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2017年1月 9日 (月)

妄想劇場・歴史への訪問証

A52


昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


むかしむかし、吉四六さんと言う、人がいました。
ある年の暮れの事、吉四六さんがお正月に必要な物を町へ
買いに来ていると、突然横道から女の子の泣き声がして、
続いて大勢の子どもたちが騒ぐ声が聞こえて来ました。
「はて、何事だろう?」



Inu


吉四六さんが急いでその横道に入ってみると、子どもたちが
ある侍屋敷の裏門の周りに集まって騒いでいるのです。
後ろからのぞいてみると、門のわきにつないである一匹の
猛犬が、きれいなマリをくわえて子どもたちをにらみつけながら、
「ウー! ウー!」と、うなり声をあげているのです。

吉四六さんが子どもたちに話を聞いてみると、この町の
油屋の娘が落とした大切なマリを、犬がくわえて
放さないというのです。
子ども好きの吉四六さんは、泣いている油屋の娘に
言いました。
「よしよし、心配するな。おじさんが取ってやるからな」
吉四六さんは犬に手を出して、犬をなだめようとしましたが、
「ウッーー!」犬はせっかく手に入れたおもちゃを
取られると思い、ちょっとでも近づくと噛みつく姿勢を取ります。

「こりゃ、知らない人では駄目だな。飼い主でなくては」
吉四六さんは家の中に声をかけましたが、あいにくと
みんな出かけているらしく、家には一人もいません。
「こうなると、エサでつるしかないな」
そこで吉四六さんは、正月用に買ってきたおもちを一つ、
犬に放り投げたのですが、この犬は普段から
良くしつけてあるので、飼い主がやるエサしか食べないようです。

さすがの吉四六さんも、相手が犬ではいつもの
とんちが働きません。
油屋の娘を見ると、吉四六さんが何とかしてくれると思い、
真っ直ぐな目でじっと吉四六さんを見つめています。
「うーん、これは難題だな」
しばらくの間、犬の顔をじっと見つめていた吉四六さんは、
「あ、そうだ! 確か買った物の中に、嫁さんに頼まれていた
あれがあるはず」

吉四六さんは荷物の中から何かを取り出すと、
すたすたと犬に近づいて、取り出したある物を
犬の鼻先にさし向けました。
すると犬は驚いて、「ワン!」と、吠えたのです。

そのとたんマリは犬の口から離れて、コロコロと
吉四六さんの前に転がってきました。
吉四六さんは素早くマリを拾い上げると、喜ぶ油屋の
娘にマリを返してあげました。

「おじさん、ありがとう。でも、何で犬はマリを
放してくれたの?」
尋ねる油屋の娘に、吉四六さんはさっき犬に
見せた物を見せました。「あ、かがみだ!」
犬はかがみに映った自分の姿を見て、かがみの中に
別の犬がいると思い、その犬に向かって吠えたのでした。

おしまい




B31


むかしむかし、村の息子がお嫁さんをもらいました。
働き者でかわいいお嫁さんなので、息子もお母さんも
大喜びです。
ところがそのうち、お嫁さんの元気がだんだん
なくなってきました。心配したお母さんがたずねてみると、
お嫁さんははずかしそうに言いました。

「実は、へをがまんしていて、お腹が痛いのです」
「へ? あははははっ。なんだ、そんな事なら
遠慮(えんりょ)しないで、さあ、おやりよ」

するとお嫁さんは、着物をサッとまくって言いました。
「では、いきます」 ブッホーーーーン!
「ヒャアアアー! 助けてー!」

なんと、への勢いで、お母さんは吹っ飛ばされて
しまいました。
怒ったお母さんは、息子に言いました。
「こんな嫁は、追い返しておしまい!」
そこで仕方なく、息子はお嫁さんを実家まで
送ることにしました。

その途中の山道で、カキの実を取っている旅人が
いました。
でもカキの実は高いところにあるので、どうしても
手が届きません。

「それなら、わたしにまかせて」
お嫁さんは着物をまくって、お尻をカキの木に向けると。
「では、いきますよ」 ブッホーーーーン!

