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2017年1月27日 (金)

妄想劇場・歴史への訪問証

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー



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日本の昔話

むかしむかしの、ある夏の日の事です。  
村の佐助(さすけ)じいさんは用があって、旅の途中で
宿(やど)に泊まりました。  

ところがこの宿屋にはノミがたくさんいて、
とてもねむることは出来ません。
(やれやれ、帰りもまた、ここで泊まらにゃならんが、
こんな事ではどうにもならん。何とかせにゃ)  

次の朝、佐助じいさんは朝飯を食ベるとそうそうに
旅仕度をして、店先にいた宿の女主人に言いました。
「ばあさんや。お前さんの家では、なんとも
もったいない事をしとるのう」  

するとおばあさんは、不思議そうにたずねました。
「それはまた、何の事で?」
「いや、ほかでもないが、わしの村ではな、
薬屋がノミを買い集めておるわ。高値でのう。
それなのにお前さんのところではこんなに
ノミがおるのに、なんでお売りなさらんのじゃ?」

「お客さま。ノミが、薬になりますかいな?」
「ああ、なるとも、なるとも」
「いったい、何に効きますのじゃ?」
「痛み、切りきず、ふき出もの、やけど、鼻づまり。
何でも効くぞ」

「それではお客さま。ぜひ、家のノミも買うて
くだされまいか?」
「ああ、いいともいいとも。わしはあと三日たったら、
またお前さんの所で泊めてもらうで、それまでに
精を出してたんと捕まえておきなされ。
わしの村ヘ持っていって、売ってしんぜよう」  

そう言って佐助じいさんは、宿を出ました。  
さて、それから三日後。  佐助じいさんがこの
宿にきて泊まると、ノミは一匹もいません。  
おばあさんがよほど精を出して取ったらしく、
お陰でぐっすりとねむることが出来ました。  

あくる朝、佐助じいさんが宿を出ようとすると、
「旦那さま、旦那さま」 「何か、ご用かね?」
「あの・・・、ノミをたんまり捕まえておきましたで。
ほれ、この通り。どうぞ、これを売ってきてくだされ」 と、
紙袋を差し出しました。

「どれどれ。おおっ、これはお見事。これだけの数を、
ようお取りなされた」  
佐助じいさんは感心したように言うと、袋をていねいに
宿のおばあさんに返して、 「この前、言うのを
忘れておりましたが、ノミは二十匹ずつ、ちゃんと
串にさしておいてくだされ。

一串、二串と勘定せにゃ、とても数えられませんのでな。
近いうちにまたきますで串をこしらえて、
ちゃんとさしておいてくだされ。頼みましたぞ。
じゃあ、おおきに、お世話になりましたな」  

そう言って佐助じいさんは、とっとと宿を出て行きました。  
むろん、佐助じいさんがこの宿に来ることは
ありませんでしたが、ノミのいなくなったこの宿は、
それからとても繁盛(はんじょう)したそうです。・・・

おしまい


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日本の昔話

むかしむかし、ある峠で茶店を開いているおばあさんが、
一匹のネコを飼っていました。  
どこにでもいるただのネコですが、そのネコの
ごはんを入れている茶わんが何とも素晴らしい茶わんで、
目利きの人なら喉から手が出るほどです。  

ある日、茶店で休んでいた金持ちのだんなが、
それを見て驚きました。 (ネコに小判とは、
よく言ったものだ。このばあさん、茶わんの
値打ちがまるでわかっていない)  そこでだんなは、
何とかしてネコの茶わんを手に入れたいと考えました。  

だんなはネコのそばへ近寄ると、その頭を
なでながら言いました。 「なんて、可愛いネコだ。
実に素晴らしい」
「そうですか? 一日中ブラブラしている、何の役にも
立たんネコですよ」
「いやいや。なかなかに、利口そうなネコだ。
それに、毛のつやもいい。なんなら、わしに
ゆずってはくれないか?」

「まあ、可愛がってくれるなら、ゆずってもいいですよ」  
おばあさんの言葉に、だんなはしめたと思いました。  
後はネコと一緒に、あの茶わんもつけて
もらえばいいのです。
「それで、いくらでネコをゆずってくれるかな?」
「そうですね。ネコの事ですから高くも言えませんが、
一両でゆずりましょう」
「はっ? 一両(約七万円)も!」
(こんな汚いネコに一両も出せとは、とんだばあさんだ)
と、思いましたが、あの茶わんは、とても一両や二両で
買える品物ではありません。

「わかった。一両出そう」  だんなは財布から一両小判を
取り出して、おばあさんに渡しました。  
ここからが、本番です。
「ところで、ついでにこの茶わんももらっていいかな? 
新しい茶わんより食べなれた茶わんの方が、
ネコも喜ぶと思うので」  

そのとたん、おばあさんがピシャリと言いました。
「いいえ、茶わんをつけるわけにはいきません。
これは、わしの大事な宝物ですから!」
(ちぇっ、このばあさん、茶わんの値打ちを
ちゃんと知っていやがる)  

だんなはくやしくなって、思わず声を張り上げました。
「大事な宝物なら、なんでネコの茶わんなんかに
するんだ!」
「何に使おうと、わしの勝手でしょうが! 
さあ、ネコを持って、とっとと帰っておくれ。
この茶わんは、いくら金をつまれたって
ゆずりませんからね!」  

だんなは仕方なく、ネコを抱いて店を出て行きました。  
でも、もともとネコが好きでないだんなは、
「ええい、腹が立つ! お前なんか、どこへでも行け!」 と、
峠の途中でネコを投げ捨てました。  
ネコはクルリと回転して着地すると、
そのまま飛ぶように茶店へと戻っていきました。

「よし、よし。よう戻って来たね」  おばあさんはネコを
抱きあげると、何度も頭をなでてやりました。
「お前のおかげで、またもうかったよ。
これで二十両目だね。ヒッヒッヒッヒッヒッヒッ」・・・

おしまい

「椎名林檎 - 神様、仏様」




鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる



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汚れが染み込まないので、艶や光沢が
長く続きます。
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