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2016年12月27日 (火)

妄想劇場・・歴史への訪問証

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー



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あるところに、貧乏な男が、長者といわれる大金持ちの
家で働いていました。
長者の家には、立派な金の仏さまがあります。
男はたいへん信心(しんじん→神仏を信仰する気持ち)深くて、
「なんて立派な仏さまだろう。自分もあんな仏さまを持って
おがみたいものだな」と、思っていました。

ある日の事、男は山へ仕事に行って仏さまそっくりの
木の切れはしを見つけると、ひろって持って帰りました。
そして自分の部屋に、おまつりしたのです。

男は毎日、自分のおぜんをお供えして木の仏さまを
おがみました。
でも、ほかのみんなはそれをバカにして、男をいじめるのです。
男はとてもよく働くので、このままいじめられて
よそにいかれては大変と、長者はこんな事を考えました。

「お前さんのおがんでいる木の仏さまと、わしの持っている
金の仏さまとを、一度、すもうをとらせてみようではないか。
木の仏さまが負けたなら、お前は一生、わしのところで働くんだ。
その代わり、もしわしの金の仏さまが負けたなら、
わしの持っている財産はみんなお前にやろう」

男は、びっくりです。
さっそく木の仏さまの前へ座ると、手を合わせて言いました。
「大変な事になりました。あなたさまと金の仏さまとが、
おすもうをおとりになるのです。どうしましょう?」
すると木の仏さまは、男に言いました。
「心配するな。強い相手だが、わしは勝負をしてみるよ」

いよいよ、すもうをとる日です。
大きな部屋で、金の仏さまと木の仏さまは向かい合って立ちました。
長者は二つの仏さまに、勝負に負けるとどうなるかを説明すると、
「さあ、始め! はっけよい、このった!」と、
うちわをあげて、開始の合図をしました。

すると二つの仏さまはグラグラと動き出して、
近寄って組み合いました。
押したり押されたり、なかなか勝負がつきません。
長者も使用人の男も、ハラハラしながら応援(おうえん)しました。

「金の仏さま負けるな!」
「木の仏さま負けるな!」
最初の方は金の仏さまが優勢でしたが、そのうちに
金の仏さまの体中が汗でびっしょりになってきたのです。
汗だけでなく、足もフラフラです。

これは大変と、長者は大きな声で叫びました。
「金の仏さまが、そんな木ぎれの仏さまに負けてどうするのです! 
がんばってください! がんばってください!」
けれど金の仏さまは、とうとう倒れて負けてしまいました。
疲れ果てて、起きあがる力もありません。

その間に木の仏さまは、今まで金の仏さまがまつられていた
仏壇の上へあがって座りました。
「ありがたい、ありがたい」
みんなは、その木の仏さまをおがみました。

負けた長者は、約束通りに家を出ていきました。
長者の家は、もう使用人の男が主人です。
金の仏さまを抱いた長者は、野原をトボトボと歩いていきました。
そして、金の仏さまに言いました。

「お前さんは、どうしてあんな木切れの仏さまなんかに
負けたのだね」
すると、金の仏さまは答えました。
「相手は木の仏だが、毎日毎日、おぜんを供えてもらって
信心されていた。
それなのに、わたしは一年に、ほんの二度か三度、
お祭りの時におぜんを供えてくれただけ、

それにお前さんは信心もしてくれない。
力が出ないのは、当たり前ではないか」
金の仏さまは、悲しそうに泣きました。
「・・・・・・」
長者は、返す言葉がありませんでした。・・・

おしまい




「イジメられっ子の父親がとった行動」






日本昔話



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むかしむかし、働き者なのに、とても貧乏な夫婦がいました。
ある年のくれ、二人が大掃除をしていると、
やせたネズミのような物が神棚(かみだな)から出てきました。
「わしは、貧乏神(びんぼうがみ)だ、お前たちが
あんまりまじめに働くから、わしはこの家を出て行くよ。
たっしゃでな」
そう言って貧乏神は、ヨタヨタと歩き出しました。

