時分に、
「めめずも蛙も、どなたもごめん」ちゅうて
おしっこしたもんですけども・・・・。

えー、川柳のほうでもやっぱりそれを申しますがナ、
数千のみみずを洗う弓削の母という川柳がございます。
こらァもうおかはんもえらいこっちゃったでしょうナ。
こんな大きいのはどこでみみずにおしっこを
かけよったんかしら、
母親は心配で村じゅうのみみずを取ってきて、
壺へいれましてナ、これをパーッと
壺の中で洗うたというぐらいのもんで、
そのときにさわってみた感触が
自分のンとあんまり似てたんで、
弓削道鏡のおかはんは、
「ははァ、するとあたいのはみみず千匹かしら・・・・」
そんなこと思うたか思わんか知りませんが、
村じゅうのみみずを洗う弓削の母という川柳も
あるぐらいでございます。
かなり大きかったんでございましょうなァ。

これが年ごろになりますと、
道鏡は座ると膝が三つ出来てなことを申します。
まァ正座いたしますと膝が三つあるように
見えたちゅンですさかいに大変なもんで、
いかに大きかったか。道鏡の幼名たしか馬之助
てな川柳があるぐらいのもんですさかい、
馬なみの持主やったんですナ。

また、この道鏡が体を洗うとりますときに、
「おい、おい、おいッ」呼ばれたんで
「なんやァ?」ちゅうてひょっと立とうとしたら、
おのれのもんをおのれで踏んでこけたちゅンですさかい、
「痛いッ」大騒ぎでございますが、
よほど大きかったとみえますナ。

ところが年ごろになりますと、
この道鏡の相手をするご婦人がない。
たまに町へ出ましてお女郎買いに行きましても、
相手をするやつがみないやがって逃げてしまう。
「あァ、世の中にわしぐらい、はかない人間はない。
遂に一生を、女のひとというものを知らんと
死んでしまうのンかしら」

嘆き悲しんでおりますと、
あァ神さんというものはうまいことこしらえてくれはるもんですナ。
時のやんごとなきお方が、
これが大変に間口の広いものをお持ちやったそうで、
どういう人がお相手をいたしましても
ご満足あそばされるということがない。
えー、これまた嘆き悲しんでおりますところへ、
道鏡という非常に巨大なモノを持った男がいるということが、
都へ聞こえまして、どこからともなくお耳に入って、
「その者を召しだすように」ということで
勅使が下がりました。


おあとは次回へ、よろしいようで…


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……

みつお

歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



18禁 「釜山港へ帰れ」


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる









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お風呂物語

2015年3月16日 (月)

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、

落語の原型とも言われている
江戸小咄は、 江戸時代の
庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。
お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります、西洋小咄です

えぇ、間男、てぇやつ、要するに
人妻といいことをしようてぇやつですが、
これが亭主にばれますてぇと大変ですな。
相手が武家の女房だったりしますてぇと、
二つ重ねといて、四つだの八つだのに
切り刻まれたものです。
ま、町人の場合は殺すてぇわけにゃ参りませんが、
そのかわり、その慰謝料の額が
七両二分と相場が決まっておりました。
据えられて 七両二分の 膳を食い
なんて川柳が残っておりますな。

亭主  やぃ! こんちくしょう! 間男、見つけたぞ!!
間男  うわぁ、か、勘弁してくれぇ! 出来心なんだよ、
 つい魔が差したんだ。近所のよしみで、勘弁してくれぇ
亭主  やかましい! 勘弁できるけぇ!
 おれが旅に行く、てぇ話しをしてうちを出たとたんに
 カカァ誑し込みやがって!
 そんな出来心があるかってぇんだ!
 さぁ、間男見つけたら重ねといて四つにできるんだ。
 このナタでぶった切ってやる!
間男  か、勘弁してくれ! たった一回なんだよ、 
 たった一回でぶっ殺されちゃたまんねぇ! 頼むよ!
亭主  じゃぁ相場どおり七両二分払うか!?
間男  い、いや、おめぇ、たった一回で七両二分てぇのは
 ちょっと高すぎやしねぇか
亭主  この野郎、間男値切ろうてぇのか?
 いったいいくらなら払うんでぇ!
間男  いや...あの...三両くらい...
亭主  さ、三両!? 七両二分を三両!
 ま、いいや、とっとと持って来い!
 ぼやぼやしてるとぶった切るぞ!

間男  うわぁ、た、大変だ...おぅ、おっかぁ...
 す、すまねぇが、三両、用立ててもらえねぇか
女房  えぇ? お前さん、なんだい、薮から棒に...
 どうしたんだい? そんな蒼い顔して...
 何かあったのかい?
間男  それが、面目ねぇ...
女房  なにが面目ないんだよ。どうしたんだよ、
 云ってごらんよ
間男  すまねぇ。いやぁ、実はな、
 辰んちのカミさんとできちまって...
 その、始めたところを辰に見つかっちまったんだよ。
 それで三両持って来ないと重ねといて
 ぶった切るってぇんだ。すまねぇ、頼む!
 三両、なんとか用立ててくれ

女房  まぁ、辰さんってぇとすぐご近所じゃないか...
 そんなところのおカミさんと...ったく、
 ロクな稼ぎもないくせに、助平の方は一人前で...
 で、いったい何回やったの?
間男  たった一回だよ。きょう初めてだったんだ
女房  一回? 一回で三両かい?
 ずいぶん高いねぇ...いいよ、持ってかなくて
間男  ...えっ!? おれぁ、ぶっ殺され...
女房  大丈夫だよ。もう一度向こうへ行ってね、
 辰っつぁんに、女房がそう云ってましたって云ってね、
 差し引き六両もらっといで

おあとはよろしいようで…

塀の子

えー、さるお旗本のお屋敷が、
となり合わせにございまして、
この両家の下男と下女が、
いつしか割りない仲となりました。

今と違いまして、不義はお家のご法度(はっと)
なんてことをいって、大変やかましい時代でございますから、
逢瀬をたのしむなんてえことは容易じゃァない。
いろいろ考えたあげく、両家の境ンところに塀がある。
その塀にナ、手頃な節穴がありますから、
男のほうがコレを通して、双方その品物を接触し合っては
楽しみにしている。

くわしくいえば、野郎のほうが、いきり立った長いのを、
その穴からヌーッと出す。
こっちのほうで、女のほうが自分の穴で、
そいつをスポーッとうけとめるという・・・・。
まァ、生活の知恵ですナ。
いつの時代でもそうですが、使用人てえものは、
主人の用事なんぞで、そうそう自分の思い通りには
ゆかないもので・・・あるとき、打ち合わせの時刻にナ、
突然お姫さまが、お庭の散歩に来合わせる。
下女はびっくりして、あとへ下がりましたが、
そんなことァ知らない下男は、いつものように、
張り切った品物ォつん出して、今や遅しと待ちかまえる。

下女はアッと思ったが、もっとおどろいたのはお姫さまです。
なンしろ、深窓育ちで、男のそんなものは、見たこともない。
「これ、あそこに生えている、あの異様なものは、なんじゃな?」
「ハ、ハイ、あれは・・・・」
こりゃァ、正直にいう勇気は出ませんから、くるしまぎれに、
「キノコの一種でございまして・・・・」
「キノコの一種? して名前は?」
「ハイ、木に生えるのはキノコでございますが、
あれは塀に生えておりますゆえ、ヘイノコと申します」


おあとはよろしいようで…




歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…

18禁 「氷雨」



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……

時は絶えず流れ、
     今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言

お風呂物語

2015年3月15日 (日)

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、




落語の原型とも言われている
江戸小咄は、 江戸時代の庶民の
楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。


お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります、西洋小咄です



 
毎日まいにち、
お城ンなかにこもったきりじゃ身体によくない、
気分も晴れないてぇんで、野行きでございます。
お姫様、お駕籠ン乗って田舎の方へと
お出かけンなりまして、
小さな湖のほとりでご休憩でございます。
すると、渡り鳥がギャァ、ギャァと鳴きながら
飛び立ちました。
お姫様、それを見て
姫  爺、あれを見やれ、ガンが飛ぶぞ
爺  姫様、ガンと申すは下世話の言葉。
やんごとなきお方様は「雁(かり)」と
呼ばれるがよろしかろう
姫  ...さようか...

しかられて、しょぼんとしております。
さて、爺が一服つけようてぇんで、
煙草入れを取り出し、キセルに刻みを詰めまして、
スパスパッと煙草を吸います。
この灰を、コンコンッとやって落とそうとすると、
キセルのガン首が緩んでてポロリと取れた。
姫  爺、あれ、カリ首 ?! が落ちた!
おあとはよろしいようで…
 





昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、



 

えぇ...まことに困ったもんでございます。
このお姫様がお駕籠に乗って道を行きます。
春も真っ盛りでぽかぽかと暖かく、
お駕籠の御簾をおろしていては暑苦しいほどで、
ちょっと開けて涼をとっている、
その様子を見て、沿道で若いものが
云いたいことを云っております。

甲  おぅ、見てみなよ...お姫様だよ...
 ヘェッ! いい女だねぇ...いゃぁ、
 うちのカカァたぁえれぇちげぇだ
乙  そりゃぁあたりめぇだ。おめぇのカカァなんぞと
 一緒にすることがどだいまちげぇってぇもんだ。
 拵えからしてぜんぜん違うぜ
甲  おめぇ、それはねぇだろ...とはいうもんの、
 いゃぁ、やっぱ、いい女だ。
 ああいうおんなといっぺんでいいから、
 やってみてぇもんだ
乙  へっ、なにをいってやがんでぇ。
 おめぇなんぞ、そんないい女とやれるような
 ご面相かよ! うちへけえって
 せんずりでもかきゃぁがれ!

云いたい放題ですな。これを聞いたお姫様、
せんずりをかく?? と、これがなんだか分からない。
そこで奥女中のひとりに聞いてみた
姫 これ、あやめや、あやめ
女中  はい、こちらに
姫  さきほど沿道のおのこが、
「せんずりをかけ」と申しておった。
 あれはいかなる意味かえ?
お女中も、これには弱った。
女中  は、はい...あの...
 うちへ帰りまして... 
 あの、ゆっくりと休息することを、
 下世話にてそのように申します と、
 その場は うまくごまかした。

さて、翌朝でございます。
ご家老の三太夫が登城して参りまして、
姫様の前にてご挨拶
姫様には麗しき御尊顔を拝し奉り、
三太夫、恐悦至極に存じ奉ります
姫  そなたも、老体の身で、
 毎日の登城、大儀である。
 苦しゅうない。次の間に下がって、
 せんずりをかけ …!!

おあとはよろしいようで…


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…


18禁 「まわり道」



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる






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お風呂物語

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、


無脳症って言うんだけど~
お母さんのお腹の中では生きられるけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
唯一医者が中絶を勧める病気である。
今の段階での治療法は、何もない。…

二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~


夫の7月9日
妻を支える夫から「一人の男」に3日目。
今日は会社に出社。今週は最初で最後の通常出勤になる。
しかし、会社に向かう車に乗り込んだとたん、
ガクッとシフトチェンジをしたような錯覚が起きた。
まさにシフトが替わったのだろう。
久しぶりに一人になって、妻を支える夫から
「一人の男」に戻ったのだと思う。
無気力、倦怠感。重い。何度か「つらい」と呟いた
。気がつけばまた、「なにがいけなかったんだろう」
「どうしてこうなったんだろう」と考えてしまっている。
「失ったものを嘆くより、今あるものに感謝する。」
(生きられないことより、今生きていることに感謝する)って
決めたのに。昨日はなちゃんに、
偉そうにもの言ってた自分が嘘みたいに思える。

妻の7月9日

「やっぱり、会いたい」この日の夜は、
中期中絶がどれ程痛いものなのか。
ネットでいっぱい検索した。
情報は全て読みつくした!と言えるくらい、読んだ。
やっぱり痛いしツライし苦しいらしい。
読んでホッとできる情報なんて、何一つなかった。

入院前日になって、やっぱり赤ちゃんに
会うべきじゃないのか?という思いが強く出始めた。
でも恐怖心もまだまだあるから、
まずはわが子に会う練習として、「無脳症」で
画像検索をしてみることにした。よし。見れた。
しっかり見れた。誰の子かわからない子が見れて、
自分の子が見れないわけがない!
でもいざ会った時に「かわいい」と
思ってあげられなかったらどうしよう、と不安になる。
決心する。不安になる。の繰り返しだった。

会った時の自分の思いや感情に自信がなくて。
でも、親に顔すら見てもらえない赤ちゃんを思うと、
ひどい親だよなと落ち込んで。はんちゃんに相談。
「俺は迷わず会うし、会うのが楽しみなくらい。
俺がはなちゃんなら、会う。
でも、加藤さんが言うように、会わないのも
間違っていないとは思う。
色々な経験を踏まえた上で、前に進むために
映像として残さなくていいと言う意見。
それも正解なんだと思う。

ただ、どちらを選んでも、とにかく後悔をしないように。
後で会いたくなっても、もう二度と会ってあげられない」
正直不安はあるけど、でも私だって自分の子に会いたい。
よし。決めた。会う。
加藤さんに明日伝えてみて、
それでも会わない方がいいと言うなら、
その意見を聞いて自分が納得したら会わないし、
それでも会いたい!と思ったら素直に会う。
なんかスッキリ。
後は自分が痛みを受け入れられるかの覚悟だ。

夫の7月11日
「妖精に会った」カーテンを閉め忘れたおかげで、
5時半に目が覚めてしまった。
台風が直撃した入院初日から一夜明け、
こんな日に限って素晴らしく良い天気だ。
ついに、はなちゃんが出産する。…
ついに、赤ちゃんと会うことができる。…
ついに、赤ちゃんとお別れする。…
…おわり

