« チャンネル・掲示板・「人生は死ぬか、精一杯生きるかだよ 」 | トップページ | 妄想劇場・・(1曲の出会い)言葉のチカラ… »

2016年12月 9日 (金)

妄想劇場一考編 ・【百日目の音色】

妄想劇場一考編

B13


【百日目の音色】

とある商家の若旦那は、それまで遊びを知らず
誠実に働いていました。しかし、ある時、
友達に誘われて花街へ行き、置屋の娘で芸者の
小糸に出会い、一目惚れをしました。


Rakugo


若旦那はたちまち小糸に入れあげ、店の金にまで
手をつけるに至ります。
大旦那はそれを知るや、若旦那を勘当しようと
覚悟します。そこに、番頭さんが登場します。
番頭さんは、もともとが利発で素直な若旦那の
素養を買っています。

ほんの一時の気の迷いだから、ここのところは、
わたしにお任せいただけませんでしょうか、と
大旦那に食い下がります。
大旦那に一任された番頭さんは、若旦那を
軟禁しようと考えました。

番頭さんは、若旦那を小糸に逢わせないために、
店の蔵の中に押し込め、100日間そこで暮らすよう
言い渡します。
番頭さんとしても辛かったのです。
若旦那とはいえ、これからお店の看板を背負って立つ
未来のご主人です。
若旦那のためを思い心を鬼にして、若旦那を
幽閉したのでした。

ただ、蔵の中には、若旦那が一刻も早く目覚めるように、
あらゆる書物を用意し、誰一人、中に
通さないようにしました。

幽閉一日目、若旦那は大事なことを思い出しました。
「あ、ちょっと待て、番頭!開けてくれ!
今日は小糸と約束してたんだ!一緒に芝居に行く約束だ!
頼む!今日だけ見逃してくれ!明日から必ず蔵に入る」

蔵の外からは何の反応もありません。
番頭さん、手を合わせて心の中でつぶやきます。
「若旦那、辛抱です。私も鬼になります」
蔵の中からは、若旦那の番頭をののしる叫び声が
轟きます。
「ここであたしは、飢え死にしてやる。
死んでお前にとり憑いてやる!」

その後、小糸の店からは、毎日のように手紙が来ます。
しかし番頭さんは若旦那に見せません。
若旦那が蔵住まいになって80日目、ついに
その手紙は来なくなりました。

やがて、大旦那にも、そして若旦那にも約束していた
100日が経過しました。
蔵の扉を開けた番頭さん、そこで目にしたものは!!

番頭さんが目にしたもの、それは、書物を読みふける
若旦那の姿でした。
番頭さんを見上げた若旦那のその目は、明らかに
変化していました。

花街に溺れていた頃の男の眼ではない、
明らかに何かを掴んだ男の眼に変貌していました。
そして言いました。
「やはりここで本を読んでいるより、あたしは帳場に
立ちたいね。今、あたしは、仕事がしたくてしたくて
たまらないんだよ」

番頭さんの頬に涙が伝います。
「若旦那!そのお言葉がどれほど聞きたかったか…」
「すまないね、番頭、苦労をかけた」と若旦那。
そして若旦那は、語りました。
「それともう一つ、蔵の中で決めたことがある。

……小糸を妻にする。遊びじゃない。
夫婦になって、この家を盛り立てていく。
あの子はまだ幼いが機転の利く飲み込みのよい子だ。
きっとあたしを支えてくれる伴侶になる」

番頭さんが辛い表情で言いました。
「若旦那、お話があります」そう言って、
若旦那の蔵生活から80日もの間、送られてきた
手紙の束を若旦那に渡しました。
若旦那は、その手紙の束に驚きます。
次の日も、その次の日も、休むことなく、
その手紙は若旦那宛てに送られてきていたのです。

「小糸ーーーっ!」
若旦那は絞るような声を出しました。
番頭さんは、しかし、こんな風に言いました。
「ですが若旦那、残念ながら手紙は80日で途絶えました。
小糸さんの若旦那への思いも80日かもしれません。

それが花街の恋の期限と思し召し…
どうか心を落とすことなくお戻りください」
そんな番頭の話しが終わるか終わらないかのうちに、
若旦那は席を立ち、一目散に小糸のいる
置屋を目指していました。

置屋に着いた若旦那。
女将さんに案内されたのは仏壇の間でした。
若旦那は女将に位牌を見せられ、驚くことに、
小糸が死んだことを知らされます。

「若旦那と芝居に行く約束をした日、
あの子はどれほどはしゃいでいたか知れません。
朝早くから起きて、食事もとらずに、着ていくものを、
とっかえひっかえ大騒ぎしていました。

あなたが来るのを待って、玄関まで行ったり、
通りまで出たり…まるで幼い子供のようでした」
「……」
「でも若旦那、あなたは来なかった。
夜更けて、やっとあの子は着物を脱ぎ始めました。
そしていつまでも泣いていました。

しばらくして、あの子はこう言いました。
『おかあさん、あたし…若旦那にお手紙書いていい?』
翌日からあの子は若旦那に手紙を書きます。
書いても書いても返事の来ない手紙でした」

「ひと月過ぎ…ふた月過ぎ…季節が変わった頃、
『お母さん、やっぱりあたし…嫌われたのかしら…』
小糸は次第に弱っていきました。
どんな励ましの言葉も虚しいばかり。
手紙を書くこと以外、何もできなくなりました。