すると夫婦は、
「貧乏神と言っても、神さまにはかわりありません。
どうか、この家にいて下さい」
「うん? わしは、貧乏神だぞ」
「はい、貧乏神さま。大切にしますので、どうか
お願いいたします」と、言って、無理矢理(むりやり)に
貧乏神を神棚に押し戻しました。

それから夫婦は毎日神棚に食べ物を供えて、コツコツと
まじめに働き続けました。
やがて気がつくと、いつの間にか夫婦はお金持ちに
なっていました。そしてそこで倉(くら)のある、大きな家を
たてました。

今日は、引っ越しの日です。
夫婦は、神棚に向かって言いました。
「さあ、貧乏神さま。一緒に新しい家に参りましょう」
すると神棚からは、きれいな着物を着た神さまが出てきたのです。

「お前たちのおかげで、これこの通り。礼を言うぞ。
これからもよろしくな」
夫婦に大切にされた貧乏神は、いつのまにか
福の神になっていたのです。・・・

おしまい



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白米城 (日本昔話)

むかしむかし、山の上に小さな山城があり、
そこへ隣の国が攻めてきました。
お城の人々はすぐにお城へ逃げ込み、隣の国の軍勢が
中に入って来るのをけんめいに防ぎました。
隣の国の軍勢も山の上にあるお城を攻め落とす事が出来ず、
戦いは何日も何日も続きました。

(敵の軍勢は、長い城攻めで疲れておろう。もう少しがんばれば、
あきらめて囲みをとくやもしれぬ)
お城の殿さまがそう思っていたところヘ、家来がかけつけて
言いました。
「殿、大変でございます。城の水が、ついになくなって
しまいました」
「なに、水がない!?」
「はい。米と塩のたくわえは、まだまだ十分なのですが」
「米や塩があっても、水がなくてはどうにもならん」

殿さまが肩を落としていると、そばにいた大将の一人が
言いました。
「殿。このまま篭城(ろうじょう)しても、味方の士気が
下がるだけです。この上は覚悟を決めて、すぐさま敵の中ヘ
うって出る事にいたしましょう」
「・・・・・・それしか、あるまい」

殿さまの許しをうけた大将が最後の合戦を味方の兵に
知らせようと本丸(ほんまる→城の中心)から降りて来た時、
百姓(ひゃくしょう)あがりの馬引きの男が言いました。
「旦那さま、死ぬ事はいつだって出来ますだ。それよりも、
わしに考えがありますで」
そう言って馬引きは、大将の耳に何かをささやきました。

「なるほど。ものはためしということもある。やってみても、
損はない。・・・みなの者、城にある米と塩を残らず集めよ」

大将はお城中からお米と塩を集めると、馬を洗う
大きなたらいの中に入れました。
そしてお米と塩の入った大きなたらいをお城の外へ持ち出すと、
そこへ馬を何頭も連れて来ました。

その場所は南向きの日当たりの良いところで、敵の
陣地(じんち)から一番良く見えるところです。
「さあ、始めろ」
大将が合図をすると馬の世話をする家来たちがたらいの中から
手おけでお米と塩をすくい、ザーッ、ザーッと
馬の背中にかけて馬を洗うふりをしました。

さて、遠くから山城を見ていた敵の大将は、山城の兵たちが
のんびりと馬を洗っている様子を見てびっくりです。
「何と! そろそろ水のたくわえがなくなる頃だと
思っていたが、あの様におしげもなく水を使って馬を洗うとは。
それにひきかえ、こちらのたくわえは残りわずか。
このまま戦が長引いては、こちらが不利だ。
 ・・・仕方ない、引き上げよう」

こうして敵の軍勢は、自分たちの国ヘと引き返しました。
なぜ敵がお米と塩を水を見間違えたかと言うと、
敵陣から見ると馬に降りかける白米と塩が日の光に
キラキラと光り輝いて、本物の水で馬を洗っている様に
見えたからです。

この事があってから人々は、この山城を
『白米城』と呼ぶ様になったそうです。・・


おしまい



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで地蔵が食べたがる



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