引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


【過労死】
沈丁花 (じんちょうげ)
香りは「沈香(じんこう)という香りに似ており、
遠くにいても匂ってくる。漢名は瑞香(ずいこう)
花言葉は「優しさ、おとなしさ」



季節は巡り、
花が咲き花が舞い、花が散り花が逝く、
1度起った事を奇跡と呼ぶなら
2度めは偶然、3度めは必然、
4度めは当然、5度めは日常
きっといつか、風が吹いて、夢を運んでくる
予感…


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる




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お風呂物語

 

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

 


韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。



韓信-12

二世皇帝の胡亥は愚鈍であった、と言われている。
結果から見れば確かにそうかもしれないが、
彼も即位当初は使命感に燃え、真剣に
統治者としての義務を果たそうとしたに違いない。
彼は決して何もしなかった皇帝ではなく、
その統治期間にさまざまなことを行っている。
ただ、そのどれもが国を疲弊させる結果を招いたのだった。

胡亥にとっての皇帝の使命とは、
先帝のやり残した仕事を完遂させることに尽きる。
阿房宮(あぼうきゅう)の増設はその典型で、
およそ必要もなさそうなほど広大な宮殿を
さらに大きくする工事のために、各地から人民が徴発された。
これにより農業、工業を問わず国の生産能力が減り、
その影響を受けて物価が上昇した。

また、秦という国は極端な法律至上主義の国家だったので、
些細な罪で投獄される囚人が多く、
これも生産能力減少の一因となった。それでも、
増え続ける囚人たちをただ獄に繋いでおくのは
さすがに無駄だと思ったのか、
阿房宮設営の工員に彼らをあてておおいに利用したわけだが、
どちらにしても無駄なことであろう。

皇帝がどれだけ立派な宮殿に住んでいようと、
庶民には関係のない話で、工事自体が無駄なのである。
国力を途方もなく無駄遣いした阿房宮の増設工事は、
結局未完に終わり、そのばかばかしい顛末から
「阿房」の音が転じて「阿呆」の語源になったと言われている。

胡亥の無駄な土木事業はこればかりではなく、
始皇帝の墓を完成させる事業などもそのひとつである。
彼は国中から腕のいい職人を集めてこれを行ったが、
墓が完成すると保安の必要性から、
構造の秘密を知る彼ら職人たちを残さず穴埋めにしてしまった。
これなどは人材の浪費も甚だしい話である。
また、先帝が詔令を出したものの、やりかけになっていた
貨幣の統一事業にも本格的に乗り出している。
それまで各地に流通していた刀の形をした銭や、
布切れのような形をした銭は、
丸くて中央に四角い穴の空いた銅貨に取り替えられた。
半両銭と呼ばれるこの銅貨は鋳造も楽で、
携帯にも楽な形をしていたが、先述のように
生産者がことごとく徴発されるか囚人になるか、というような
社会状況では買えるものがなかった。
こうして秦の地方社会はインフレとなり、
しだいに人心は荒んでいったのである。

市中を歩くと、以前より活気が失われているさまがよくわかる。
街路は人影がまばらで、わずかにそこにいる連中も
暇を持て余しているような輩ばかりだった。
このときの韓信もそれと同じで、
人になめられないように胸を張り、
こわばった表情で歩いていたが、
実は当てもなく歩いていただけなのだ。
少なくとも当時韓信を知る者は、皆そう思っていた。
ある日韓信は、道ばたで若者がたむろしている場を通りかかった。
彼らは食用の犬の屠殺者仲間で、
この日は一匹しかいない犬を囲み、
近頃の仕事の減少による貧窮を無駄話で紛らわそうとしていた。

韓信が彼らの前を通りかかったとき、
その中の一番体の大きな男が、彼に絡んだ。
「こいつはでかい図体で、
いきがって剣などをぶらさげて歩いているが、
そんな奴はたいてい気持ちが弱いものだ。見ていろ、
おれが確かめてやる」

韓信は見透かされたような気がした。
生前、母と交わした会話が思い出される。
韓信にとって剣は、それを持つことによって
相手に妙な気をおこさせないための
抑止力というべきものだったが、
それが今試されているのだった。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても、歌っても、 
 何処に置いても、飾っても
  花も歌も、枯れてゆく....
  人生、絵模様、万華鏡...


ハンジナ・ガラスの部屋


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる



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お風呂物語


2015年3月14日 (土)

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、


無脳症って言うんだけど~
お母さんのお腹の中では生きられるけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
唯一医者が中絶を勧める病気である。
今の段階での治療法は、何もない。…

二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~

入院は、はんちゃんが私の精神的な負担を考えてくれて、
今週お願いすることに決まった。
帰ってそうたろうのお迎えに行った。保育園の帰り道、
そうたろうは「今日病院行ったんでしょー?
赤ちゃん元気だったー?」と嬉しそうに聞いてきた。
それだけで泣きそうになる。
ごめんね、そうたろう。という思いでいっぱい。
「おうち帰ったら説明してあげるね。」と言って、
涙をグッとこらえた。

家に帰って、そうたろうを正面に座らせて、
「赤ちゃんね」と話始めると、やっぱり涙が溢れてきた。
「どうしたの?」
「赤ちゃんね、なんか忘れものしたんだって。
だから、忘れものを取りにお空に戻って行っちゃった」
「何忘れたの?」
「ね。なんだろうね。それは先生もわからないんだって」
「じゃーもう、はなのお腹に赤ちゃんいないの?」
「うん。」ガラガラガラ。

突然窓を開けて、ベランダに出るそうたろう。
「赤ちゃん、もうこのお空にいる?」
「うん。いるよ。」
すると、消極的な性格のそうたろうが、
空に向かって目一杯、大きな声で叫んだ。
「赤ちゃーーーん ! !また戻ってきてよーーー ! !」

その純粋さに、私はもう、たまらず号泣した。
気づいたら、部屋に戻ってきたそうたろうを、
「ありがとうね。」と抱きしめていた。
そうたろうは、「はな、なんで泣いてるの?」と
不思議そうに聞いてきた。

赤ちゃんを楽しみにしていたそうたろうを思うと、
ごめんね。という思いでいっぱいだった。
そして、家族の想いを伝えてくれてありがとう。
もう、そうたろうもちゃんと、お兄ちゃんだったんだね。
それが、本当に嬉しかった。

加藤さんのアドバイスをもらっていてよかった。
自分もそのファンタジーに少し救われた部分があった。
本当に、本当に忘れものを取りに行っただけで、
またいつか戻ってきてくれるかなと、素直に思えた。

夜、はんちゃんとたくさん話した。
今思うと恥ずかしいくらい、ネガティブな考えしかなくて。
それを全部吐き出した。
はんちゃんはいつも、「俺はそうは思わない」
「そんな事ないと思うよ」と、私の考えを変えてくれる。
それがすごく救われる。

加藤さんは会わないことを肯定してくれたけど、
ほんとに会わなくていいのかな?という思いは消えず。
ネットですごく検索した。
中期中絶して、赤ちゃんに会わなかったけど、
それでよかったという話を読みたくて。
でも、全然ない。会ってよかった。会ったらかわいかった。
そんな話ならいくらでも出てくるのに。
会った時に、少しでも
「怖い」「気持ち悪い」と思ってしまったら、
親として立ち直れない気がして、怖い。

まだ生きている子を、薬で無理やり外に出すのは、
すごく残酷なことじゃないのか?
苦しいのかな?とか考えて、闇の中へ落ちていく気分になる。
先月の検診の時には、
足を犬かきみたいに元気に動かしてる姿をエコーで見て、
かわいくてかわいくて笑った。
どんな思いで私は出産に挑めばいいのか?
何度も考えても答えが全然なくて。
全ての想いをはんちゃんに話した。

「事実を受け入れて、前に進むしかない。
ごめんね、ごめんねじゃ本人も浮かばれないし、
赤ちゃんも、ごめんなさいって思っちゃうよ。
本人が聞きたいのは、ごめんねより、
ありがとうじゃないの?
俺は会ったらありがとうって言いたいし、
よく頑張ったな、またな。って言ってあげたい」と言われて、
心に何か グサッと刺さって泣いた。
何をグズグズ考えてたんだろうと情けなくなった。
家族になろうと来てくれて、ありがとう。
頑張って生きてくれてありがとう。
それだけでいいんだ。と、少し気持ちが軽くなった。


つづく

引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


父が泣いた理由



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる




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お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、

        

Kanshin02111 韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。



韓信-11

五回目の巡幸の途上で、始皇帝は卒した。
とはいってもそれを知っているのは、巡幸に

同行していた
宦官(かんがん)の趙高(ちょうこう)丞相李斯(じょうしょうりし)、
そして始皇帝の末子の胡亥(こがい)の三名のみである。
もっとも、皇帝の身の回りの世話をする宦官のうち
数名は事実を知っていたと思われるが、数には含まれてはいない。

趙高も宦官ではあるが、彼だけは別格である。
皇帝一行は楚の領地を過ぎ、会稽まで達して進路を北に取り、
海岸線づたいに北上して山東半島をぐるりと回り切ったところから、
内陸に入って帰路をとろうとした。
ところが内陸に入って間もなくの平原津(へいげんしん)という地で
皇帝は病を得、そのまま治癒することなく沙丘の平台
(現在の河北省広宗県のあたり)という地で崩御した。

首都の咸陽は遠く、この時点で皇帝の死が
世間に知れ渡ると、諸国の反乱分子が
彼らより早く首都に流れ込む危険が高い。
彼らは皇帝の死を秘密にし、巡幸の行列が咸陽に達した時点で
喪を発しようと決めた。
そこまでは順当だが、問題はそれからである。
始皇帝は始終不老不死を願い、そのためには
さまざまな努力をした人だったが
(一説には水銀などを薬として飲んでいたとされている)、
このときばかりは自分の死期を確信し、
息子のひとりである扶蘇(ふそ<)という人物にあてて
遺書を残していた。

「咸陽にて朕の葬式をせよ」という一見漠然とした内容だったが、
葬式を主宰させることは正式な跡取りとして認めた、
ということなのである。
これにより次期皇帝は扶蘇と定められた。

この遺書は詔勅(しょうちょく)として封印され、
宦官の趙高に預けられた。
しかし趙高がこれを使者に持たせて扶蘇のもとに送る前に
皇帝が崩じたことから、彼の暗躍が始まる。

扶蘇は咸陽にはいない。扶蘇はこれより少し前、
始皇帝に焚書坑儒(ふんしょこうじゅ)の件で
諫言したことが原因で、はるか北方の
オルドスの地で匈奴と対峙している蒙恬将軍のもとに
軍監として編入させられていた。
左遷されたように見えるが、最終的に跡継ぎに
指名したことを考えると、始皇帝は扶蘇に期待をかけ、
武者修行の場を与えた、と考えるのが正しいようである。
しかし、趙高にとっては、扶蘇が皇帝になっても
何も変わらなかった。
せいぜい自分は今と同じ裏の存在のままだろう。
宦官でありながら表の世界で活躍するには、
自分の扱いやすい人物が皇帝である必要があったが、
扶蘇と趙高は特に親しい間柄ではない。
そこで白羽の矢が立ったのは末子の胡亥である。

趙高は胡亥の家庭教師であったことから
胡亥の扱いには慣れており、説得もしやすい。
都合のいいことに胡亥はこのたびの巡幸に
同行していたので内密に話も進めやすかった。
胡亥は「義」や「孝」の論理で趙高の説得に激しく反対したが、
最後には結局折れた。

そこで趙高は自身の預かる始皇帝の遺書を破棄し、
胡亥を次期皇帝にする偽造の遺書を作製することに決め、
それを丞相李斯に伝えた。
李斯が反対したのは、言うまでもない。
彼には胡亥が皇帝にふさわしい人物とは思えず、
それ以上に、皇帝付きの宦官ふぜいが
帝国の運命を左右しようとするのが気に入らなかった。

始皇帝が天下を統一できたのは、
李斯の政策によるものが大きく、彼はもちろんそれを
自負していた。
秦は法治主義を充実させ、封建制を廃して
郡県制を採用し、
政治を脅かす思想家たちの書をあまねく焼き払い、
その思想家の信奉者たちを穴に埋めた。
そのどれもが李斯の献策によるものなのである。

秦の皇帝とは、私の政策を実現できる者にのみ、
その資格がある。という自負心があっても、
それを驕りだとは言えまい。事実その通りだったからである。
ただ李斯という男にはその自負心が強すぎるきらいがあり、
他者と相容れない欠点がある。 

かつて韓非子(かんぴし)という優れた法家の
権威ともいうべき人物がいた。
李斯と韓非子は同門の間柄で、ともに荀子(じゅんし)のもとで
学んだ旧知の仲であった。
韓非子は法の理論を完成させ、始皇帝はその著書を読み、
いたく感動して秦に招き入れた。
しかし李斯はそのことによって自己の立場が
軽んじられることを危惧し、奸計(t>かんけい)を用いて
彼を毒殺してしまう。
韓非子が秦に入国して早々の早業だった。
李斯には自分より優れた人物に対する恐怖心がある。

そこに趙高のつけいる隙があった。
「扶蘇さまの後ろ盾には名将である蒙恬どのがおられますな」
李斯は胡亥と同様、再三の趙高の説得に抵抗したが、
最終的にそのひと言で決まった。

蒙恬は匈奴征伐で功績があり、始皇帝にも
その能力を愛された、すぐれた軍人である。
彼が扶蘇を擁して咸陽に戻って来た暁には、
自分は除かれるに違いない。

では、その前にこちらから除いてしまおう、というわけである。
毒を喰らうならば皿まで、という勢いで話に乗った李斯は、
胡亥を皇帝に即位させるだけでなく、
扶蘇と蒙恬に自害を命ずる詔勅まで偽造した。

扶蘇はこれを信じて潔く自決し、
蒙恬はこれを疑い、その場で自決はしなかったが、
牢獄に繋がれたのち服毒自殺をした。

政敵は除かれたわけである。
韓信が釣りをして老婆の世話になっている間に、
天下は静かだが、しかし大きく変動しようとしていた。

つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても、歌っても、 
 何処に置いても、飾っても
  花も歌も、枯れてゆく....
  人生、絵模様、万華鏡...


