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2016年8月 3日 (水)

妄想劇場・特別編

妄想劇場・特別編

信じれば真実、疑えば妄想……


Mituo



昨日という日は
歴史、
今日という日は
プレゼント
明日という日は
ミステリー








誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。



知られざる深層レポート


貧困に喘ぐ女性の現実

子持ちで離婚したらどうしてダメなのか?
45歳シングルマザーが抜け出せない貧困地獄

3人の子どもを育てるシングルマザー。
ごく一般的な女性だった彼女が、なぜ貧困に
苦しむようになったのか。・・・


埼玉県央にあるJR駅。そこから50分~1時間に1本しかない
バスに乗って20分、バス停の奥にシングルマザーの
村上尚子さん(45歳、仮名)が居住する団地が広がる。
築50年近くか、外壁は老朽して黒ずみ、
すべての郵便ポストはさび付く。

村上さんは中学生、高校生の3人のお母さんだ。
勤務先から帰宅した村上さんは慌てて子どもたちの夕飯を作り、
“今日、帰りが遅くなるから”と書き置きし、
われわれが待つ1階に急いで降りてくる。

「本当に忙しいです。朝5時半に起きて子どもたちの
お弁当作って、洗濯して、バスに乗って会社に出社して、
夕方の買物をして、ご飯作って、片付けて、お風呂入って
洗濯して、自由になる時間は23時過ぎ。
それでひと息つければいいけど、・・・
いつも明日、明後日のおカネのことを悩む。

最近はNHKの集金です。もし来たら、どうしよう、
どうしようって眠れない日もあります。
こんなこと、もう15年も16年も続いています。
生活は苦しいし、希望はないし、毎日死にそうです」

B13


仕事は時給1000円のパート事務
      
一家が居住する埼玉県営の団地は、家賃月1万7000円。
6年前に知り合いから譲ってもらった軽自動車がある。
敷地内の駐車場代は月3000円かかる。
ちなみに、軽自動車は走行距離が12万キロを超えている。
平日は隣市の駅前にある不動産会社に勤める。
渡された先月の給与明細“振込額計”は12万1426円だった。

時給1000円、地域のほかの仕事と比べて破格というが、
賞与があるわけでなく、年収は150万円を割り込む。
明らかに相対的貧困に該当する年収150万円以下で、
老朽した団地に家族4人で住んでいる。
団地に住む世帯の過半数はシングル家庭で、
村上さんだけではなく、多くの世帯が同じような
貧困に苦しんでいるという。

食費について気をつけていること

「子どもが中学生になると、どうしても食費はかかるので、
買い物はもうすごく気を使う。安い店でしか買いません。
コンビニは一度も使ったことがないですし、
家族全員で外食もしたことありません。
気をつけているのは、日々、無駄はしないことと、
買い物する時間ですね。スーパーなら18時半すぎ。
お肉でもお魚でも半額シールが貼ってあるものだけ。
それは私だけではなく、団地のお母さんみんながしていること。
子どもも半額食材を買うのを見て育っているので、
自分でも半額シールのものをちゃんと買ってきます」

世帯の家計をみてみよう。手取り給与は月12万円。
家賃&駐車場で月2万円、光熱費月1万5000円、
定期代月1万2000円、携帯代3000円×2台。
残った6万7000円に加えて児童手当2万円、
児童扶養手当5万円、そして2年前から高校3年の長男は
アルバイトして2万~3万円を家に入れてくれている。
長男の援助を含めて、月15万7000円で家族4人は暮らす。

子ども3人の生活保護受給額は、おおよそ18万円だ
(母子世帯子ども2人の生活扶助基準額の例、)。
暮らしは生活保護水準を下回り、現在6人に1人と言われる
子どもの相対的貧困率にも完全に該当する。
「今の時給1000円のパート事務も、
1年前に探しに探して1000円です。
それまでずっと850~900円くらいだったから、
もっと生活は厳しかった。

ハローワークは44歳以下で区切りがあって、
私は45歳なので多くの仕事は応募する資格すらありません。
正社員とか、手取り20万円をもらえる仕事は皆無です。
求人数はたくさんあっても、ほとんどが850~900円の非正規。
さらに年齢的に厳しいので、収入は一生このままか、
もっと低くなるかも。