カキの木はユラユラゆれて、カキの実がたくさん
落ちてきました。
喜んだ旅人は、お礼にたくさんのお金をくれました。

へでお金がもらえるなんて、息子はびっくりです。
「こんなに役に立つ嫁さんは、返すのがもったいない」

息子はお嫁さんを連れて、また村に帰りました。
そして息子は、お嫁さんが遠慮なしにへが
出来るところを作ってやりました。
それが、「へや」の始まりだそうです。・・・

おしまい



「おもしろ犬」





むかしむかし、ある村に、まだ年の若い夫婦がいました。
夫婦はとても貧乏でしたが、それはそれは仲の良い夫婦で、
けんか一つした事がありません。


B2


そんな夫婦にも、一つだけ悩みがあります。
それは亭主の頭に、毛が一本もないことです。
亭主が男前なだけに、女房にはそれがふびんでなりません。
(うちの人はとても立派な人なのに、毛が一本もなくては
まげひとつゆうてあげられん。ちゃんとまげさえゆえれば、
いくらでも仕事があるというのに・・・)

女房は家計をやりくりして色々な毛生え薬を
買ってきましたが、どれも効き目はありません。
(このうえは、神さまにおすがりするほかないわ)
その事を、女房が亭主に相談すると、
「それほど心配してくれるとは、本当にありがたい。
さっそく二人で、鎮守(その土地の守り神)さまに
おまいりに行こう」と、夫婦は村の鎮守さまに
おまいりをしました。

亭主が手を合わせて、「どうか、わたしの頭に
毛が生えますように」と、お願いすれば、そのとなりで
女房も、「どうぞ、うちの人の頭に毛を生やしてくださいませ
。生やしてくだされば、そのお礼に金の鳥居(とりい)を
さしあげます」と、一心にお願いをしました。

するとその願いが通じたのか、二人が家に帰ってみると
不思議な事に、「まあ、お前さん。毛が生えておりますよ。
頭にちょこんと、三本の黒い毛が生えておりますよ」
なんとありがたい」ことに、毛が少し生えていたのです。
こうして次の日も、また次の日も二人がおまいりしていると、
やがて亭主の頭に黒々とした美しい毛が生えそろいました。
おかげで亭主は、立派なちょんまげをゆうことが
出来ました。

さて、ここまではよかったのですが、二人は神さまとの
約束を思い出してハッとしました。
「願いがかなったのだから、金の鳥居を鎮守さまに
おそなえせねばならんな」
「はい。でも貧乏なわたしたちのこと、金の鳥居どころか
木の鳥居さえあげられませんよ」
「そうだな、どうすればいいだろう?」
「どうしましょう? 神さまにうそをつくなんて、罰が当たるわ」
二人は知恵をしぼりにしぼって、考えました。
しばらくして女房が、「あっ! お前さま、
いい事があるわ」と、亭主に小声で言いました。
「そうだ。それがいい。そうしよう」
話が決まると夫婦はさっそく木綿針(もめんばり)の
太いのを四本持って、鎮守さまにやってきました。
そしてパンパンと柏手(かしわで)を打つと、四本の針を
組み合わせて小さな鳥居をこしらえたのです。
木綿針で作った小さな鳥居ですが、これも金の鳥居には
違いありません。

この鳥居をお社の前にたてると、二人は手に手をとって
踊りました。
♪おかげで、まげが、ゆえました。
♪お受けくだされ、金鳥居。
♪エーホイ、トントン ♪エーホイ、トントン

すると、どうでしょう。鎮守さまのとびらがスーと開いて、
中から白いひげを生やした神さまが白い着物姿で
現れたのです。
そして夫婦の歌に合わせて、神さまも歌いました。
♪仲が良ければ、知恵も出る。
♪たしかに受けたぞ、金鳥居。
♪エーホイ、トントン ♪エーホイ、トントン
こうして神さまと若い夫婦は、夜の明けるまで
歌って踊りました。・・・

おしまい


鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる



B27_2



P R

汚れが染み込まないので、艶や光沢が
長く続きます。
お手入れも簡単です。

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