すきま風 八代亜紀



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語

2015年3月13日 (金)

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


無脳症って言うんだけど~
お母さんのお腹の中では生きられるけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
唯一医者が中絶を勧める病気である。
今の段階での治療法は、何もない。…

二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~


夫の7月8日

もともと僕たち夫婦はいわゆる「授かり婚」だ。
ただ、妊娠発覚前から結婚式場に
見積もりを取っていたので、
「不意」な妊娠ではあったが、
「不本意」な授かり婚ではなかった。

08年1月に交際を開始。10か月後、
結婚。翌年5月に長男のそうたろうが誕生した。
今回のことは初産から5年と2か月後のことだった。
今日は産婦人科で「ご家族に病状の説明」を受ける日。

指定された正午に病院へ。
もちろん、はなちゃんは暗い。
自分は昨日帰宅するまでに受け入れる
整理ができていたので、
薄情なほど、落ち着いて見えるのかもしれない。
産婦人科では、待てど暮せど
呼ばれる気配がない。さすがにいらいらしてくる。
「サービス業なら潰れているな」と思った。

結局2時間。ようやく説明が始まる。
人柄は良いが不器用そうな院長が、
気を使いながら、まわりくどく説明してくれる。
正直頭に入ってこない。
次第に説明に収集がつかなくなり、
「んーーー。まー要は脳がないのよ。」と収束。
着陸前の飛行機が上空で旋回を続け、
あげく最後は直滑降で着陸。そんな感じだった。

次に助産師の加藤さんが登場。
院長を押しのけ「ゴッドハンド」と呼ばれる
カリスマ助産師。
頼りがいが溢れ出ているほど、言葉が強い。
「今回の事はもうほんとに仕方がない!」
目を見て、キッパリ言い切ってくれた。
たくさんの嬉し涙や悔し涙、
罪悪感の涙に触れた人だからこその
「厚み」だと感じた。
きっと、この言葉の強さも加藤さんの
「施術」なんだと思う。


妻の7月8日
「忘れものを取りに、お空に戻って行っちゃった」
さらに加藤さんは、こう言ってくれた。
「私はね、お母さんは映像として
残さなくていいと思ってる。
でもそのかわり、お父さんには
必ず赤ちゃんに会ってもらう。
それでいいと思う。
お母さんは、前に進まなければいけないの!
映像として残してしまうと、
いつまでも引きずって、次の妊娠に進めないから」
まだ恐怖心が強くて不安で、
赤ちゃんに会う勇気のない自分を
肯定してもらえて、涙が出た。

今回のことを、そうたろうに
何て伝えたらいいのかも相談をした。
「5歳の子なんて、ファンタジーの世界で生きてるんだから、
そのままファンタジーで返してあげればいいんだよ!
赤ちゃんお空に帰っちゃったよ。って。それでいいんだよ」
そんな単純な事も思いつかなかった。
危うく、「赤ちゃん死んじゃったよ。」と
伝えてしまうところだった。

つづく

引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記



プールを歩いて渡った少女


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





P R
きれいなお風呂・宣言




お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直


韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。


 

韓信-10
韓信はそこそこに仕事の手伝いはしたものの、
成長期ということもあって食べる量が実に多く、
亭長にとっては採算が合わなかった。
こういうことは男性より女性の方が敏感で、
韓信のことを煩わしく思うようになった亭長の細君は
わざと朝早く飯を炊き、
韓信に悟られぬよう自分たちの寝床で食事をとるようにした。
韓信が朝起きてくると、もう食事はない。

「出て行ってもらいたいのなら、嫌がらせなどせずに
はっきり申せばいいのだ」韓信は
捨てぜりふを吐いて出て行った。
息巻いて飛び出したものの、
どこにも行く当てのない韓信は、
結局戻ってきて淮陰の城壁の下で食を得るために、
その辺の木の枝を竿にして魚を釣って暮らしていた。
我ながら、やるせない暮らしぶりだ。と、
思いながら釣り糸を垂らしていると、
城下を行く民の噂話が耳に入った。

皇帝陛下が、この近くを通る。
秦の皇帝が旧楚の地を巡幸する、というのである。
皇帝とは、他ならぬ始皇帝であり、
これが即位してから五回目の巡幸であった。
巡幸とは皇帝の威信を見せつけるための行為であり、
これにより戦国諸国の旧貴族たちの反抗心を
抑えつける目的で始められた、とされている。
そのため巡幸の行列は豪勢なもので、
先導車のあとに、始皇帝専用の車両が鎮座し、
その後ろに並みいる高級官僚の車列、
そして合計で八十輛からなる戦車が続く。
これらの車列のそれぞれに数十人の
歩兵が護衛としてつき、
総勢で千五百人ほどの大行列であった。

皇帝の威風を天下に示すための行列であったが、
その反面、民はこの行列を
直接見ることはできなかった、と言われている。
卑賤の民は行列が通るあいだ、
地面にひれ伏さなければならないからだ。
見せつけなければならないのに、
見ることを許さないとは矛盾しているようだが、
人民に畏怖の念を起こさせるには、
見てはならないものが目の前を通り過ぎる、というのは
効果があったことに違いない。

それでもちらりとその姿を見た者は何人も存在した。
たとえば沛の人、劉邦(りゅうほう)は
秦の首都咸陽で徭役(ようえき)している際に行列に出くわし、
「男と生まれたからには、ああなりたいものだ」と
純朴な感想を述べた。
また、これよりのち、行列が会稽(かいけい)に達したころ、
項羽(こううという青年は
「彼は取って代わるべきだ」と述べ、
叔父の項梁(こうりょう)にたしなめられた。
始皇帝が誰に取って代わるかが問題だが、
後年の彼の行動を考えれば、これはおそらく
自分のことを指しているのだろう。

韓信も始皇帝の巡幸には興味をそそられた。
見に行ってみるか。と思ったが、
旅先で食料を得るのはおそらく今より大変なことだろう。
行ったところで、皇帝が飯をくれるわけでもあるまい。
ふてくされて、釣りを続けた。

釣り竿を置いて職を求めて歩く体力も気力もなかったので、
そのまま座っていると、
何やら老婆の集団がぞろぞろとやってきては、
小川に綿をさらし始めた。
「ここでそんなことをされると、魚が釣れないではないか。
もう少し下流の方でやれないものか」
韓信は半ば哀願するように言った。

すると老婆の中の一人が、あんたには魚なんか釣れやしない、
食うものがないのだったらしばらく面倒を見てやるから
うちに来るがいい、と言った。
おそらく韓信の着ているものや、釣り竿が
あまりに粗末なものだったのを見て、
にわか釣り師だと見抜いたのだろう。
老婆は綿うち作業が終わるまでの数十日という短い間だったが、
韓信におおいに飯を食わせた。
別れ際に韓信は、「この恩は忘れぬ。
いつかきっと婆さんには恩を返してみせる」と、
無邪気に喜んで言った。

平素他人に打ち解けた態度をとることがないこの男にしては
珍しいことであった。
純粋に人の好意に触れてうれしかったのだろう。
ところがその綿うち婆さんは、「生意気言うんじゃないよ。
図体ばかりでかくて自分の世話もできないくせに。
わたしゃ、あんたがあんまり貧相なもんだから
食事をあげたまでだよ。誰がお礼なんぞ当てにするものか。
まったく、でかい剣を下げてかっこうだけつけているくせに」と
怒り調子で、最後には鼻で笑うような態度で韓信を追い出した。

私が礼を言うだけで怒るとは、
この婆さんが私を自分より下に見ているということだ。
なんとも情けないことよ。韓信は思ったが、
よく考えてみれば自分があの婆さんより上の存在だとは
断言できなかった。
自分は施しを受けて生きている男に過ぎず、
きっと婆さんには新手の物乞いのように見えたことだろう。
自分は物乞いではないつもりだが、
あるいは世間では自分のような者を物乞いと呼ぶのかもしれぬ。
そう思ったのであえて反論はしなかったが、
韓信は婆さんを厳しい目で睨みつけ、その場を立ち去った。

この件で韓信は少なからず傷つき、
その日から衣服は清潔なものに取り替え、
市井のものになめられないように、
胸を張って歩くようにした。
そして、腹が減っても釣りだけは
しないようにつとめたのである。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても、歌っても、 
 何処に置いても、飾っても
  花も歌も、枯れてゆく....
  人生、絵模様、万華鏡...





誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる



『泣いてたまるか』 渥美清

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明日という日はミステリー


日本民話

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むかしむかし、ある寒い年の事、
小さな村に旅のお坊さんがやって来て、
ひと晩泊めてくれる家を探していました。
けれど、どの家に行っても、
「悪いが、他を探してください」と、断られます。


断られ続けたお坊さんは、最後に村で一番貧しい
一人暮らしのおばあさんに頼みました。
すると、おばあさんは、
「食べ物どころか、うちにはいろりの火もありません。
それでもよければ、どうぞお泊まりください」と、
お坊さんを家に入れてくれました。
家に入ったお坊さんは、火の消えたいろりのそばに座ると、
念仏を唱え始めました。その姿を見たおばあさんは、
(ああ、せっかくお坊さまが来てくださったのに。
 何のおもてなしも出来ぬとは)と、
目に涙を浮かべると、そっと戸を開けて外に出ました。


「せめて、菜っ葉の一枚でも残っていれば」
おばあさんは寒さに震えながら自分の
小さな畑へ行きましたが、やはり菜っ葉一枚、
残っていません。

そこでおばあさんは、地主の畑へ行くと、
「すみません。いつか必ずお返しをしますので、
どうぞ今日だけは許してくだされ」と、手を合わせると、
干してある稲をほんの少し抜き取りました。
それから、隣の大根畑へ行き、
「今日だけは、許してくだされ」と、手を合わせると、
小さな大根を一本抜き取りました。

こうして稲と大根を手に入れたおばあさんが                   
家に戻ると、お坊さんはまだ念仏を唱えています。
おばあさんは稲と大根を置くと、
今度は山へ枯れ枝を探しに行きました。
寒い冬山をさんざん歩き回って、
ようやく枯れ枝を見つけて家に帰ると、
おばあさんは稲を臼(うす)でひいて団子を作りました。
そして大根は小さくきざんで、なべに入れました。
それからいろりに枯れ枝をくべて火をつけると、
大根と団子を煮て団子汁を作りました。


こうしておばあさんは、出来上がった団子汁を
全ておわんに入れると、
「お坊さま。わたしはお腹が空いていないので、
どうぞ全部召しあがってください」と、
団子汁の入ったおわんをお坊さんに差し出したのです。

おばあさんが、ふと戸のすき間から外を見ると、
地主の畑から隣の畑、そしておばあさんの
家まで続く足跡が、雪の上にはっきりと残っていました。
明日になれば、稲や大根を盗んだ事が見つかるでしょう。
きっと、ひどくしかられるに違いありません。
もしかすると、村を追い出されるかもしれません。


しかしおばあさんは、おいしそうに
団子汁を食べるお坊さんを見て、
(ああ、よかった。よかった)と、心の底から思いました。

次の日の朝、目を覚ましたおばあさんが外に出てみると、
あたり一面に新しい雪が積もっていて、
おばあさんの足跡はすっかり無くなっていたのです。
そして今までの事を全て知っていたのか、
お坊さんはおばあさんに微笑むと、やさしく言いました。

「あなたは、とても良い行いをしました。
仏さまは、あなたのした事をお許しになるばかりか、
これからは幸運を授けて下さるでしょう。
では、どうぞ長生きをしてください」

そしてお坊さんは、再び旅へと出かけました。
このお坊さんが言った通り、
それからおばあさんには良い事ばかりが続き、
とても幸せに暮らす事が出来ました。
おばあさんは後から知ったのですが、
おばあさんの家に来たお坊さんは、
あの有名な弘法大師だったという事です。


おしまい


ゾウの鼻はなぜ長い



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる






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お風呂物語

2015年3月12日 (木)

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~


「無脳児って言うんだけどね。こういう事、
稀にあるんだよね。
お母さんのお腹の中では生きられるんだけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
今の段階での治療法っていうのは、何もないんだよね。
お腹の中では生きられる。でも、
脳がないから、産まれても生きられない。
全然わからない。全然整理できない。

「え。どうしたらいいんですか?」
「今妊娠14週だよね。そうすると、
妊娠12週以降の場合は、普通のお産と同じ形で、
赤ちゃんを出すしかないんだよね。
中絶という事になっちゃうんだけど。」
「中絶?!」「うーーーん。
無脳児ってね、脳がないだけで、
体はほんと普通に育つんだよね。
目もちゃんとあるしね。心臓もちゃんと動いてるから、
どうしても中絶という言い方になってしまうんだよね。
母体のリスクを考えて、母体保護法で
中期の中絶をしてもらうことになってしまうんだよね。」
先生はすごく申し訳なさそうに言った。