人に惚れて惚れぬいて……
焦がれ死にする女なんてどこにもいません。
…あたしもそう思ってました」

若旦那が仏前に位牌と三味線を供え、手を合わせた時、
どこからともなく若旦那の好きな地唄の
「雪」が流れてきます。周りにいた芸者が
「お仏壇の三味線が鳴ってる!」と叫びます。

ひとりでに鳴る三味線を聞いた若旦那は、
「すまない小糸、許してくれ。お前のことは
一生忘れない。あたしの女は生涯おまえ一人だ」
と呼びかけます。

女将が言います。「いいんですよ、若旦那。
ここを出たらあの子のことは忘れてくださいな。
謝ることはありません。あの子だって…
小糸だってたくさん…若旦那にいい思い出を
もらったはず。

若旦那もあの子のよい思い出だけを…
心の隅にちょこっと…それだけで充分です」
その時急に三味線の音が止まります。女将は
「若旦那、あの子はもう、三味線を弾けません」と
言いました。
若旦那が「なぜ?」と聞くと、
「仏壇の線香が、たちぎれでございます」
若旦那の思いを聞き、線香の「たちぎれ」とともに、
この世の未練を断ち切って旅立った小糸だった・・・
・・・のでしょうか。

Author :ゆるゆる倶楽部
http://yuru2club.com/wp/?p=1917
・・・


歌は心の走馬灯、歌は世につれ、世は歌につれ、
   人生、絵模様、万華鏡…



「合鍵」





Bara


母がパートに出て何とか生活できている程度の生活だ。
学校の集金のたびに母親がため息をついていたのを
よく憶えている。

小学校、中学校は何とも思わなかったけれど、
高校へ入り、進学を考えた頃から両親と
喧嘩することが多くなった。
私は大学に進みたかった。
美大に行って本格的に絵を描きたかったからだ。
しかし進学するのに必要なお金など、
どう考えても捻出できなかった。

毎日、昼のパート、夕方からのパートと掛け持ちで働き、
くたくたになっている母親に、「何で進学できないんだよ!
子供の進学資金も出せないようじゃ親失格だぜ!」と
言ったことがある。
母親は涙ぐみ何も言わなかった。

その姿にハッと我に返ったが、ぶつけようのない悔しさが
邪魔をしてそのまま謝りもしなかった。
しばらく後になって、あの時なぜ謝らなかったのだろうと
猛烈に悔やむことになった。

母親は事故で亡くなり、直接謝ることは出来なくなって
しまったのだ。
パートの帰りの運転中の事故だった。
交差点に突っ込んでの事故で、ブレーキ痕もない、
過労だと思う、
葬式の後、母の部屋を整理していて日記とも家計簿とも
取れるようなノートを見つけた。

食費や光熱費、私は家計をやりくりした事など当然ないが、
そんな私が見てもギリギリの生活だった。
母親が自分のために使ったものなど何一つなかった。
なのに、、私のための進学のための貯金があった。
ぎりぎりの生活の中で、本当に数百円の単位で
毎月貯金してあった。

私が怒鳴ったあたりから、パートの時間が増えていた。
後でわかった事だが、パートの勤務時間を頼み込んで
増やしていたようだ。増えた分は全て貯金、
私はバカだった。自分のことしか考えていなかった。

母の笑った顔を最後に見たのはいつだったろう?
私は何一つ親孝行などしてない。
母がいなくなってから、後悔の連続だった。
苦労ばかりかけて、自分のことばかり考えていた。
何の親孝行もしていない。

なぜあんな事を言ったのか、謝らなかったのか、
謝りたい、心から母に謝りたかった。
そんな時、ものすごくリアルな夢を見た。
夢の中で母親は居間で座っていた。
母を見つけた私は、泣きながら母親に詫びた。

「ひどい事を言って、ごめん。」と。
本当に子供のように泣いた。母親は私の手を握って、
「謝らなくちゃいけないのはお母さんだから、
ごめんね。」と言った。
それを聞いて、私はますます声をあげて泣いた。

起きた時は枕まで涙で濡れていた。そして手には
はっきりと、母の手の感覚が残っていたのを
憶えている。
それだけならリアルな夢で終わっていたのだが、
その夢を見た朝、
父が「今朝、母さんの夢を見た。」と言うのだ。

私のことをよろしくと言ったらしい。
父が「直接会いに行って話したらいい。」と母に言うと、
「もう会ってきたから。」と言ったそうだ。
後悔の念が見せた夢で、偶然の事かもしれない。
でも、夢であれ母に謝ることができて良かった。
・・・
Author :ガールズちゃんねる
http://girlschannel.net/topics/42067/


A51


P R

入れてもらえば 気持ちは良いが、
どこか気兼ねな もらい風呂

お風呂物語のご案内


Dr1

お風呂物語』が選ばれる理由がここにあります。

« チャンネル・掲示板・「人生は死ぬか、精一杯生きるかだよ 」 | トップページ | 妄想劇場・・(1曲の出会い)言葉のチカラ… »

妄想劇場」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1772781/68778441

この記事へのトラックバック一覧です: 妄想劇場一考編 ・【百日目の音色】:

« チャンネル・掲示板・「人生は死ぬか、精一杯生きるかだよ 」 | トップページ | 妄想劇場・・(1曲の出会い)言葉のチカラ… »

流れ雲(^o^)

ウェブページ

無料ブログはココログ

最近のトラックバック

最近のコメント

2017年6月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
フォト