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2016年8月17日 (水)

漢の韓信-(141)四面楚歌(抗争の終わり)

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー



こうして、こうすりゃ、こうなるものと、
  知りつつ、こうして、こうなった



メジャーでは無いけど、 こんな小説あっても、
良いかな !!
アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい



Kanshin021111

韓信
紀元前二〇〇年代の
中国大陸。


衰退した秦の末期に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。


「国士無双」「背水の陣」
「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。




漢の韓信-(141)

四面楚歌(抗争の終わり)


「間違いない。馬童……久しぶりだな。
近ごろ顔を見ないと思ったら、漢にいたのか……」
項羽は決して呂馬童という青年を責めたわけではなく、
むしろ死を前にして旧友に会えたことを喜んでいたのである。

しかし、一方の呂馬童はそう思わなかった。
項羽を前にして足の震えをとめることができない。
「俺が、漢軍に入ったのは……当然のことだ」
呂馬童は恐怖心を抑えながら、やっとのことでそう言った。
「当然……? わからんな。どういうことだ」

「俺は……幼いときから、お前のことが恐ろしかったのだ!」
これを聞いた項羽は、なんとも残念な表情をした。
「それは……実にすまないことだ」
「今さら遅い……おおい!ここにいるのがまさしく項王だぞ!」
呂馬童はそう叫び、応援を呼んだ。
仲間がいなければ、恐ろしくてたまらない。
昔も今も変わらず、目の前の項羽という男が恐ろしくて
仕方なかった。

「馬童よ」項羽は悠然と構え、来援する敵兵に
対抗しようとする構えも見せなかった。
「聞けば、わしを捕らえた者には千金と、万戸の封地が
報奨として与えられるそうだな」
「そうだ」
「旧友の誼である。わしは自分の体をお前のために
恵んでやることにした。もはや恐れることはない。
わしの首を劉邦のもとへ届け、以後の生活を
保障してもらうがいい」

項羽はそう言い放つと、呂馬童の目の前で剣を
自分の首に当てると、いきなり頸動脈を斬った。
激しい血しぶきをあげながら、どう、と倒れ込んだ項羽の遺体に
数人の漢兵たちが群がった。

彼らは報奨金や封地を目当てにして互いに項羽の遺体を
確保しようとし、その争いの中で何人かの死傷者まで出した。
結局激しい争いの中、項羽の遺体は五つに切り裂かれた。

頭部を指揮官の王翳という人物が確保したほか、
騎司馬の呂馬童が右半身、郎中の呂勝と楊武が
片足づつを確保した。左腕に当たる部分は、
先に辟易して数里後退した郎中騎の楊喜がものにした。

彼らはそれぞれ封地を与えられ、それぞれに侯爵の
地位を与えられたのである。
項羽は最期まで自分が滅びるのは、実力によるものではなく、
天に与えられた定めとし、漢兵の手にかかることを拒み、
自害を果たした。敗勢が決まってからも自らの生き様を
証明しようと、武勇を最期の瞬間まで見せつけ、
それによって漢兵の数百人が命を落とした。

雄々しい最期ではあったが、彼の見せた最後の抵抗は、
軍事的に無意味なものであり、道連れにされた漢兵たちは、
ほぼ無意味に殺されたといって差し支えない。
彼らは、項羽という男の自分を飾ろうとする欲に
付き合わされただけなのである。

さらに項羽の遺体に群がって報奨を得ようとした者たちの姿は、
戦時下にも尽きることのない人間の欲を象徴するかのようであり、
醜態そのものであった。
しかし、人間社会を動かす原動力は、往々にしてそのような
欲なのである。・・・

「なんと美しい……」数十名の部下を引き連れ、
垓下の砦の内部を検分して回った韓信は、
楼台に横たわる若い女性の遺体を前に足を止めた。
二十代前半か、あるいは十代後半かもしれない。
そこに寝ている女性には首から背中にかけて大きな傷があり、
激しい出血の痕があったが、それにも関わらず
天女のような面影が残されていた。

「項王の寵姫(ちょうき)虞美人にございます」
傍らにいた女官の生き残りのひとりが、そう告げた。
項王の愛妾……。「どんな娘であったか」
興味を覚えた韓信は、女官に向けて質問した。
「口数の少ない、しとやかで、おとなしい方でございました」
それきり女官は涙を流し、話ができなくなった。

項王はあれほど多くの人を殺してきておきながら、
最後には類い稀な美女までも道連れにする……
しかし、項王に殉じた者がこの女のみだということは、
喜ぶべき結果には違いない。だが、項羽が死ぬことになり、
その結果この美女が自らの命を絶ったということは、
韓信に感傷を起こさせる事実であった。

あるいは、この娘を死に至らせた原因も、自分に
あるのではないか。そう思うと、いたたまれなくなる。
なにも死ぬことはないだろうに。
敵将である自分に対する当てつけかとも思われてくる。
この娘がもし蘭だったら、やはり死ぬだろうか。
いや、そんなはずはない。あれは、ひとりでも
生きていける女であった。

確かに美しいが、いかにも王家の後宮に住む姿が
似合うこの女とは……違う。
「斉王は、このような女がお好みですか」
ふいに発せられた配下のひとりの質問に、韓信は答えた。
「いや、……どんなに美しいといっても死んでしまっては、
咲かない花と同じだ。あるいは枯れた花か……。

いくら枯れた花を愛でてみても、寂寥を癒すことはできず、
かえってそれは増すばかりだ。
……項王のそばに葬ってやるよう手配せよ」
「は、ですが項王はまだ……」
「いずれ死ぬ」このとき項羽の死はまだ確認できないでいたが、
韓信にとってそれは既定の事実であるかのようであった。

戦いは終わり、韓信は兵を引き連れ、斉への帰途についた。
残党の始末をしつつ、臨淄に帰ろうとしたのである。
天下はあらかた定まった。にもかかわらず、
韓信の心には、晴れ晴れとしたものはない。

かつて、魏蘭は彼に言ったことがある。
「統一の後も、天下は乱れる」 内乱の可能性は否定できない、
というのである。それは正しいことのように思えた。
今日まで絶えることのなかった戦いが、明日から急になくなるとは、
どうしても思えない。しかし項羽が死んだ以上、
内乱を起こすにしても新たな首謀者が必要で、
それが誰なのかが当面の問題であった。

韓信は思う。自分は世に戦いがあれば、必要とされる男だと。
つまり、内乱が起こったとしても自分が
鎮圧するつもりでいたのである。・・・・

つづく

Author :紀之沢直樹
http://kinozawanaosi.com



愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る



『SMAP解散の本当の原因!
芸能界の大御所メリー喜多川の嫉妬だった!!』




メリー喜多川(本名・藤島メリー泰子)1926年12月25日89歳
ジャニーズ事務所の副社長。

ジャニーズ事務所・4つの派閥。

ジャニー派、メリー派、ジュリー派、飯島派
※メリーとジュリーは基本同じ派閥

・ジャニー派
 KinK Kids タッキー&翼/Hey! Say! JUMP・SexyZone

・メリー派
 V6・NEWS

・ジュリー派
 嵐・TOKIO・関ジャニ∞・KAT-TUN

飯島派
 SMAP・Kis-My-Ft2・山下智久・A.B.C-Z




時は絶えず流れ、 今、微笑む花も、明日には枯れる

 

 

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