のちのち、ネットで調べた記事には、
一般的に、医者から中絶を勧めることはほとんどない。
ただ、無脳症の場合だけ、
唯一医者が中絶を勧める病気である。
それ程、無脳症というのは、絶望的な病気である。 と
書いてあった。
頭の中で整理を全く出来ていないし、
現実に心が追い付いてないし、
そもそも全く現状を理解できていない。
「じゃあ、奥で入院する日を決めてね。」と別の部屋に。
一人でボーッと考える。でも、
何を考えたらいいのかわからなさすぎて、
結局何も考えずに座っていた。受付に戻ると誰もいない。
ボーッと待って、お金払って、車に戻って、
すぐ夫のはんちゃんに電話をした。
声を聞いた瞬間に、号泣。
話さなきゃと思っても、とりあえず、
溜まってた涙が全部流れた。

夫の7月7日
理由なんて、ない。「大事な話があるから、
電話に出られるようにしておいてね。」と、
妻のはなちゃんからLINEが入った。
昼休み。丁度、
店内でチキンクリスプの包み紙を開けるところだった。
数分すると、電話が掛かってきた。
もちろん、はなちゃんは号泣していた。
一通り話を聞いた。余計なことは言わず、言えず、
「うん、うん」と相槌だけ打っていた。
あとは「わかったよ。早く帰るね。」と
低い声で言っただけだと思う。
さすがに食欲は無くなった。
帰社後、会社に事情を説明して、早退させてもらった。
自宅まで車で45分ほど。とにかく色んな事を考えた。
なんでこうなったんだろうとか、
もしあれがこうだったらとか、
とりとめのないことばかりを考えていた。そして、
人から聞いた話を思い出した。

” お寺の禅の話。”
最初に叩かれた時は、体が動いたのかと考える。
しかし、その後も叩かれ続けていると、
「過去の自分の行いが悪いのかも知れない」と
思い始めてしまうそうだ。
つまり、人間は理由の分からない、
納得のいかない出来事に直面すると、
心のバランスを守るため、
無理やりにでも理由を作ってしまう生き物なんだ、と
まさしく今の自分もその状況だと思った。
きっと、理由なんてない。誰も悪くない。
ただ、現実に起こってしまったこと。
ただそれだけだけのことなんだ。と受け止めた。
俺は今から、はなちゃんを支えなければいけない。
落ち込んでなんていられない。

帰宅すると、すぐにそうたろうを保育園に
お迎えに行く時間だった。
はなちゃんは私一人で「お迎えに行ってくれ」と
頼んできた。
「なんだかそうたろうに会わせる顔がない」と。
でもそれは断った。そうたろうが心配する。
そこは逃げちゃ駄目だと。素直に納得してくれて、
一緒にお迎えに行った。初めて二人で行ったお迎えに、
そうたろうは満面の笑みだった。
やっぱり、子どもの無垢な笑顔には癒される。
私たちには、そうたろうがいる。
それだけで、恵まれていることだと思った。
もし、彼がいなくて二人きりだったら、
沈むところまで沈んでしまうのだろう。

夜、少しだけ無脳症について調べてみた。
ネットでは数万人に一人はおろか、
千人に一人の確率とも書かれている。
そんな多いはずがないと心から思う。
こんな思いが「珍しいことでもなんでもない」では、
安く片付けられているようで、納得ができなかった。
はなちゃんはとりつかれたように、携帯で
無脳症について調べ続けている。
少しでも、ほんの少しでも、
この苦しい思いや不安を解消させてほしいと
「薬」を探しているようだった。


つづく

引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記



先生に言われた言葉


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語


2015年3月11日 (水)

ちゃんねる

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、



無脳症って言うんだけど~
お母さんのお腹の中では生きられるけど、
脳がないから、産まれても生きられない。
唯一医者が中絶を勧める病気である。
今の段階での治療法は、何もない。…


二人目を妊娠したとある夫婦の日記。
「お腹の子は、無脳児でした。」
~葛藤と感動に包まれた5日間の記録~


「大事な話があるから、
電話に出られるようにしておいてね。」と、
妻のはなちゃんからLINEが入った。
昼休み。丁度、店内でチキンクリスプの包み紙を
開けるところだった。
「そうかあ、本当にだめだったのか。」と
心の中で深くため息をついた。
確かに、はなちゃんは病院に行く前から気にしていた。
「もうちょっとお腹大きくなってもいいころなのに。
ちゃんと育っているか心配。」
1か月くらい前から、何度かそう話していた。
でも、不安になるのは心配性のはなちゃんにはよくあること。
正直あまり気にしてなかった。
正確には、気にしないようにしていた。

妻の7月7日  
脳がないから、産まれても生きられない。
妊娠14週。いつも通り10:30に産婦人科へ。
血圧正常、体重900g増加。よし。
まだプラス1kgもいっていない。
「次からUSB持って来たら赤ちゃんの映像
とってあげられるからね。」
よし。次回は絶対持っていかなきゃ。
エコー始まる。
お。ピコピコ心臓動いてる! 一安心。

無言。無言。無言。
あれ? 一人目のそうたろうの時には、
「これが足で、これが手だよ。」「これが顔ね。」
「今は○○㎝だね。」と会話が普通にあったのに。
「あ、これ心臓ですよね?」
無視。え?無視?
しかも首をかしげながら映像を見ている。
何か異常があったのかな。
だからこんなに無言なのかな。そうしたら、
「ど、どう?最近はつわりはおさまってきたかなー?」
ギコチナイ棒読みで。
「全然まだなんですよ!先週末も吐いて、
けっこう辛かったです。」
「そ、そうなんだー? 風邪とかひいてない?」
「風邪?たぶんひいてないです。」
無言。無言。
「家族はどう? 風邪ひいてる人いない?」
「はい。誰もひいてないですよ。」
無言。無言。
「上の子は、えーっとー、5歳になったのかな?」
「はい。」「どう?上の子は風邪ひいてない?」
「?はい。別にひいてないです。」
無言。

どうしてこんなに、周りに
風邪をひいてる人がいないか聞くんだろう?
そこ重要なのかな? かなり不安。
長すぎる。エコーが長すぎる。
「はい。じゃーー……えーっと……。ね。
あとでね、先生の方からお話がありますので、
待合室の方でお待ちください。」
この意味深な言い方に、
「何かあったんですか?」と、すごく聞きたかったけど、
聞いたら後悔する気がして、怖くて聞けなかった。

結局、いつもなら渡されるエコー写真を
もらえないまま待合室へ。待つこと1時間以上。
後から来た人たちがどんどん帰っていく。
もしかして、わざと最後になるように
回されてるのかな?と気がついた。

「半田さーん。」やっと呼ばれて診察室へ行こうとしたら、
看護師さんが「今日は一人で来たのかな?」と聞いてきた。
絶対おかしい。この質問絶対におかしい。
心臓がバクバクしながら、診察室のドアを開けた。
室内は、たくさんのエコー写真が並んでいて、
先生と5人の看護師さんが小声で、
何か深刻そうに話し合っている。何?この光景。
頭の中は真っ白。心臓バクバクどころじゃない。
イスに座っても、誰も何も話してくれない。
やっと話してくれたと思ったら、
「今日は一人で来てる? 誰か一緒に来てない?」と
また確認される。

そうとう内容が深刻なのはよくわかった。
やっと先生がしゃべったと思ったら、
「ちょっと中から見たいから、内診台の方
あがってもらおうかな。
「何かあるんですか?」すごく震えた声で、
やっと聞けた。
「うーん。ちょっとね。うん。胎盤の位置を
確認させてね。
なんとなく怖くてエコー画面が見れない。
それよりも、先生たちのヒソヒソ声が
気になって仕方がなかった。
うーん。やっぱりどうのこうの。
ここがあーのこーの。
だからあーのこーの。全然聞き取れないけど、
かなり深刻気味。内診が終わっても、
足がガクガク震えてパンツがうまくはけない。

また先生の前に座る。
「これね、今日のエコーなんだけど。
心臓が痛い。今から何か言われると思うだけで、
過呼吸になりそう。
「ここわかる? 下が黒くなってるでしょ?
頭の下と、ここ背中なんだけど、
背中の下も黒くなってるでしょ。」
「はい。」「これね、赤ちゃんむくんでるんだよね」
全く知識がないせいで、会話の先が読み取れない。
「でね、ここ、頭の後頭部なんだけど。
体の大きさに比べて、頭の大きさが
ちょっと小さいんだよね。ていうのは、
後頭部が成長してないのよ。」
「はい?」
「前回のエコーではね、
そんなふうには見えなかったんだけどね。
んーーー。まー、要は脳がないんだよね。」
「え?!」
… …

つづく

引用元:「お腹の子は、無脳児でした。」
ご夫婦の日記



少女の笑顔(夜の牛丼屋)



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる
 





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お風呂物語

2015年3月10日 (火)

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明日という日はミステリー





人食い婆と、
 おつなの頭 





 

むかしむかし、あるところに、
おつなという女と、そのむこが住んでいました。
ある日、むこは仕事で、遠くへ行くことになりました。
「なるべく早くもどってくるから、
しっかり留守をたのんだぞ」
むこが出かけたあと、おつなは一人で
なわを編んでいました。するとそこへ
見知らぬおばあさんがやってきて、
おつなの編んでいるなわをいろりにくべたのです。
「なっ、何をするんだよ!」
おつなが止めても、おばあさんは知らん顔です。
そのうちに燃えてしまったなわの灰を、
おばあさんはムシャムシャと食べはじめたではありませんか。
「・・・!」おつなはびっくりして逃げ出そうとしましたが、
体がふるえて立ちあがることも出来ません。
「ヒッヒヒヒ、そんなら、
あすの今ごろ、また来るでな」
おばあさんは灰だらけの口でニヤリと笑い、
外へ出ていきました。

次の日、おつなはこわくて仕事も手につきません。
おばあさんが来るころになると、
カヤの実を三つぶ持って、二階のつづら
(衣服などを入れるかご)の中へかくれました。
やがて、おばあさんがやってきました。「おや、いないのか?」
しばらくいろりのまわりを歩いていたおばあさんは、
階段をのぼりはじめました。
おつなは、おばあさんをおどろかそうとして、
カチン!と、カヤの実をかみました。
おばあさんは、その音にハッとして足を止めます。
「はて、何の音かな?」
それでもおばあさんは、階段をのぼってきます。
おつなはもう一度、カヤの実を口に入れて、
 カチン!と、かみました。「なんだか、いやな音だね」
でも言うだけで、足を止めようともしません。
足音が、どんどん近づいてきます。
おつなは、こわくてこわくて息がつまりそうです。
(おねがい! あっちへ行って!)
おつなは思いきって最後のカヤの実をかんで鳴らしましたが、
もう、おばあさんはびくともしません。

「ふふふ、におうぞ、におうぞ」
おばあさんは二階に来て、そこら中をかぎまわりました。
(ああ、もうだめ!)
おつながつづらの中で手を合わせたとき、
がばっと、ふたが開いたのです。
「おおっ、いた、いた。今日は、お前を食いにきたよ」
おばあさんはおつなを引きずり出すと、
足からムシャムシャ食べはじめて、あっというまに、
体のほとんどを食べてしまいました。
でも不思議なことに、おつなは死なずに、まだ生きていました。
「ああ、うまかった。残りは明日にとっておこう」
おばあさんは頭だけになったおつなを戸棚の中へしまうと、
ゆっくり家を出ていきました。

次の日の朝、そんなこととは夢にも知らないむこが、
家にもどってきました。
「おつな、今帰ったぞ。・・・おい、おつな!」
いくら呼んでも、返事がありません。
「おかしいな」家中をさがしても、やっぱりいません。
「それにしても、腹がへった」
そう思って、なにげなく戸棚を開けてみると、
なんとおつなの頭が棚にのっていて、
うらめしそうにジッとにらんでいるのです。
「うえっ!」びっくりしたむこが転がるように逃げ出すと、
おつなの頭がコロコロと転がってきて、
むこの胸にかぶりつきました。
むこはしかたなく、おつなの頭をかかえたまま
外へ飛び出しました。

すると、おつなの頭が言ったのです。
「お前さん、わたしをおいて逃げるつもりかい?」
「と、とんでもない! 
おまえは、おらのかわいい女房だ!」
「そんなら、わたしにごはんを食べさせておくれよ」
むこはしかたなく、人に見えないように
おつなの頭をだいて宿屋へ行き、
二階に部屋を取って料理を運んでもらいました。
おぜんの前にすわったとたん、
おつなの頭がおぜんの上に飛び降りて、
「さあ、食べさせておくれ」と、口を開いたのです。
いくらかわいい女房でも、
気味が悪くてがまんできません。「かんべんしてくれ!」

むこは、いきなりおつなの頭におはちをかぶせて
上から帯をまきつけると、そのまま階段をかけ降りて、
いっきに外へ飛び出しました。
「お客さん、何事ですか?」
おどろいた宿屋の人が追いかけようとしたら、
二階からおはちをかぶせられた女の頭が転がってきます。
「お、お化け!」
そう言ったきり、宿屋の人は気を失いました。
おつなの頭は宿屋から転がり出て、むこを追いかけました。
「た、た、助けてくれー!」
むこはさけびながら、必死に走り続けます。
どこをどう走っているのか、まったくわかりません。
「お前さーん! お前さーん!」
おつなの声が、すぐ後ろから追ってきます。