今、中学1年生の下の子が中学を卒業すれば、
夜にダブルワークはできるかもしれないけど、
今は息つく暇さえないくらい忙しい。シングル家庭の限界です」

学校指定の品は6~7万円する

県営団地には、80近い世帯が生活する。
同じ小学校に通う子ども同士が仲良くなって、
シングル家庭同士で家族ぐるみの付き合いとなる。
進学費用に制服や学用品をそろえなければならない
子どもの中学、高校進学はひとつの壁だ。
なんとか最低限の出費で済ませたいと、団地内で必死に
“制服が欲しい”と声をかける。

「うちはいちばん下が中学進学だったので、なんとか
指定のカバンと学ランはもらえました。
新品は6万~7万円もしますから。
それと真ん中の娘が着ている中学の制服は、今は違う棟の
小学校6年生の女の子にあげる予定です。
直接はやり取りしていないけど、人づてで“欲しい”って
人にあげます。
そうやってみんなで協力しながら、子どもの進学は乗り切る。
進学して普通に通学させる、もう、それで精いっぱいなんです」

中学1年生の次男が帰ってきた。
村上さんは「夕飯置いてあるから。2~3時間で戻るね。
お姉ちゃんにも言っておいて」と声をかけていた。
次男が持つ黒い革製のカバンは、使い込まれて
ボロボロだった。

「次男は、何がおカネかからないか自分で調べて、
部活は陸上をやっているみたい。
好きなことをさせてあげたいけど、やっぱり無理なので
子どもがそう気を使ってくれるのは正直助かる。

長男は学費のかからない県立の職業訓練系の
高校に進学して、
中3の長女は高校行かないで働くって言っています。
長女には“公立だったら高校いいよ”って言っても、
働くってクビをふる。

昔の団地なので、家はすごく狭い。
長女は早く働いて家を出たいって意識があるみたい。
長男は週5アルバイトして2万~3万円を入れてくれて
本当に助かっています」

高校進学率は95.8%(学校基本調査2015年)。
日本では40年間以上、9割を超える子どもたちが
高校に進学する。
長女は就職先をどうするか、これから担任と
話し合うようだが、
どうしてその選択になったのだろうか。・・・

貧困家庭の子どもは高学年で落ちこぼれる

「子どもの学力とか進路は、シングルとか貧乏の
せいにしたくないけど、やっぱり関係があるとしか
言いようがありません。
私も長女、次男のときに悩んで、いろんな人に相談しました。
うちだけじゃなくて、団地の子たちは小学校高学年くらいから
学校の授業についていけない、勉強についていけなくなるんです。

普通の家庭の子は、公文とか塾に行くんですよ。
でも、そんなおカネはない。特にダブルワークする
お母さんたちは、夜家にいないわけです。
家で勉強する習慣は、もちろんないですよね。
食べさせるだけで精いっぱいで、勉強まで手が回らない。
だからシングル家庭の子どもは、よっぽど理解力がある
子じゃないと、勉強についていけなくなるんです」

無事に高校へ進学しても、新品の制服やカバンを
買えなかった団地の子どもたちの多くは中退してしまうという。
「どこか高校へ滑り込んだとしても、今度は
アルバイトするじゃないですか。
アルバイトが大変で、朝起きられないで高校行けないとか、
それでもっと授業が遅れちゃう。ついていけなくなれば、
高校はもう赤点取るとダメじゃないですか。

中学までは勉強ができてもできなくても、学年は上がっていくけど、
留年になるなら辞めちゃうとか。その後は大抵フリーターです。
それか非正規の工場とか介護施設とか。
そうやって貧困が子どもたちに連鎖しちゃう。それが現実です。
うちの長男は本当に頑張っているほうだと思う」


次回(2)へ続く

Author :中村 淳彦 ノンフィクションライター


こうして、こうすりゃ、こうなるものと、
知りつつ、こうして、こうなった




 『雑学 3 』 




時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる

  P R

     カビの生えない・きれいなお風呂

      お風呂物語


入れてもらえば気持ちは良いが、
  どこか気兼ねなもらい風呂


Set1
DIYの感動をあなたに!!
『お風呂物語』が選ばれる理由がここにあります。

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