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2017年2月14日 (火)

妄想劇場・番外編・「八 音 琴 」

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なぜ、美人はいつもつまらない男と結婚するんだろう?
賢い男は美人と結婚しないからさ。・・・



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「八 音 琴」 転落  


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西村「全てを捨てる事だよ。リセットするんだ。
今の君は危険過ぎる。」
蘭華「でも、私、今でも福田さんのこと、尊敬してる。
感謝してる。」
西村「でも蘭華、もしも福田さんが『一緒に死んでくれ』と
言ったら、君、一緒に死ねる? 

人は皆、一度は過去を清算しないと、
前に進めない時があるんだよ。
それには勇気がいるけどね・・・。
過去をリセットして、この北海道で暮らしてみるのも、
君にとって、ひとつの人生かもしれないよ。」  

この晩の蘭華と西村は、夜遅くまで語り合った。
すでにワインの瓶も2本が空になっていた。
蘭華にとっては、西村の日本語が全て理解出来ていた。
そして、蘭華は西村の言葉を強く自分の胸の中に
しまい込んでいた。

すでに蘭華は、西村を「生涯の人」と感じていた。
部屋に戻ろうとする西村の手を蘭華は掴んだ。
蘭華「西村さん、私の身体、見て下さい。」
そう言うと、蘭華はそっと服を脱いだ。
小さくふくよかな白い胸が薄暗いライトに
照らされた。

西村はそっと蘭華を抱きしめた。
西村の胸の中の蘭華は暖かく柔らかであった。
西村は、蘭華の長い髪を両手でかき上げ
握りしめた。

蘭華「西村さん、私の髪、好き?」
西村「ああ、大好きだよ。君のこと、
全てが大好きだ。」
西村は、ベットに座っている蘭華の身体を
毛布で包み、額に口づけすると黙って部屋を
出て行った。    

十一月十一日、蘭華は降り立ったのと
同じ空港に来ていた。
もし、蘭華が日本人であったら、このまま
北海道に残る事も自由だ。
しかし、蘭華は中国人だ。ビザ申請時に
提出した行動計画では、一週間だけの滞在で、
予め決められた予定表と言うものがある。

西村と自由に北海道旅行などをしては、
法律上いけないことなのだった。
また、ビザには有効期限もある。
蘭華にとって、日本に留まる事は出来ないのだ。  

空港の駐車場には多くの車があったが、
あたりに人影は無かった。
二人っきりの時間はもうわずかしか残されて
いなかった。
助手席の蘭華は、運転席に座っている西村の
胸の中に顔を埋めた。

蘭華の髪の香りが更に西村の胸を熱くさせた。
西村は蘭華を力強く抱きしめた。
そして、両手で彼女の髪をかき上げ、
長い髪を全て手の平に絡めたらギュッと
握りしめ、ゆっくりと後ろに髪を引っ張りながら
蘭華の顔を上げた。

蘭華は静かに目を閉じた。
二人は互いに唇を重ね合わせた。
蘭華「帰りたくない・・・」
西村は、再び蘭華の顔を自分の胸の中に
埋めさせ、力強く抱きしめた。

西村「蘭華、必ずまた、ここに来るんだよ。」
蘭華「はい、約束します。私、必ずまた来ます。
北海道、大好きです。そして、あなたも・・・」  

二人は言葉少なげに、空港でチェックインを
済ませた。その後二人は、空港内の土産物屋で
ひとつのオルゴールを見つけた。
決して高価なオルゴールでなかったが、
蘭華にはその音色が気に入っていた。

蘭華にとって、自分の、自分だけのオルゴールを
持つ事は、生まれて初めてのことだった。
シマフクロウのオルゴール、蘭華に
「頑張れ」と応援している様にも見えていた。

西村「蘭華、このオルゴール聴く度に、
北海道の事、思い出してね。
そして、僕の言った事、よく、考えてね」
蘭華「西村さん、どうも有難う。
私、一生、北海道のこと、忘れない。
西村さんの言ったこと、忘れない。
そして、西村さんの事も忘れない・・・」

蘭華の大きな瞳から涙が溢れてきた。
西村「大丈夫、だいじょうぶ。
蘭華、また来る。北海道に、必ず、また来る。」
西村の心は、もう、蘭華を離したくない気持ちで
満ち溢れていた。しかし、蘭華を愛することは
彼女を縛り付けてしまう危険性もあることを
知っていた。  

搭乗待合室に向う蘭華を見送った西村は、
独り空港の駐車場の隅で、蘭華の乗った飛行機が
雲の中に消えて行くのを見送った。

その飛行機の姿も消え、音も聞こえなくなっていても、
西村は遠くの空をいつまでも、いつまでも
見つめていた。滑走路を飛び立つ飛行機の中で、
蘭華は駐車場の西村の姿を必死になって探したが、
蘭華はとうとう、西村の姿を見つけ出すことは
出来なかった。

その時の西村の左腕は、もう、感覚は無く、
しびれで動かす事すら出来ない状態であった。
さっきまで横にいた蘭華の髪の心地よい感触が、
西村にとって左手での最後の感覚となった。

・・・
つづく

Author :夢庵壇次郎
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