「もうだめだ!」はっと気がつくと、目の前に、
菖蒲(しょうぶ)とヨモギのはえた草むらがありました。
むこは夢中で、その草の中へたおれこみました。
すると、どうでしょう。
草むらの前まで追ってきたおつなの頭が、くやしそうに、
「くそっ! 菖蒲やヨモギさえなかったら」と、言って、
もと来た方へ転がっていったのです。
「やれやれ、助かった。それにしても、
菖蒲やヨモギが魔除けになるのは本当だったんだな」
むこは、ほっとして立ちあがりました。
そして菖蒲とヨモギをたくさんとって帰り、
家の窓や戸口にさしておくことにしたのです。
おかげで人食い婆も、おつなの頭も、
二度と家へはやってきませんでした。
今でも五月五日に、菖蒲やヨモギを軒下にさすのは、
人食い鬼や魔物を追い払うためだそうです。

おしまい



カッパを釣ろう



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる






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お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、

   

 
韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。




韓信=7
鐘離眛は、現実の良い面しか見ない傾向がある。
覇気はあるが、確固とした
自分の意志というものが足りないように感じられた。
韓信は学問、武芸とも能力は非の打ち所がなく、
幼年ながら兵書の内容は暗誦できるくらいである。
しかしそれを生かすために自ら行動する
勇気に欠けると感じられた。
子供とはいえ、人はさまざまなものだ、と
栽荘先生は二人を見る度に思うのである

韓信は虚勢を張る、ということがなかった。
できることとできないことを冷静に判断し、
自分の将来についても夢想することはない。
同じ年ごろの鐘離眛などには、韓信のこのような姿が、
実につまらない男にうつるのである。
男として生まれたからには、もっと気宇壮大であるべきだ。

信、おまえは意気地がなさ過ぎる。
家宝の剣が泣くぞ」鐘離眛のいう剣とは、
韓信の父が城父より持ち帰った、あの長剣のことである。
韓信はこの剣がむしょうに好きで、
幼いころは背中に結びつけて持ち運んでいたが、
ようやく背丈が伸びてきたこのごろは、
腰に帯剣するようにしている。
しかしまだ充分に成長していないので、
長すぎる剣の鞘の先が地面にあたり、
がちゃがちゃと金属音を奏でることが多かった。
このため韓信が通りを歩くと、
姿が見えなくても人々は音でわかったといわれている。

しかし韓信の母は、息子が
剣を持ち歩くことを好まなかった。
「大切なものなら、大事にしまっておきなさい。
見なさい、鞘の先が傷だらけではないですか」と、
小言を繰り返すのだった。
これに対して韓信は、父親ゆかりの剣を持つことで、
父と一緒にいる気持ちになれる、などとは言わない。
彼が言うのは、外を歩いていると
何が起こるかわからない、
自分は年若く腕力も充分ではないので、
いざというときには剣で対応するつもりだ、
ということである。
どんな価値のある剣でも大事にしまっておいたのでは、
その価値を発揮できない、
剣というものは人を斬るためにあるものだ、と
淡々と語るのだった。

息子の考え方に危険を感じた韓信の母は、
父親がどんなに温厚な人物であったかを話して聞かせ、
父が剣を持ってきたのは、息子に
人を斬らせるためではないと説明した。

韓信は言った。
私はもう何年もこの剣を持ち続けていますが、
未だかつて人を斬ったことはありません。
どうしてだかお分かりですか。
私がこの剣を持ち歩いていることで、
私に危害を加えようとする者がいないからです。
剣を持つことで人を斬らずにすむ。
父上がこの剣を私の護符にした、という意味が
今ではよく分かります」

母は、おまえのように
綿もはいっていない服を着た者を襲っても
何も出てこないことがわかっているから、
人はおまえを襲ったりしないのだ、と言い、
大げさに物事を考えずにもっと
人を信用するものだ、とさとした。

後年になって韓信は母親との会話を
悔恨の念を持ってよく思い出した。
あのとき守るべきは自分の身などではなく、
母親の身だったのだ。


つづく

Author :紀之沢直

http://kinozawanaosi.com.


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても、歌っても、 
 何処に置いても、飾っても
  花も歌も、枯れてゆく....
  人生、絵模様、万華鏡...



安達明「女学生」



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言
お風呂物語

2015年3月 9日 (月)

2015年3月 8日 (日)

信じれば真実疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直




韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。




楚の滅亡ー5
しかし、秦の国王の嬰政(えいせい)は
他国を征服すると、その国の富裕な者を
首都咸陽かんように根こそぎ連れて行ったので、
これを受けて地方は貧しい者ばかりになった。
韓信の父が小作する畑の地主は相応の金持ちだったので、
やはり咸陽に連行された。
地主は連行される前に畑を手放さざるを得なかったのだが、
当然ながら彼は韓信の父には土地を譲らず、
自分の親戚にこれを与えた。
したがって韓信の父はまたその親戚に雇われ、
小作を続けるしかなかった。

そんな折り、隣人の楊という男が人夫として
国から徴発された。いわゆる徭役である。
秦王政はひとつの国を滅ぼすたびに、
その国の宮殿と同じ宮殿を咸陽に作ったため
(六国宮殿と呼ばれる)、おびただしい数の人夫が
咸陽に駆り出された。
秦王政が大陸の統一を果たした後、
六国宮殿の数は145を超え、
そのひとつひとつに美女がおさめられた。
その総数は一万人以上だといわれている。

楊が咸陽に呼ばれたのも、この六国宮殿の
建設のためだったが、あろうことか
彼はこの話を断ってしまった。
老母の世話をしたいというのが表向きの理由であったが、
実情は父親が秦との戦いで戦死していることを
恨んでいたところに原因があるらしい。
しかし、たとえそのような理由があろうとも
通じるはずもなく、
秦の役人は有無を言わさず楊を獄に入れてしまった。
噂を聞いた韓信の父は、役所へ出かけ、
楊の弁護をした。
弁護といっても現代のように裁判の場があるわけではなく、
役所の建物にむかい大声で「楊を助けてやってください」と
喚くだけである。
最初のうち、役人たちは聞こえない振りをしていたが、
四日も五日もそれが続いて、
さすがにうるさく感じたのだろう、
喚く韓信の父のことを建物の中に引き入れた。
韓信の父はようやく話を聞いてもらえると思い、
喜々として役所の中に入ったが、
二度と戻ることはできなかった。

牢獄で再会した彼と楊は、囚人として咸陽に連行され、
そこからさらに北方の名も知れぬ土地で
匈奴(きょうど)の侵入を防ぐための
長城を建設する作業に徴発された。
韓信の父は、隣人の楊とともに、そこで死んだ。

韓信の母はもともと寡黙な女性であったが、
たまに誰に言うでもなく、不満をこぼした。
「烈士を気取って、寿命を縮めるようなことをしても、
 なにもならない」
韓信はその言葉を何度か耳にしたことがあったが、
その当時幼かったこともあり、
誰のことを言っているのかよくわからなかった。
しかし、思い返してみると、それが
自分の父のことを言っていたことがわかる。
韓信は、父のことを義の人だと思っていたし、
母親も彼に父のことを話して聞かせるたびに、そう説明した。
自らの命よりも友誼を重んじ、
家族を顧みることなく死んだ人だったと話して聞かされたが、
やはり思い返してみると、
「家族を顧みることがなかった」という部分に
多少恨みがましい言い回しがあったようにも思えた。
事実、残された妻は韓信を養うために働きに出ねばならず、
夫の仕事をそのまま引継いで畑仕事をしたりした。
彼女は決して体力がある方ではなかったが、
母親らしく息子を守ろうと懸命に働いたものだった。

そんな状態が五年も続いたころ、
栽荘先生は韓信を相手に彼の母を評して言ったことがあった。
「信よ、おまえの母親はよく働いているが、
わしは心配でならない。
生前おまえの父は妻を人前に出さないよう、気をつけていた。
大事にしていたと言った方がいいかな……。
しかし、夫に先立たれては、外に出て働きに出るのも
仕方のないことだろうて」これを聞いた韓信は、
例によって幼かったのでよく意味がわからなかった。
栽荘先生が自分に対して話しているのかさえもよくわからず、
きっと独り言を言っているのだろうと思い、
そのうちに忘れてしまった。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても、歌っても、 
 何処に置いても、飾っても 、
  花も歌も、枯れてゆく....
  人生、絵模様、万華鏡...



あなたのブルース 八代亜紀



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言

お風呂物語

2015年3月 7日 (土)

チャンネル掲示板

チャンネル・ニュース

幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント

明日という日はミステリー、



「親孝行をしてますか」
「孝行をしたい時には親はなし」

このところ、五十肩で整体マッサージにかかっています。
とても穏やかな先生で、なにげない会話を交わしながらの
治療は、心まで癒されます。
さて、その先生のお母さんのお話です。

お父さんが早くに亡くなったので、
お母さんは女手一つで息子二人を育ててきました。
その苦労のせいか胃腸が弱く、
歳を取って床に就くことが多くなってからは、
いつも身体がだるいと言っていたそうです。
そこで、先生は、診療後や診療時間の合間を縫って、
お兄さん夫婦と暮らしているお母さんのところへ行き、
毎日のようにマッサージをしたそうです。

いくつになっても母親というものは、
子供の心配をするものです。
マッサージが終わり、車に乗って帰る姿を、
お母さんは重い身体を這って、窓のところまで行き
窓ガラスを開けて手を振って
「気をつけて」と見送りました。
「今日は、風邪をひいているから、
寒い風に当たるといけないよ」と言っても、
窓を開けて見送ったといいます。

さて、病気が重くなり、入院をすることになりました。
先生は、病院へお見舞いに行くとともに、
やはりマッサージを続けました。
だんだんと衰弱していくのがわかりました。
そんなある日のことです。
ふと、お母さんの目のを見ると、
なぜかボーとして力がありません。
「おふくろ、ちゃんと見えてるか」と聞くと、
急に瞳を大きく見開いて
「見えとるよ」と言いました。

でも、毎日、毎日、身体に触れながら
状態を見ている先生には、
残された時間が少ないことがわかったそうです。
「今日は、どこを揉もうか」と聞くと、
その日にかぎって
「いままで充分やってもらったから、もういいよ」
と言われました。
先生は、こう言いました。
「今まで、ありがとうな」照れくさくて、
そんなことは口にしたことがありませんでした。
すると、お母さんも、
「ありがとうね。マッサージしてもらって幸せだったよ」
そして、一緒に来ていた先生の息子さんに
こう言ったそうです。
「おまえも親孝行しなさいよ」
これに、「うん、わかったよ」と答えてくれたそうです。

翌日、お母さんは眠るように亡くなられました。
先生は言います。
「親孝行ができてよかった。この仕事をしていたおかげです。
オフクロはもちろん、人から喜んでもらえる
仕事に就けたことは、何よりの幸せでした。」
「オフクロは、亡くなる直前に、
親孝行のことを息子に話をしてくれた。
これもありがたいことでした」
言い古された言葉ですが
両親を亡くしている私には、心に響く言葉です。


父に会いたい・記憶にもない父を想う


ペンネーム・玉手箱ひかるさんのお話
「パンを積んで山の中へ」


私は、山梨でパンを移動販売する仕事をしています。
前任者から受けついだコースを回り、
事業所や個人のお宅を回っています。
月曜日・火曜日のコースは、
入社したときから売れ行きの悪いコースでした。

通常の販売の途中、チラシ配りや
飛び込み営業などを行ないながら、
新しいお客様を増やすのが私の仕事です。
入社して早三ヶ月。一生懸命やっているのですが、
その日、いただいた既存のコースをすべて回りきっても、
30袋ものパンが残っていました。

困った私は残っているパンを積んで、
甲府市内から車で1時間ほど走り、山の中の村に到着しました。
ある程度すれ違いができそうな場所に車を停め、
バンジュウ(箱)に品物を載せて日よけをかぶせ、
そこからは、歩いて民家を訪問することにしました。
洗濯物がはためく民家を一軒一軒まわると、
意外にも留守の家が多いことに気づきます。
草花が風にゆれて美しく輝き、村の風景や、
入り組んだくねくね道、高低差のある土地の形状を
見ているととても楽しい気持ちになってきました。
在宅している家から出てくるのは、
見るからに70歳以上のお年寄りでした。

「パンいかがですか?」と声をかける私に、
「…ひとりで暮らしているから、あまり食べられないよ」
「…年寄り二人きりだからねぇ」そんなふうに答えながらも、
「わざわざこんな遠くまで上がって来てくれたんだから、
ひとつもらおうか」そう言って、4個入りで360円のパンを一袋、
買ってくださいました。
年齢のために震える指で、一生懸命小銭を数え、
私の手に乗せてくれる。
この360円の、なんと重たいことでしょう!
「悪いな、待っててな、あと10円がひとつふたつ…」
動きが遅いことを詫びながら、間違えないように、
丁寧にお金を渡してくださいます。
お爺さんやお婆さんの心づかいに、
嬉しくて涙が出そうになりました。

ここの暮らしは質素でも、お爺さん・お婆さんには
満足な暮らしなのかもしれず、
私のパンは、本当は必要ないものなのに、
私の労をねぎらって買ってくださっているのかもしれない。
それは、罪ではないのだろうか。
お年寄りからお金を巻き上げるような
行為になっていないだろうか…。
しかし次の瞬間、少し心が晴れました。
「また来てね」「この上の家にも欲しがるおばさんがいるよ、
買うかわからんけど行ってみてやって」
お爺さん・お婆さんは、まるで私の亡くなったおじいちゃん、
おばあちゃんがそうだったように、
優しい笑顔で見送ってくれました。

