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2017年1月21日 (土)

妄想劇場・番外編・「八 音 琴 」

A71211

なぜ、美人はいつもつまらない男と結婚するんだろう?
賢い男は美人と結婚しないからさ。・・・


181011

「八 音 琴」


01051

西村「あのなぁ・・・、中国からお客さんが北海道に来るんだ。
いつも通訳をしてくれている人たちなんだ。
三十三歳の独身男と、向こうの会社の事務員さんだ。
一週間くらい、車、貸してくれるかなぁ・・・。
俺のライトバンじゃあ、お客さん乗せて旅行しづらいし・・・。
駄目だったら、レンタカーにでもするけど・・・」

美紀「ええ、いいわよ。車、私の使っても・・・。
オートマだったら、運転も楽でしょう? 
足も、右足しか使わないし・・・」  
西村には蘭華が一人で来るなんて、妻に言う事は
出来なかった。

それでも妻、美紀は、何のためらいも無く、西村の
願いを聞き入れた。 美紀は西村の命が残り少ないと、
医者に告げられていたのだった。

その後、話はうまく進み、蘭華には日本行きのビザが
すぐに下りた。 しかし、蘭華には別の策略があった。
北海道に行く前に大阪に寄り、木村と合流する事を
秘密裏に計画していたのであった。

木村と共に北海道に渡り、蘭華の泊まるホテルと
同じホテルを 木村にも予約させていたのであった。
西村を利用して木村と夜を共にしようと企んでいた
蘭華であったが、 二人によるそのやり取りは、
やはり福田には筒抜けであった。

そしてその策略は福田の大きな怒りを呼び、
嫉妬心を更に 増大させたのであった。
怒りはまず、西村に向けられた。
福田「西村さん、あんた、うちの蘭華と何を
やっとるんでっか? 
無断でわしの会社の名前使うてビザ申請させようて・・・、
あんた、なに考えてまんの?

蘭華には、大阪に男がおるの、 あんた、
知ってはりまんの? 
あんたはん、蘭華に利用されてまっせ。」
西村はこの時、蘭華の策略を初めて知らされた。
蘭華が自分を利用していた事に気が付いた。

しかし、あれほど北海道旅行を楽しみにしていた
蘭華の心を 全て疑う事は出来なかった。
西村「私は利用されていてもかまいませんよ。
蘭華さんが日本に来たい。北海道の綺麗な景色を
見てみたいという願いは本物ですよ。
理由はともあれ、 北海道に行かせてあげたら
いかがですか?」

福田「実はなぁ、西村はん。蘭華はわしの愛人や。
この前までわしと一緒に暮らしておりましたんや。
それが、しょうもない男にのぼせやがって・・・・。
この前、あいつ、自由になりたいなんてぬかしよるから、
わし、勝手にせい、って放り出したんや。
北海道に行って、男、呼びよるんや。
毎晩、あの男と北海道で寝はりますんよ。」

西村「社長、では、蘭華さんの予定、全て
キャンセルしますね。
改めて予定を立てますが、もう、誰にも教えません。
本人の蘭華さんにも教えません。
それなら社長、 大阪の男も会いに来られませんよ。
いかがですか?」

福田「そやけど、なんであんたはん、そこまでいち
中国人女に 肩入れするんや?どうせ、金、
むしり取られてお終いやで・・・。」
西村「社長、私の事もご心配の様ですね。
私はもう、セックスが出来ない身体なんですよ。
心配しないで下さい。
うちの家内にも蘭華さんのことは話してあります。
家内は、自分の車を貸してくれると言っています。
北海道に来られたら、蘭華さんを私の友人たちに
紹介する つもりです。
私には不純な気持ちはありませんよ。」

福田は、その時の西村の熱意に同調せざるを
得なかったが、 西村の言う「不純な気持ちが無い」との
言葉を信用することは 出来なかった。  

一方の蘭華には、まだ、木村と会うことに執着を
燃やしていた。自分なりに工作を試みたものの、
結局、諦めが付いたのは北海道に行く一週間前の
ことであった。福田は、木村にも西村に言った事と
同じ言葉を発していたのだった。

木村には取引先の社長の愛人に手を出す程の
勇気は無かった。
蘭華にとっては、木村と会えるチャンスであるにも
かかわらず、木村の協力を得る事は出来なかった。

蘭華は十一月四日、予定通りに札幌新千歳空港に
降り立った。西村は、一時間も前から蘭華がゲートから
出て来るのを遠くから待ち構えていた。
そんな時、一人の小柄な女性が大きなバックを引きながら
ゲートから現れた。

スラックスにジャケット姿の彼女は、腰まである
長い髪を自然に任せて降ろしていた。
「なんと美しい女性だろう。でも、蘭華に似ているけど・・・」
二ヶ月ぶりに会った蘭華は、更に美しさを増していた。
また、髪を降ろしている蘭華を見たのは、
西村にとって初めてだった。

西村は、そんな姿の彼女をすぐに蘭華だと気付くことは
出来なかった。言葉を失っていた西村に蘭華が声を掛けた。
蘭華「西村さん?」
西村「蘭華? すごく綺麗なんで気がつかなかったよ。
おなかすいたでしょ?」
二人は言葉少なげに空港内で軽い食事を済ませ。
西村の妻から借りた車が置いてある駐車場の
隅の方へと向った。外の空気は上海とは全く違っていた。

蘭華「北海道の空、綺麗ねぇ・・・。ほら、青いよ。
空気、冷たくて美味しいよ」
西村「そうでしょ?上海では深呼吸なんか出来ないもんね。
今日から一週間、君は自由だよ。誰と話をしても、
誰と会っても、全部、自由だよ。でも、
行方不明にはならないでね。」

蘭華「大丈夫ですよ。私、西村さんから
離れることしませんよ。誰とも会ったりはしませんよ。
素晴らしい! 私、自由! 自由です!」  

しかし、北海道に来た蘭華は、必ずしも自由の身では
無かった。福田に日本の携帯電話を持たされ、
必ず一日に一度は福田に電話する様、
約束させられていたのだった。

蘭華は福田を恐がっていた。金銭的に世話に
なっているという後ろめたさもあり、
蘭華は福田に逆らう事が出来なかった。
かつて共に暮らしていた頃、福田は蘭華に
暴力を振るったこともあり、蘭華は福田を
怒らせることを恐れていた。
 
・・・

つづく

Author :夢庵壇次郎
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