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2016年12月14日 (水)

妄想劇場 (歴史への訪問証)

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー



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むかしむかし、とても美しい娘さんが、毎日のように
村へやってきました。
「なんて、きれいな娘だ。あの娘のむこになりたいな」
村の男たちは、みんなうっとりして娘さんを見つめました。



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ある日の事、一人の男が、
「おら、何としても、娘のむこになってやるぞ!」と、
娘さんのあとをつけていったのです。

そうとは知らない娘さんは、村を出るとどんどん山の方へ行きます。
(はて、どこまで行くのやら?)
男が不思議に思いながらもついていくと、山の中に立派な屋敷があり、

娘さんはその中へ入っていきました。
男も急いで、屋敷に飛び込みました。(おや、誰もいないのかな?)
男がキョロキョロしていると、さっきの娘さんが出てきて言いました。

「何か、ご用ですか?」男は地面に手をついて、娘に言いました。
「頼む! 何でもいう事を聞くから、おらをあんたのむこにしてくれ!」
すると娘さんは、にっこり笑って言いました。
「わたしは、この屋敷に一人で住んでいます。
もし むこになりたかったら、三年の間、わたしのいるところを
見ないで働いてください」

「わかった、約束する」
男は喜んで、さっそくこの屋敷で働くことにしました。
でも娘さんは奥の部屋にこもったきりで、二度と姿を見せません。
まきを割ったり、水をくんだりと、男は毎日一生懸命働きましたが、
さみしくてたまりません。
それでもがまんして、娘との約束を守りました。

そしていよいよ、あと六十日で三年になるという時、
男はどうしても娘さんを見たくてたまらなくなりました。
(たったひと目、ひと目だけなら大丈夫だろう)
男はこっそり、娘さんのいる奥の部屋に行きました。
部屋の前に立つと、中から静かにお経を読む娘さんの
声が聞こえてきます。

(お経か? どうしてお経なんか読むのかな? まあいいか)
男はどきどきしながらふすまを少し開けて、そっと
中をのぞいてみました。
すると娘さんは大きな三方の上に座って、一心に
お経を読んでいました。

三方というのは、おもちやおそなえものをのせる台です。
部屋の中だというのに娘さんの隣には梅の木が立っていて、
美しい花が咲いていました。
男がびっくりしてふすまを閉めようとすると、
それに気づいた娘さんが急に泣き出しました。
男はあわてて、娘さんのそばへ行くと謝りました。
「かんべんしてくれ。ただ、あなたをひと目見たくて」

すると娘さんは、涙をこぼしながら言いました。
「わたしは、ウグイスです。あと六十日で一緒に
なれるというのに、どうして約束を守ってくれなかったのですか? 
このお経を読んでしまわないうちに人に姿を見られては、
もう人間になることは出来ません」

そのとたん娘さんが飛び上がり、男は気を失ってしまいました。
しばらくして男が目を開けると娘さんの姿も屋敷もなく、
山の中に一人でぽつんと座っていました。

男のそばには古い梅の木があり、花の咲いた枝の上で
一羽のウグイスが鳴いていたそうです。

おしまい



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むかしむかし、ある山奥に、一匹の鬼が住んでいました。
鬼は毎日のようにふもとの村にやってきて、畑を荒らし回り、
家にある食べ物を手当たりしだいに食べるのです。
「そのうちに、わしらも殺されてしまうかもしれない」
「なんとかしないと、村は全滅だ」
村の人たちはすっかり困ってしまい、畑仕事も手につきません。

そこで寺の和尚(おしょう)さんに相談して、鬼が来ると
寺へ連れて行き、酒を飲ませてごちそうを
食べさせることにしたのです。
おかげで畑は荒らされなくなりましたが、今度は
ごちそう作りが大変です。

村人たちが交代でごちそうを作り、
酒を用意しなくていけないのです。
鬼は毎日寺へやってきて、大酒を飲み、腹いっぱい
ごちそうを食べたあと、本堂で大の字に寝て、
ものすごいいびきをかきます。

それを見ていると、なさけないやらくやしいやら、
いっそひと思いに殺してやろうとしましたが、
「まて、まて。いくら鬼とて、命あるものを殺すわけにはいかない。
わしにまかせておけ」と、和尚さんが言うので、
村人たちは何とかがまんしていました。

ある日の事、和尚さんが、
「今日は鬼に出すごちそうに、白い石を四角に切った物と、
竹の根を輪切りにした物を用意するように」と、言いました。

鬼はいつものように地ひびきをたてながら、寺にやってきました。
「さあ、どうぞどうぞ」和尚さんは鬼を本堂に案内すると、
大きなおぜんの前に座らせて、
「今日は酒のさかなに、とうふと竹の子を用意しました」と、言って、
白い四角の石と竹の根を輪切りにした物を出しました。

それから自分のおぜんの上には、本物のとうふと竹の子の
煮物を置いたのです。
「ほう、これはうまそうだ」鬼はいつものように酒を飲み、
とうふと言われた白い石をほおばりました。
ガシン!ところが、その石の固い事。必死になって
かみくだいたら、鬼の歯がボロボロになってしまいました。

「なんて、固いとうふじゃ。・・・うん?」
ふと和尚さんの方を見てみると、さもおいしそうにとうふを
食べています。
和尚さんは続いて、竹の子の煮物を口に入れると、
これまたおいしそうに食べました。

鬼も同じように竹の根の輪切りを口に入れましたが、
固くて固くてやっぱり歯がたちません。
それでも人間に負けてなるものかと思い切ってかみくだいたので、
残っている歯もボロボロになってしまいました。

さすがの鬼もビックリして、和尚さんに言いました。
「こんな固い物を、よく平気で食べられるもんだ」
すると和尚さんは、にっこり笑って言いました。
「なあに、人間の歯は鉄より固く、何だって
かみくだく事が出来る。なんなら、お前さんの腕に
かみついてみようか?」

「と、とんでもない!」鬼は、あわてて手をふりました。
「そればかりじゃない。地面だってひっくり返す事が出来るぞ。
あれを見てみろ」
和尚さんが、麦畑(むぎばたけ)の方を指さしました。
見ると昨日まで黄色く実っていた麦は一本もなく、
畑はすっかりたがやされて黒々とした土になっていました。

(なるほど、人間というのは恐ろしい力を持っているものだ。
そうとは知らずに畑を荒らしたり、ごちそうを
食べていたりしていたが、もしかするとわしを安心させて
捕まえるためかもしれないぞ)
そう思うと鬼は急に怖くなり、そのまま山奥に逃げ込むと
二度と姿を見せることはなかったという事です。

おしまい


鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで地蔵が食べたがる


「授業参観で空気を変えた作文」





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P R

入れてもらえば 気持ちは良いが、
 どこか気兼ねな もらい風呂


カビの生えない・きれいなお風呂

お風呂物語

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『お風呂物語』が選ばれる理由がここにあります。


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