月曜、火曜のコースは、比較的街の通りが多く、
5分も歩けばコンビニがあるというお宅へ訪問することも
しばしばです。 売れなくて当然。
急な細い山道を、一軒一軒歩きながら思いました。
時にはご迷惑になることも承知で、こういう山の中の、
お爺さんやお婆さんを訪ねてゆくことも、
私がこの仕事をする意味があるのでは
ないだろうかと。…



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだ…よ、
言えば愚痴になるから…。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

Author:紀之沢直

            
 


韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。

 


楚の滅亡ー4
遺体を片付けたあと、穴を埋め、
最後に儀礼的に哭礼こくれいを行う。
韓信の父は最初は泣きまねだけをしていたが、
そのうち本気で涙が流れてきた。
泣き終えたあとは、気分もすっきりし、
剣をみやげにして上機嫌で淮陰の自宅へ帰ることができた。
しかし剣については家に持ち帰ったのはいいが、
妻に、「あなた様は幼い信を兵にさせるつもりですか。
私は死んでもそうはさせません」などと言われ、
これには韓信の父も、「そんなつもりはない。
ただ、子供というものはこういうものが好きであろうと
思って持ち帰ったまでだ」と、
そう妻に詰問されるような返答しかできなかった。 
しかし、まだ乳児の韓信はこの剣をたいそう気に入ったようで、
父や母が韓信の見えないところに剣を片付けてしまうと、
とたんに機嫌を悪くし、泣き喚いた。
韓信の父は、半ば本気で剣を持ち帰ってきたことを後悔した。

秦国内では、二十万の兵で充分だと主張し、
その結果失敗した李信が更迭され、
王翦(おうせん)が楚討伐の指揮官に任命された。
実はこの王翦こそが最初に六十万の兵が必要だと
主張した人物であり、今回はその主張どおり、
六十万の兵を引き連れていた。
楚を撃ち破るには充分な兵数であったが、
王翦がその気になれば秦をも撃破するに
充分な兵数である。
秦王政のよほどの信頼がなければありえない人事であった。
しかし王翦は大軍を擁しながらむやみに戦うことをせず、
堅牢な砦を築くと防御に徹した。
このため項燕率いる楚軍は攻めあぐね、
戦況は膠着状態となった。
我慢比べの中、先に軍糧が尽きた楚軍が
退却を始めたところで王翦は出陣を命じ、
背後からこれを襲い、敗走させた。
翌年になって王翦は首都郢へ侵攻し、
楚王負芻を捉え、捕虜とする。

これにより事実上楚は滅亡した。
国体を失った楚の残党たる項燕は、
当時秦の国内にいた楚の公子である
昌平君(しょうへいくん)という人物を担ぎだし、
これを楚王として抵抗しようとしたが、無駄に終わった。
昌平君は乱戦の中で戦死し、
項燕は自害してその生涯を終えた。
ここで名実共に楚は滅んだのである。

秦の治世になると、韓信の父の暮らし向きも
なんとなく変わった。貧しいのはそのままである。
ただ、うっかり立ち話もできないような緊張感が、
淮陰の街全体に流れているのが肌で感じられる。
国が滅ぶとはこういうことか。
決して自分のことを誰かが見張っているわけでもないのに、
なぜかそのように感じる。秦という国の厳しさがそこにあった。
爵 級などもらっても、もともと無意味だとは思っていたが……。
まさかこれほど早く国がなくなって
意味をなさなくなるとは思っていなかった。
しかし、考えようによっては、よい機会かもしれない。
楚の時代、自分は不遇であった。
よく働く人物が、まっとうな暮らしを送れる
時代が来るかもしれない、と韓信の父は考え、
気分を良くした。

少なくとも息子の時代には、
家柄で人生が決まるような社会ではなくなるだろうと思い、
韓信に学問をさせようと決めた。
手始めに栽荘先生のところに彼を預け、
読み書きを覚えさせようとしたのだが、
それというのも父はろくにそれができなかったからである。
将来息子が秦の地方役人にでもなって、
自分のことを養ってくれるかもしれないと想像すると、
韓信の父の気分はさらに良くなった。
他力本願なような気もするが、
彼が将来に初めて希望を抱いたことには変わりがない。
彼は秦に期待したのである。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても 、
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



惚れた女が死んだ夜は



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言

お風呂物語

2015年3月 6日 (金)

歴史・履歴への許可証

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

落語の原型とも言われている江戸小咄は、
江戸時代の庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。

お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります。西洋小咄です


西洋

その名をあかせば、勇名とどろく猛将軍、
いきつけの医者に、ある相談をもちかけた。
「じつはな、ドクター。
おりいってたのみがあってやってきたんだ
「はい、何でもおっしゃってくだし。閣下」
「うむ。すでにご承知かもしらんが、
わがはいは、さいきん再婚しましてな。
花嫁というのは、ドクターのまえだが、絶世の美人、
ただ欲を申せばと、(ここで声を急にひそめて、
ドクトルの耳元で、コショコショ・・・)でな。
おわかりじゃろ。何しろ、わがはいは、
服でもなんでも、じぶんのからだにピッタリせんと、
気がすまんタチでのう・・・」 
「わかりました、閣下。さっそく、
お気に召す収縮クリームをおつくりいたしましょ

それから、ひと月あまりたって、
医者と将軍が、また、バッタリと出あった。
「おお、閣下。例のクリームは、いかがでございました?」
「いや、じつによくきく。
さすがにドクターのつくったものだけあるよ。
ただ、ちょいと・・・」
「ただ、ちょいと困ったことが、
わがはいの身におこったんだ」と、
将軍は、小さくなったじぶんの口を指して、
「これ、このとおり、口がすぼまってしまってな。
号令をかけるのに苦労するよ」

おあとはよろしいようで…

 

マルセイユからニースへ行く汽車の中で、
オリーブとマリウスは、ぐうぜん向かいあいの席についた。
二人は一面識もないのだが、
車中のつれづれに話しはじめた。
ふたりとも人なつっこい南国人のこととて、
すぐ仲よしになって、
めいめいの細君のことなど打ちあけてしゃべりだした。
マリウスが言った。「ぼくは旅行に出るときには、
いつも家内の・・・ほら・・・あそこの毛を
二、三本抜いて、封筒へ入れて持ってくるんですよ。
そして、退屈すると、こうしてポケットから出しては、
においをかぐんです」 
「へええ、そりゃいい思いつきですね。
ちょっとぼくにもかがしてくれませんか」
「おやすいご用です」というわけで、
オリーブは、マリウスから封筒をかりて鼻へ押しつけたが、
急に、マリウスの両手をとって叫んだ。
「あなたはマリウスさんじゃありませんか」
「これはまた、よくご存知ですね」
「いや、それはもう、かねがねおうわさは
奥さんからうかがっておりましたが、
お知り合いになれてうれしいですよ・・・」


おあとはよろしいようで…

 




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



18禁 「三年目の浮気」



昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

落語の原型とも言われている江戸小咄は、
江戸時代の庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。

お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります。西洋小咄です


西洋

 

 

その名をあかせば、勇名とどろく猛将軍、
いきつけの医者に、ある相談をもちかけた。
「じつはな、ドクター。
おりいってたのみがあってやってきたんだ
「はい、何でもおっしゃってくだし。閣下」
「うむ。すでにご承知かもしらんが、
わがはいは、さいきん再婚しましてな。
花嫁というのは、ドクターのまえだが、絶世の美人、
ただ欲を申せばと、(ここで声を急にひそめて、
ドクトルの耳元で、コショコショ・・・)でな。
おわかりじゃろ。何しろ、わがはいは、
服でもなんでも、じぶんのからだにピッタリせんと、
気がすまんタチでのう・・・」 
「わかりました、閣下。さっそく、
お気に召す収縮クリームをおつくりいたしましょ

それから、ひと月あまりたって、
医者と将軍が、また、バッタリと出あった。
「おお、閣下。例のクリームは、いかがでございました?」
「いや、じつによくきく。
さすがにドクターのつくったものだけあるよ。
ただ、ちょいと・・・」
「ただ、ちょいと困ったことが、
わがはいの身におこったんだ」と、
将軍は、小さくなったじぶんの口を指して、
「これ、このとおり、口がすぼまってしまってな。
号令をかけるのに苦労するよ」

おあとはよろしいようで…

 

マルセイユからニースへ行く汽車の中で、
オリーブとマリウスは、ぐうぜん向かいあいの席についた。
二人は一面識もないのだが、
車中のつれづれに話しはじめた。
ふたりとも人なつっこい南国人のこととて、
すぐ仲よしになって、
めいめいの細君のことなど打ちあけてしゃべりだした。
マリウスが言った。「ぼくは旅行に出るときには、
いつも家内の・・・ほら・・・あそこの毛を
二、三本抜いて、封筒へ入れて持ってくるんですよ。
そして、退屈すると、こうしてポケットから出しては、
においをかぐんです」 
「へええ、そりゃいい思いつきですね。
ちょっとぼくにもかがしてくれませんか」
「おやすいご用です」というわけで、
オリーブは、マリウスから封筒をかりて鼻へ押しつけたが、
急に、マリウスの両手をとって叫んだ。
「あなたはマリウスさんじゃありませんか」
「これはまた、よくご存知ですね」
「いや、それはもう、かねがねおうわさは
奥さんからうかがっておりましたが、
お知り合いになれてうれしいですよ・・・」


おあとはよろしいようで…

 




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



18禁 「三年目の浮気」

 



昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言

お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

Author:紀之沢直

Kanshin02111

韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。





楚の滅亡ー3
韓信の父は、庶民というものを絵に描いたような男だった。
生活は楽ではなく、これといった定職もない。
矛盾しているようだが、それでいて働き者であった。
ある日に畑を耕していたかと思うと、
次の日は城内で井戸を掘る作業をし、
昼前に重い材木を肩に担いで歩いていたかと思えば、
午後にはやはり畑を耕している、といった具合である。
しかしそれもこれもすべて人にいいように使われて
働いているのだった。
そんな彼に良縁が舞い込み、邑(村)でも
一、二を争うほどの美女を嫁としたのだが、
当初彼は自分のそんな幸運が信じられず、
あるいは騙されているのではないかと疑い、
妻を抱くこともできなかった。

あり得ない幸運が信じられず、
あるいは寝首をかかれるかと思っていたのである。
妻はそれを悲しみ、ある日夫に訴え、涙ながらに言った。
「私は日夜汗水たらして働くあなた様を尊敬していますのに、
なぜ抱いてくださらないのですか」
それまでの人生で人に尊敬などされることもなかった
韓信の父は舞い上がり、
わだかまりを捨ててその夜からしきりに妻を抱くようになった。
その結果、韓信が生まれた。

韓信の父に転機が訪れたのは、
韓信が生まれてから半年もたたないころである。
なにが転機だったのかというと、
国から戦地処理の命を受けたことであった。
戦地処理といっても実際は死体を片付ける作業が主なので、
誰もが気味悪がってやりたがらない。
そんな仕事が回ってくるあたり、
自分の運の悪さを感じるのであった。
美女を妻とした反動であろうか、とも彼は思うのである。
彼はそれを悪い意味での転機と捉えたのである。
手のかかる赤ん坊と妻を残し、
長い間家を空けることには申し訳なさを感じたが、
国の命を受けて働くということは、
考えようによっては名誉なことに違いない。
そんな彼の考えを証明するように、
朝廷は彼に爵一級を授けたのである。

今日から私は公士(一級爵の爵名)だ。
喜び、意気込んだ夫を妻は笑った。
「楚の国は圧迫され、よき人物がおらず、
宮廷はあって無きようなもの、と聞きます。
民爵をもらったといっても、おそらく名ばかりのものでしょう。
与えるものがないから、爵を与えてごまかしているのです」
本来爵に応じて農地や家屋が与えられるものであるが、
妻のいう通り韓信の父にはいっさいそのようなものは
与えられなかった。
しかしもちろんそれを理由に
命令を辞退するわけにはいかない。
彼は出発の前に妻に告げた。

「留守の間は、私の知り合いに
栽荘先生という方がおられるので、
そのお方を頼るといい。
すでに私からおまえ達のことは依頼しておいた。
ご高齢で林間に隠れ住んでいるようなお方だが、
智が高く、温和な方でもあるゆえ、
いずれ(息子の)信の教育をお願いしようと思っていた。
安心して身を寄せなさい」
妻は寂しそうな顔をしたが、
その腕に抱かれた韓信は、
父の出発に際して泣きもしなかった。
これには父の方が泣きそうな顔をした。

その韓信の父が赴いた先が、
先に戦闘のあった城父である。
国を守ろうとして命を落とした名もなき兵士たちが、
そこに遺体を晒しているのである。
彼らを弔うことに大きな使命感や
義務感をもった彼であったが、
城内に蔓延する屍臭を嗅ぐと、それらはぐらつき、
城外に腐乱した状態で散乱している
遺体の群れを目にしたとき、それらは完全に失われた。
戦地処理といっても後世のように
なきがらを遺族の元に届けるようなことはせず、
大きな穴を掘り、その中にどんどん遺体を
放り込んでいくだけである。
無情なようでも感情を抜きにして
効率的に働かなければ、
作業する人間の方が耐えられなかった。

黒の甲冑は秦兵の証である。
遺体は秦兵のものばかりだった。
秦は敵軍であり、なおかつ虎狼の国と知りながらも、
韓信の父には哀れとしか思えなかった。
なんと秦兵の姿の無惨なことよ。
戦に負けるとはこういうことか。
しかし、もし立場が逆だったら、と思うと
末恐ろしくなる。
秦には逆襲する力が有り余るほど残っているが、
楚にはそれがまったく無いのだ。

