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2016年9月 6日 (火)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 
幹を支える根 根はみえないんだなあ


Kobanasi_3_4



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで地蔵が食べたがる


B1


 娘の寿命
 岩手県の民話

 むかしむかし、年をとってから、
 やっと女の子にめぐまれた
 老夫婦がいました。

 ある夏の事、年頃になった娘が
 留守番をしていると、
 汚い身なりの旅のお坊さんが
 やってきて家の前で
 物乞いをしました。





「旅の僧です。空腹で、困っております。何か食べ物を」
「あっ、はい。ではこれを」娘が食べ物を渡すと、
お坊さんは娘の顔を見ながら言いました。
「美しい娘さんじゃな。いくつになられた?」
「はい。十八です」
「十八か。・・・お気の毒に」お坊さんは、なぜか
悲しそうに言うと、そのまま立ち去っていきました。

この様子を、畑仕事から帰ってきた父親が見ていました。
気になった父親はお坊さんを追いかけると、
お坊さんに理由を聞きました。

するとお坊さんは、「娘さんはまだ若いのに、もうすぐ
急な病で亡くなります。それがお気の毒で」と、いうのでした。
「娘が病で! どっ、どうしてわかるのです! 
もしそれが娘のさだめなら、どうすれば逃れる事が出来るか
お教えください!」父親がとりすがるように言うと、
お坊さんはこう言いました。

「白酒と杯を三つ、目隠しした娘さんに持たせて、
日の出とともに東の山に向かって歩くように言うのです。
どこまでも歩いてもう進めなくなったら、目隠しをとりなさい。
すると岩の上に三人のお坊さんが座っているから、
何もいわずにどんどんお酒を飲ませなさい。

お酒がなくなったら、三人のお坊さんに命ごいをしなさい。
うまくいけば、娘さんは長生き出来るでしょう」
「ありがとうございました。さっそく、その通りにいたします」

次の日、父親は教えられた通り娘にお酒を持たせて、
目隠しをしました。そして日の出とともに、家から東の山に
向かって歩かせました。娘がどんどん歩いていくと、
やがて行き止まりになりました。

娘が目隠しを取ると、そこは岩穴の中でした。
目の前の一段高い岩の上に、赤い衣を着た三人のお坊さんが
座っています。
娘はお坊さんたちにどんどんお酒をすすめ、
お酒がなくなるとお坊さんたちに言いました。

「わたしは、お願いがあってまいりました。
旅のお坊さまの話によると、わたしはもうすぐ急な病で
死ぬそうです。どうか、お助けくださいませ」
娘が深く頭をさげて命ごいをすると、三人のお坊さんは
赤くなった顔を見合わせました。

やがて、一人のお坊さんが言いました。
「人の寿命を知り、あんたをここに連れてくるとは、
あの大師の仕業か。 
本当は人の運命を変えてはいけないのだが、
こんなにごちそうになってはことわれんな」

続いて二人目のお坊さんが、持っていた帳面を
見ながら言いました。「なるほど。確かにあと三日の寿命じゃな。
まだ十八だというのに」

三人目のお坊さんが、娘にたずねました。
「あんたは、何才まで生きたいんじゃ?」
娘は少し考えて、答えました。

「はい。子宝に恵まれて、その子を大きく出来るまでは」
それを聞いたお坊さんたちは、にっこり笑うと言いました。
「うむ。よい答えじゃ。あんたの寿命に、八の字をくわえてやろう」

そしてお坊さんは帳面に八の字を書きくわえて、
娘の寿命を八十八にしたのです。
その後、娘は幸せな結婚をして子宝にも恵まれ、
大した病気も無く八十八才まで長生きをしたという事です。

おしまい・・・


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  むかしむかし、六十才をこえた
 お年寄りを、『うば捨て山』という
 山に 捨てる国がありました。
 はじめは食べ物がなくなったために
 仕方なくお年寄りを
 捨てていたのですが、
 食べ物がある今でも、この国では
 六十才をこえたお年寄りを山に
 捨てるのです。 そうしないと、
 殿さまからひどい目に
 あわされるからです。



ある年の事、ちょうど六十才になったおじいさんがいました。
息子や孫たちはおじいさんをかごに入れると、仕方なく
うば捨て山へ出かけて行きました。
うば捨て山は昼でも暗い森の奥なので、
ちゃんと目印をつけていないと、ふもとには帰れません。

