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2016年7月26日 (火)

信じれば真実、疑えば妄想

信じれば真実、疑えば妄想


時は絶えず流れ、
 今、微笑む花も、明日には枯れる



Mousou2111


人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ
誰にだってあるんだよ、
人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、
人には言えない悲しみが。






奇跡を起こす泉

彼女は幻の女性からある啓示を受けていた。
それは洞窟内のある場所を掘ると、
泉が湧き出して来るだろうというものであった。
やがてベルナデットは、地面のある場所を
手で掘り始めた。すると果たして、
水が噴き出して来たのだ。

最初は泥水だったが、そのうち透明な清水となって、
後から後からこんこんと湧き出して来たのである。
水はその後も湧き続け、水かさを増して、
とうとう川に注ぎ込むまでになった。
そしてこの水の湧き出た場所は世に言う
ルールドの泉と呼ばれ、数々の奇跡を
生むことになるのである。・・・・


B2



カレル博士の見た奇跡

1912年、ノーベル生理医学賞受賞。
ルルドの奇跡を目の当たりにした彼は、その後、
熱烈なカトリック信者となった。
著書に「祈り」「ルルドへの旅」がある。

1903年に起きたある奇跡の話。
それは末期の腹膜炎を患った患者の記録である。
患者は19才のマリーという女性で、もはや
医者からはさじを投げ出され、最後にはかない
一末の望みを持って
ここルルドの地にやって来たのであった。

下腹は大きく膨れ上がり、顔には青紫の
斑点(チアノーゼ)つまり死相があらわれていた。
死がまもなく彼女を捕えるのは時間の
問題であったろう。
生きてルルドの地に着けただけでも驚きであった。
こうした彼女に付き添っていた一人の医師がいた。

彼の名はカレル博士といい、ルルドで起きる奇跡を
この目で見たいと願っている科学者でもあった。
博士はなぜルルドで奇跡が起きるのか、
何か根拠があるのか、それを科学者としての立場から
証明したいと考えていたのだった。

ノーベル賞を受けたこともあり実証主義者で
唯物論者でもある博士は、内心、奇跡など信じておらず、
聖なる泉に何かの有効成分が含まれているのか、
もしくは患者の強烈な思い込みから来る
自己暗示による結果に他ならないと信じていた。

列車はルルドの駅に到着し、マリーを乗せた担架が
静かに下ろされた。容態が一段と悪化し、
話をすることさえ出来なくなっていた。
ひどく痩せた身体は腹部の部分が異常に膨らんでおり、
呼吸は苦しそうに小きざにくり返されていた。

光を失った両目が博士の方に向けられ、
灰色のくちびるがわずかに動いている。
博士に何か言おうとしているのだが判然としない。
この娘が死ぬのはもう間もなくだ。
今、動かすのは危険だ。運んでいる途中で
亡くならねばよいが・・・
博士は頭の中でこのようなことを考えていた。

博士はこのまま霊水場まで運ぶべきか、
様子を見るべきなのか、つき従っていた別の医者に
意見を聞いてみることにした。
「もう臨終ですよ。動かせば死ぬでしょう。
それに洞窟まで持たないかもしれません」
その言葉を聞くなり、横にいた看護の修道女が言う。

「でも、この子にはもう失うものは何もないのです。
洞窟前まで運んでもらえるだけでも幸せなんですから」 
博士も黙ってうなずいた。
せめて、死ぬ前に彼女の希望だけでも
かなえさせてやりたい・・・
これが博士の正直な気持ちでもあったのだ。


B1



霊水場まで運ばれた時、マリーはほとんど
死人同然のようだったが、それでもかろうじて
まだ生きていた。
やがてほとんど危篤状態のマリーの体に
聖なる水が静かにかけられた。

このとき、ようやく自分の念願がかなったのか、
マリーは心なしか安らかな表情を見せていた。
しばらくして、あれほど死相のあらわれていた
土褐色をした彼女の顔色にほんのり赤味が
さして来たように思われた。

最初、博士は幻覚だと思って何度も目をこすったりした。
しかし今度は、表情全体に生気が溢れて来るのが
はっきりと見てとれた。
診察してみると、彼女の呼吸、脈拍が
正常値に戻っているではないか。
博士は驚いてしまった。

その間にも、マリーの顔は変化しつづけた。
目は輝き、うつろだった視線ははっきり博士の目を
とらえている。さらに、腹部を覆っている布を取った
博士は、目を見開いて驚嘆の声を抑さえることが
出来なかった。

あれほど青紫に変色し醜く膨れ上がっていた腹部が
すっかりすぼんできれいになっていたのである。
こ、これは・・・一体、どうしたのだ? 
内心そう戸惑いながらも博士はマリーに聞いてみた。
「具合は・・・どうですか?」

「とても気持ちがすっきりしてきました」
小さな声だったが、しっかりした口調でマリーは
こう答えたのであった。
しゃべることはおろか、くちびるを動かすことさえ
出来なかった瀕死の患者が、はっきりと声に出して
答えたのだ。

この信じられぬ出来事を目のあたりにした博士は、
科学者としてではなく、一人の生身の人間として
ただただ感動するばかりであった。
それはこれまで修得した医学のいかなる
知識をもってしても、到底はかり知れぬことであった。

「今、奇跡が起こっている。それも私の目の前で。
死ぬ直前だった娘がほとんど直ってしまっている・・・」
彼の頭の中で死に対する考え方やこれまでの
既存の概念が音を立てて崩れ落ちていった。

「おお、神さま・・・」彼はこれまで決して
口にすることのなかった言葉を思わず口にしていた。
続いてわけもなく涙が後から後から込み上げて来た。
それには理由などなかった。

誰からも見放され、医者からもさじを投げられ、
今まさに死ぬ間際だった一人の女性が、
目前で死の淵からよみがえったのだから。
数時間後、すっかり回復したマリーは、
今後、自分は修道会に入り病気で苦しんでいる
多くの人々のために精一杯奉仕して
自分をささげるつもりだと答えたという。・・・・

Author :後藤樹史(不思議館 )
http://www.cosmos.zaq.jp/t_rex/profile.html



愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る


『動物の赤ちゃん』







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