秦の男子は皆、徴兵されると聞く。
いずれは私にも、この黒い甲冑を着て戦う日が
やって来るのだろうか。
そう思いながら作業を進めていくと、
珍しく帯剣した遺体が目に入った。
たいていの遺体は武具を奪い去られていたが、
慌ただしさもあったのだろう、
何体かは武装したままの遺体があった。
その遺体の腰の剣は使い込まれて
多少年季が入っていたが、
柄の部分に青銅の装飾が施されており、
長大なものだったので、見栄えもした。
これは、いただいておこう。
金目のものを見つけた、というわけではなく、
幼い息子の韓信の護符にしようと思ったのだった。
つまり、お土産に丁度いいと思ったのである。


つづく


Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても 、
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



初恋   小林  旭



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言

お風呂物語

2015年3月 5日 (木)

言葉の魔術師

言葉の魔術師・言葉の達人

達人たちは1曲の詞を書くために、
言葉を巧みに操り、
その時代を象徴する言葉を探した。
その言葉は多くの老若男女の心を掴んで離さず、
その歌は大ヒットした。
「孤独がつらく感じるとき」
「愛することがよくわからなくなったとき」
いつも、勇気と力を与えてくれた…、
作詞家は言葉の魔術師である。
そんなプロの「作詞家」の皆さんを紹介します。

常に「聴き手側の心」を念頭に置きながら、
「北国の春」などのヒット曲をはじめ
数多くの作品を世に送り出し、日本の大衆音楽の
普及・発展に貢献されている
「いで はく」さんです。



代表作
「すきま風」/ 杉良太郎
「北国の春」/ 千昌夫
「明日の詩」/ 杉良太郎
「信濃路梓川」/ 森昌子
「ふたりの春」/ 川中美幸
「昭和流れうた」/ 森進一
「包丁一代」/ 岡千秋
「友の焼酎(さけ)」/ 八代亜紀
「愛しき島よ」/ ミヤギマモル
「欅伝説」/ さとう宗幸   
 他多数あり


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


ふたりの春 川中美幸



作詞論
歌はドラマであり、作り手のメッセージの伝達であると思う。
歌が聴く人の心の共感・共鳴を得た時、
その歌は初めて生きたものになり、
共感する人の数が多ければ多いほどメガヒット曲となる。
私の歌づくりは、伝達者である歌手のキャラクターが
最も生かされるよう、ストーリーを設定し、
風景を描き、色づかいをして、
聴き手側がそのドラマを思い浮かべやすいように
書いています

作詞家になったきっかけは?
 作曲家の遠藤実氏の秘書になったことから。

プロ、初作品について
 「青春譜」というフォーク調の詞を書いて師匠に認められた時、
 プロを意識した。
 メジャーのレコード会社からの初シングル盤は
 1973年(昭和48年)一節太郎「親子流し唄」。

作品を提供したいアーティスト
 特になし

あまり売れなかったが、私の好きなこの歌
 さとう宗幸の「欅伝説」

なぜ「詩を書くことを選んだか」
 自分のメッセージが発信できるのが魅力で。

プロの作詞家になりたい人へのアドバイス
 自分のカラーを持つこと。最初は模倣から入っても
   そこから脱皮して自分なりの特徴を持てばプロになれる。

一口メモ
 沖縄の島々に暮らす人々が持つおおらかさや、
 肩に力が入らない自然体の暮らしぶりを歌にしたかった。
 自分自身の憧れも込めて輝く島と青い海、
 風景と人情を思い描いてほしい。

私の好きなあのフレーズ

 「祭には歌い 悲しみに祈り 
 喜びに笑い 祝いには踊る」

プロフィール 
本名:井出博正


1941年長野県生まれ
1965年早稲田大学商学部卒
1971年作曲家 遠藤 実氏に師事し作詞の道に入る
1973年「親子流し唄」(一節太郎唄)でレコードデビュー
1976年「すきま風」(杉良太郎唄)から 
本格的な作詞家活動に入る
1985年第6回 古賀政男記念音楽大賞 優秀賞受賞
1997年第3回 古関裕而記念音楽祭 金賞受賞
2005年第47回 日本レコード大賞 功労賞受賞 
 財団法人遠藤実歌謡音楽振興財団 常務理事
 
 社団法人日本大衆音楽文化協会 常務理事
 
 社団法人日本作詩家協会 理事


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる






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お風呂物語
塗装表面に塗布するだけで、
極薄いガラス皮膜を形成します。 
温度変化に強く、
汚れが内部まで浸透しません。

 

歴史・履歴への許可証

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歴史・履歴への許可証


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー



つばめ

むかしむかし、あるところに、
なかなか子どもにめぐまれない夫婦がいました。
でもようやく、可愛い娘がうまれました。
この娘は可愛いだけでなく、
とてもかしこくて心のやさしい娘です。
この娘が十三歳になった春の事、
ツバメが家の軒下(のきした)に巣(す)をつくって
三羽のヒナをうみました。
可愛いヒナや親鳥たちを、
娘は毎日楽しみに見ていました。
ところがある日、親鳥が二羽とも
近所のネコに食べられてしまったのです。
娘はとても悲しみましたが、三羽の子ツバメを
カゴに入れて育てることにしました。
一羽はすぐに死んでしまいましたが、
残った二羽はすくすくと育って、
やがて空を飛ぶようになりました。
朝に娘がカゴの口を開けてやると二羽のツバメは
元気に空へ飛び立ち、そして夕方になると
ちゃんと帰ってきてカゴの中に入るのでした。
秋になってツバメたちが南へ帰る時期になると、
娘は二羽のツバメの足に目印の赤い糸をくくりつけて、
「春になったら、また帰ってきてね」と、
二羽のツバメを秋の空へ放ちました。
それから間もなく娘はかぜをこじらせて病気になり、
やがて息をひきとりました。

また、春がやってきました。
ある日の事、二羽のツバメが元気に鳴きながら
家へやって来ました。
ツバメは娘の姿を探しているのか、
家の中を飛びまわっています。
母親がツバメを見ると、娘が足に結んだ
赤い糸が見えました。
母親は涙をこぼしながら、ツバメたちに言いました。
「あんたたちを可愛がって育ててくれた娘はね、
このお正月に病気で死んでしまったのよ。
もう、ここにはいないの。
娘に会いたいなら、お寺の裏にあるお墓へ行きなさい。
左のすみに、娘のお墓があるから」
母親の言葉がわかったのか、ツバメは悲しそうに鳴くと
外へ飛び立っていきました。

ツバメが家に来た三日後は、娘の月の命日です。
両親は春の花を持って、娘のお墓へ
お参りに行きました。
すると何かが、娘のお墓の前に落ちています。
「おや? あれは何だろう?」
見てみると、足に赤い糸をつけた二羽のツバメが
死んでいたのです。
両親の目から、涙があふれ出ました。
「ツバメさえ、こんなにしたっていた娘なのに」
両親は二羽のツバメのなきがらを小箱に入れて、
娘のお墓に一緒にうめてやったそうです。
おしまい


「招き猫になったネコ」東京都の民話


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる






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お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

Author:紀之沢直


韓信
韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期という動乱の時代に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
そこから始まる彼の活躍…
「国士無双」「背水の陣」「四面楚歌」。
そんな彼を描いた小説。

楚の滅亡ー2
韓信の父は、庶民というものを絵に描いたような男だった。
生活は楽ではなく、これといった定職もない。
矛盾しているようだが、それでいて働き者であった。
ある日に畑を耕していたかと思うと、
次の日は城内で井戸を掘る作業をし、
昼前に重い材木を肩に担いで歩いていたかと思えば、
午後にはやはり畑を耕している、といった具合である。
しかしそれもこれもすべて人にいいように使われて
働いているのだった。
そんな彼に良縁が舞い込み、邑(村)でも
一、二を争うほどの美女を嫁としたのだが、
当初彼は自分のそんな幸運が信じられず、
あるいは騙されているのではないかと疑い、
妻を抱くこともできなかった。

あり得ない幸運が信じられず、
あるいは寝首をかかれるかと思っていたのである。
妻はそれを悲しみ、ある日夫に訴え、涙ながらに言った。
「私は日夜汗水たらして働くあなた様を尊敬していますのに、
なぜ抱いてくださらないのですか」
それまでの人生で人に尊敬などされることもなかった
韓信の父は舞い上がり、
わだかまりを捨ててその夜からしきりに妻を抱くようになった。
その結果、韓信が生まれた。

韓信の父に転機が訪れたのは、
韓信が生まれてから半年もたたないころである。
なにが転機だったのかというと、
国から戦地処理の命を受けたことであった。
戦地処理といっても実際は死体を片付ける作業が主なので、
誰もが気味悪がってやりたがらない。
そんな仕事が回ってくるあたり、
自分の運の悪さを感じるのであった。
美女を妻とした反動であろうか、とも彼は思うのである。
彼はそれを悪い意味での転機と捉えたのである。
手のかかる赤ん坊と妻を残し、
長い間家を空けることには申し訳なさを感じたが、
国の命を受けて働くということは、
考えようによっては名誉なことに違いない。
そんな彼の考えを証明するように、
朝廷は彼に爵一級を授けたのである。

今日から私は公士(一級爵の爵名)だ。
喜び、意気込んだ夫を妻は笑った。
「楚の国は圧迫され、よき人物がおらず、
宮廷はあって無きようなもの、と聞きます。
民爵をもらったといっても、おそらく名ばかりのものでしょう。
与えるものがないから、爵を与えてごまかしているのです」
本来爵に応じて農地や家屋が与えられるものであるが、
妻のいう通り韓信の父にはいっさいそのようなものは
与えられなかった。
しかしもちろんそれを理由に
命令を辞退するわけにはいかない。
彼は出発の前に妻に告げた。

「留守の間は、私の知り合いに
栽荘先生という方がおられるので、
そのお方を頼るといい。
すでに私からおまえ達のことは依頼しておいた。
ご高齢で林間に隠れ住んでいるようなお方だが、
智が高く、温和な方でもあるゆえ、
いずれ(息子の)信の教育をお願いしようと思っていた。
安心して身を寄せなさい」
妻は寂しそうな顔をしたが、
その腕に抱かれた韓信は、
父の出発に際して泣きもしなかった。
これには父の方が泣きそうな顔をした。

その韓信の父が赴いた先が、
先に戦闘のあった城父である。
国を守ろうとして命を落とした名もなき兵士たちが、
そこに遺体を晒しているのである。
彼らを弔うことに大きな使命感や
義務感をもった彼であったが、
城内に蔓延する屍臭を嗅ぐと、それらはぐらつき、
城外に腐乱した状態で散乱している
遺体の群れを目にしたとき、それらは完全に失われた。
戦地処理といっても後世のように
なきがらを遺族の元に届けるようなことはせず、
大きな穴を掘り、その中にどんどん遺体を
放り込んでいくだけである。
無情なようでも感情を抜きにして
効率的に働かなければ、
作業する人間の方が耐えられなかった。

黒の甲冑は秦兵の証である。
遺体は秦兵のものばかりだった。
秦は敵軍であり、なおかつ虎狼の国と知りながらも、
韓信の父には哀れとしか思えなかった。
なんと秦兵の姿の無惨なことよ。
戦に負けるとはこういうことか。
しかし、もし立場が逆だったら、と思うと
末恐ろしくなる。
秦には逆襲する力が有り余るほど残っているが、
楚にはそれがまったく無いのだ。

秦の男子は皆、徴兵されると聞く。
いずれは私にも、この黒い甲冑を着て戦う日が
やって来るのだろうか。
そう思いながら作業を進めていくと、
珍しく帯剣した遺体が目に入った。
たいていの遺体は武具を奪い去られていたが、
慌ただしさもあったのだろう、
何体かは武装したままの遺体があった。
その遺体の腰の剣は使い込まれて
多少年季が入っていたが、
柄の部分に青銅の装飾が施されており、
長大なものだったので、見栄えもした。
これは、いただいておこう。
金目のものを見つけた、というわけではなく、
幼い息子の韓信の護符にしようと思ったのだった。
つまり、お土産に丁度いいと思ったのである。


つづく


Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても 、
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



初恋   小林  旭


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語

2015年3月 4日 (水)

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

落語の原型とも言われている江戸小咄は、
江戸時代の庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。

お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります。西洋小咄です


西洋

オリブ未亡人は数年まえ寡婦となったが、
子どもいなければ、近い親類もなく、
それかといって浮気をする年でもないので、
情欲を傾けつくす相手といったら、
大きな黒猫のミミがいるばかりだった。

ところが不幸は友を引くというたとえのとおり、
このあわれな老婦人の猫が、べつになんという原因もなくて、
とつぜん死んでしまった。

「きっと、ミミはだれかに一服盛られたんだよ」
これがオリブ未亡人の最初の考えだった。
近所の人のいたずらとしたら、
あまりに悪どい仕業だと、
どう考えても業腹でならないので、
医者をたのんで、解剖してもらうことにした。

「いや奥さん、これは毒殺されたんではありません。
下手人が出るわけはありません。つまり一種の自殺です。
お宅のミミも、他の猫と同じで、
体をなめる悪い習慣があったのです。で、
長い年月には、毛が胃袋の中にたまって、
それが死因となったものです。

ごしょうちのとおり、毛というものは
不消化なものですから、
それがいっしょにかたまって
結石を作ったのです」

オリブ未亡人は、長い間考えこんでいた。
過去のことを思いだすと、深いため息が出るのだった。
「かわいそうなうちの人も、あんなに丈夫だったのに
死んでしまうなんて、やっといま、その原因が
わかったような気がするわ。
あの人もなめるくせがあったんだもの」…

おあとはよろしいようで…


艶笑落語
さるお屋敷の若様がお嫁さんをおもらいになりました。
ところがこの若様というのが堅いお人で、
いまだ童貞でございまして...
さて、初めてのお床入りということになりますが、
いったいどうしたらどうなるのか、
皆目見当もつかない。そこで、爺にこっそりときいてみた。

爺 では、若、こういたしましょう。
 この爺めが次の間に控えまして、
 太鼓にて合図をいたしましょう。
若 太鼓にて、ふむ。で、いかがいたすのじゃ?
爺 さよう。まず、若が姫様の上に、お乗り遊ばしませ
若 予が、上に乗るのじゃな
爺 御意  しかる後、若のお道具を姫様の秘め所に
 おあてがいなさいませ
若 うむ、予の抜き身を姫の秘め所にな
爺  御意  そのとき、拙者が太鼓をひとつ叩きまする。
 その一番を合図に、まず若はお道具を秘め所に、
 ズズイ、とお進めください
若 なんと、ズズイと...差し込むのじゃな
爺 御意  しかる後、拙者が二番太鼓を打ちますれば、
 こんどは中ほどまでお抜きくだされ
若 中ほどか。全部抜くのではないのだな。
 ふむ。一番で入れ、二番で中ほどまで抜くのじゃな。
 ふむふむ...
爺 三番でまた入れ、四番で抜く。
 つまり太鼓の拍子の通りになさいませ

若 うむ! 心得た。大儀であるぞ
どーん...どーん...どーん...
爺は忠義の心をバチに込めまして、
ゆっくりと一番、また一番、おごそかに太鼓を打ち続ける。
すると、襖が三寸ほど開きまして
若 爺...
爺 はっ!
若 もう少し早打ちにいたせと、姫が申しておる...