かごの中のおじいさんは時々かごから手を出して、
道の木の小枝をポキポキと折りました。
「おじいさん、こっそり村へ帰るつもりかな?」
孫の言葉に、息子が心配顔で尋ねました。

「おじいさん、ポキポキ折った小枝をたよりに、
また帰るつもりか?」もしそうだとすると、
殿さまにひどい目にあわされます。
おじいさんは、静かに首を振りました。
「いいや、そうじゃない。わしは、死ぬ覚悟は出来ておる。
この枝は、お前たちが村へ帰るための目印だ。
道に迷わぬようにな」

それを聞いた息子や孫たちの目から、涙がこぼれました。
「おじいさん、ごめんなさい!」「おじいさん、かんべんな!」
「あははは。泣くな、泣くな。それよりも日がくれる前に、
早くうば捨て山に行こうじゃないか」
おじいさんは孫の頭をなでながら言うと、
息子がきっぱりと言いました。

「いいえ、だめです! 殿さまから、どんなひどい事を
されても構わない! おじいさんも一緒に、村へ戻るんです!」
こうして息子たちはおじいさんを連れ戻すと、
こっそりと家の奥に隠しておきました。

それから数年後、このお年寄りを大事にしない国に
隣の国から使いが来て、こんななぞかけをしました。
どこから見ても色も形もそっくり同じ二匹のヘビを持って来て、
「どちらがオスで、どちらがメスかを当ててみろ」と、言うのです。

殿さまも家来たちも、どちらがオスでどちらがメスかなんて
分かりません。そこで役人たちは、国中の村々を回って尋ねました。
「だれか、このなぞかけがわかる者はいないか? 
わかった者には、殿さまからほうびがもらえるそうだ」

しかし殿さまや家来たちにもわからないことが、村人に
わかるはずがありません。「うむ。誰もわからぬか」
役人たちがあきらめて帰ろうとすると、あのおじいさんの孫が
前に出て言いました。「そんなの簡単さ。
家の座敷にワタをしいて、ヘビをはわせてみればいい。
一匹はジッとしているし、もう一匹はノロノロはい出すさ。
はい出す方がオスで、おとなしくしているのがメスだ」

      「それは本当か?」「ああ、うちのおじいさんに聞いたから
間違いないさ」

      「なに? 確かお前のところのじいさまは、とうのむかしに
うば捨て山に捨てたはずでは」
「あっ、いや、その、聞いたのはむかしだ。
ずーっとむかしに聞いたんだ」

「・・・ふむ。とにかく今は、なぞかけの答えを殿さまに知らせねば」

役人たちはそう言うと、お城へと帰っていきました。
孫が答えたなぞかけの答えは見事に正解で、
それを聞いた隣の国の使いは感心しながら帰って行きました。

実はこのなぞかけ、この国の人間がおろか者ばかりの国なら
攻め込んでやろうと、隣の国の殿さまが考えたものでした。
それが見事に正解したので、隣の国の殿さまは、
「あの国には、知恵者がおる。下手に攻め込んでは、
負けるかもしれん」と、この国に攻め込むのをあきらめたのです。

さて、孫のおかげで助かった殿さまは、城に孫を呼び寄せると
言いました。「そなたのおかげで、この国は救われた。
約束通りほうびをやるから、何でも望むがよいぞ」

「あの、何でもでございますか?」
「そうだ。何でもよいぞ」
そこで孫は、殿さまにおそるおそる言いました。
「ほうびの代わりに、その、うば捨て山に年寄りを捨てるのを、
やめるわけには・・・」

「ほう。なぜじゃ?」
「実は、あの答えは、おじいさんに聞いたのです」
「うむ。むかし、じいさまに聞いたそうだな」
「それが、むかしではなく・・・」

孫から全ての事を聞いた殿さまは、にっこり笑って言いました。
「よしわかった。そなたの望みを、かなえてやろう。
これからは、年寄りを大切にすることを約束しよう」
こうしてこの国は、お年寄りを大切にする国に
なったと言うことです。


おしまい・・・


B113



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ……。



時は絶えず流れ、 今、微笑む花も、明日には枯れる    

    

     P R

   
       カビの生えない・きれいなお風呂
 
         お風呂物語

 
   
入れてもらえば気持ちは良いが、
    どこか気兼ねなもらい風呂
 
   Diy_3


『お風呂物語』が選ばれる理由がここにあります。
 

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