そもそも、「姫」という言葉の響き自体が
エロティックだ...と思うのは私だけでしょうか?


おあとはよろしいようで…

 




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…



18禁 「愛人」


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語

2015年3月 3日 (火)

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

幸せな家庭生活が妻の病死により一転、
悲しみの毎日へと変わった。
幼子を抱えて生きてゆくには
多くの人々の支えがあった。
精一杯生きる中での様々な出会いと
悲しい別れを繰り返し、
不思議な出来事にも遭遇する。
そして、そこには新たな愛が存在していた。……

Author: 壇次郎

どんぐりからの手紙 (31話)
最終話 めぐり合い 2


私の店がある駅前商店街では、道路整備の工事が始まりました。
電線は地中化され、アスファルト舗装であった歩道は、
雨水の浸透性のあるインターロッキングに変わります。
どんぐり色をした洒落た街路灯の他、
どんぐりの木もまんべんなく植えられ、
秋には色んな種類のどんぐりが人々を楽しませてくれるでしょう。
そして、新たに設置される街路灯には
『どんぐり通り商店街』と、名前が刻まれることになっています。

千葉県の息子さんと一緒に暮らし始めた原本さんは、
毎日、海辺で釣りを楽しんでいるそうです。
原本さんと同年代の釣り仲間もでき、
今度は船釣りにも誘われていると、
武田さんに送られたお礼状に書いてあったそうです。
中山商店のおじいちゃん、
店がコンビニに変わっても派手なコンビに服は着ていません。
毎日元気に、店でお客さんを迎えています。
店には若いお客さんも増え、客層が一気に広がりました。
不思議にも、若いお客さんほど、
おじいちゃんと話をしています。どれもみんな笑顔です。
「商売、人と人の付き合いが基本だよ」
おじいちゃんは、しゃがれた声で、
私にそう話してくれました。

すでに定年を迎えていた咲子の両親は、
暖かなオーストラリアに移り住み、
老後を楽しむ予定だそうです。
「君も、もう、咲子のことは気にせずに、
自分の人生を楽しみなさい。
咲子もきっと、そう願っているよ」と、
遠まわしに言ってくれました。

私の姉、由美はフィットネスクラブに通っています。
そして、「まだ老け込みたくない」と言いながら、
すっかり私の店を切り盛りするまでになりました。
おかげさまで、私も草野球を楽しめる時間が出来ました。
最近、血圧の高めな高田さんに代わって、
私が若い者を相手にノック練習をしています。
また、農繁期になると、私は年老いた両親の
手伝いに行くことが多くなりました。
商店街仲間である八百屋の均ちゃんの勧めもあり、
最近では「有機栽培」にも挑戦しています。

私は近い将来、店を姉に譲ろうと考えています。
義兄も是非、翌年の定年後には
アンティークショップに加わりたいと言っています。
そして私は、香絵ちゃんと共に、
長野県の実家で農業をすることとなるでしょう。
今では毎晩、私と隆の夕食に
香絵ちゃんが加わる様になっています。
香絵ちゃんの作る料理も、日に日に腕が上がっています。
メニューは以前の様なカレーライスばかりではなくなりました。
香絵ちゃんを家まで送り届ける道すがら、
たまには二人手を繋ぎ、ゆっくりと
遠回りして歩くことも多くなりました。
愛する妻を失った辛さや、母親の愛情を求めたくても
求められない悲しさは、百恵先生や姉の由美、香絵ちゃん、
真里子さんたちが薄めていってくれました。

人間の心を癒してくれる動物たちも
感謝の気持ちで愛すると、それ以上の愛で答えてくれました。
今、目の前にいる人だから、精一杯の感謝と愛情を注ぎたい。
えりちゃんは、我々大人にそんな大切なことを
教えてくれました。
これから隆は、どんな風に成長して行くのでしょうか。
四つのドングリを前に置いた咲子の写真は、
何気なく目を細めている様に感じました…。
  
終り

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても 、
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…


十字路 小林旭



時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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お風呂物語

信じれば真実、疑えば妄想

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!


信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.

幸せな家庭生活が妻の病死により一転、
悲しみの毎日へと変わった。
幼子を抱えて生きてゆくには
多くの人々の支えがあった。
精一杯生きる中での様々な出会いと
悲しい別れを繰り返し、
不思議な出来事にも遭遇する。
そして、そこには新たな愛が存在していた。……

Author: 壇次郎

どんぐりからの手紙 (30話)
最終話 めぐり合い 1


最近の隆は、化石探しに熱中している為、
顔は日焼けして真っ黒です。
よく、仲間と共に、秩父方面に化石採集に出かけ、
たまには型の良い化石を拾ってきます。
それを丁寧に石の中から取り出し、
磨きを掛けると、立派な商品に変身し、
私の店の片隅に並んでいます。
将来は地質学者になって、
恐竜の化石を探して歩くのが夢だそうです。
そして、毎日、元気に地元の公立高校に通っています。

ウサギの白黒のクッキーはパンダの様に、
丸々と太っています。
名前を呼ぶとぴょんぴょんと寄って来ます。
今では、すっかり私の遊び相手になっています。
我が家には、亀も二匹増えました。
よく餌を食べるミドリ亀です。
ここでも餌やりは、すっかり私の役目となってしまいました。

風の便りによりますと、美紀ちゃん親子は、
美紀ちゃんのお母さん、美恵子さんの実家がある
岡崎市で親子元気に暮らしているそうです。
隆の同級生に届いた美紀ちゃんからの年賀状では、
将来、看護士になる為に猛勉強をしていると書いてあったそうです。

東小学校の関川先生は、転勤で少し遠くの小学校に赴任しました。
そこでも関川先生は、自分より年下の教頭や校長と、
絶えず意見の対立をして相手を悩ませているそうです。
そして、最近は、福祉事務所の人々とボランティア活動を通し、
子供たちの虐待防止を呼びかけているそうです。

大型連休も過ぎ、私は実家の農作業の
手伝いから帰って来ていました。
私が店で片付けものをしていると、
草野球仲間である焼鳥屋の大将が現れました。
大将「よう、剛ちゃん、戻って来たのかい? 
どうだい、農作業、一段落したのかい?」
剛 「ああ、どうにか区切りがついたから、
 後は親父とお袋に任せてきたよ。
 今年は野菜、少し多めに作っておいたよ」
大将 「悪いねぇ、なんせ、去年、剛ちゃんの作った野菜、
 評判が良かったからね。
 やっぱ、取立ての新鮮な野菜は違うからね。
 それにしても、どうやってあんな美味しい野菜が出来るんだい?」
剛 「それは、企業秘密ってとこかな・・・、
 ところで、皆、元気かい?」

大将 「ああ、変わり無いよ。そういえば、最近、
 雄二が俺の店によく来るよ。それも彼女連れてな!」
剛 「へー、あいつもとうとう彼女が出来たか!」
大将 「そうなんだよ。どこかで見たことのある
 女の子だなと思っていたら、よく、練習試合をしているチームに
 応援で来ていた子なんだよ。
 ほら、あのブラックタイガースさ・・・」
剛 「そっか、あのチームの応援団、
 けっこう女の子、多かったもんな。
 もしかして、あのチームのチアガールかい?」
大将 「ピンポン! その通り! 羨ましいねぇ・・・。
 雄二たちの楽しそうなところ見ていると、
 剛ちゃんたちのこと思い出すよ。
 それにしても、俺たちの付き合いも長くなったよなぁ・・・」   
雄二は、野球の試合中、相手チームの美女応援団から
はぐれ出た一人を捕まえることが出来た様です。
また、雄二は、旋盤工の職人大会に出場すると言って
張り切っているそうです。
斜め向かいに店を出す均ちゃんの八百屋さんが忙しくなっている頃、
少年野球でコーチをしていた工藤さんが、
仕事帰りに立ち寄ってくれました。

工藤 「森田さん、お帰りになったんですね。
 野球も始められますね」
剛 「そうですね、でも、顔を出す回数が少なくなりましたよ。
 工藤さんは、今でも少年野球、見てらっしゃるんですか?」
工藤 「いやぁ、息子が今年から中学生になったもので、
 私も少年野球から卒業しましたよ」
剛 「なんだ、それは寂しいですね。
 今度、我々の草野球チームに合流してみませんか? 
 主な練習日や試合の日は、土日祝日ですので、
工藤さんでも参加出来ますよ」
工藤 「それは有難うございます。
 お言葉に甘えて、今度、顔を出しますよ。
 ところで、うちの息子が言ってましたが、
 あの、大沼君と坂下君、中学の野球部では、
 かなり活躍しているそうなんですよ。
 ああいう子たちが、どんどん活躍していくってことは、
 嬉しいもんですね」
   
少年野球チームにいた大沼君と坂下君は、
同じ中学校に通っています。
元気の良い小柄な大沼君は、中学の野球部で
正捕手をしているそうです。
また、背の高い坂下君は、エースピチャーとなり、
大沼君とバッテリーを組んでいるそうです。
そんな二人の活躍で、彼らの通う中学は、
常に大会では上位に勝ち進んでいるとの事でした。
そして、二人は、高校野球の名門校からも誘いが来ていると、
仕事帰り、私の店に立ち寄った工藤さんが言っていました。


続く

Author: 夢庵壇次郎
http://www.newvel.jp/library/pso-1967.html


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても 、
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…


北風哀歌 歌:小林旭  
曲:叶弦大 詞:星野哲郎





時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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きれいなお風呂・宣言

お風呂物語

2015年3月 2日 (月)

妄想劇場・番外編

妄想劇場・番外編

信じれば真実、疑えば妄想……

落語の原型とも言われている江戸小咄は、
江戸時代の庶民の楽しみとして広く伝わって
おおらかに性を笑いに取り入れて
現代にまで至っています。

お色気小咄は日本だけではなく、
外国にもあります。西洋小咄です
 

西洋 
小指かしら

ある男、嫁をもらうのには、
「どうあっても生娘でなくてはいかん」と言う。
すると、知りあいの者が、その男に、
「結婚初夜にお前のものを見せてみるんだな。
それがなんだか知らなけりゃ、生粋の処女だぜ」
そこで、そのことばにしたがって、
結婚の夜にさわらせてみて、女に聞いた。
「アレでしょ」「畜生、知ってやがったか。
出てゆけ!」 さて、つぎの女、そのつぎの女とこころみたが、
いずれも経験があると見えて、
陰語でさえこれを答えるというしまつ。
さいごに、ごく若い小娘を嫁にして、
前のように聞いてみた。「これはなんだ」「わかりませんわ」
「これは男にだけあるものだよ」
「あらッ!こんな小さいのははじめてだわ」

おあとはよろしいようで…

散歩道を歩いていた令嬢が、
新婚旅行から帰ったばかりの級友とばったり出会って、
車道のふちにとまっている牛乳屋の
馬車のそばで立話をはじめた。
「まあ!ポ-リ-ヌ!お目にかかれて嬉しいわ。
さあ、何もかも話してちょうだい。
昔からの約束でしょ。新婚の晩はどこへ泊まったの」
「カンヌよ。海の見えるホテルに着いたのは、
午後の四時ごろだったけど、
あの人、私が着がえするのも待てないで・・・」と、
こんなふうに、新妻のポーリーヌは、
きわどいところまで打ちあけて話しはじめたが
ふと、わきを見ると、牛乳屋の馬がその
動物的な感動を現わしていた。

ポーリーヌはまっかになった。
友だちの手をつかんで、その耳に口を寄せて、
「向こうへ行きましょうよ。馬が聞いてるわ」


おあとはよろしいようで…

 




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



歌は心の走馬灯、
花に例えた古い歌
 今さら聞いても仕方がないが
 何処に置いても飾っても
  歌も花も、枯れてゆく……
  人生、絵模様、万華鏡…


18禁 「経験」


昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー、


時は絶えず流れ、
    今、微笑む花も、明日には枯れる





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