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2017年2月22日 (水)

妄想劇場・番外編・「八 音 琴 」

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なぜ、美人はいつもつまらない男と結婚するんだろう?
賢い男は美人と結婚しないからさ。・・・

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「八 音 琴」 転落  


蘭華が自分の住むアパートに着いたのは、もう、
夜も更けようとしている時だった。
アパートの入口には、福田が独り蘭華を待っていた。
福田「蘭華なぁ・・・、わし、離婚したで。
わしと結婚しようや。
わし、お前の事、忘れられへんのや。
お前の身体が恋しいんや。頼む、蘭華、
わしと一緒になってくれや・・・」

蘭華「困ります、社長。私と貴方との関係は、
もう、終わりました。
これ以上、私に付きまとわないで下さい。
私には、好きな人がいます。私を幸せにさせて下さい。
お願いです」
福田「なんや、蘭華。好きな男っちゅうのは、
木村のことやろ。あいつはやめろ。あいつは遊びや。
 蘭華、お前、幸せになんかなれへんぞ。」
蘭華「違います。木村さんじゃありません。」

福田「誰や、その好きな男とは・・・西村はんか? 
おまえ、もしかして西村はんと寝たんか?」
蘭華「寝てなんかいません。私が好きになった人、
貴方に教える必要ありません。
貴方の知らない人です。」

福田「なんや、また、日本人か?」
蘭華「いいえ、違います。彼は中国人です。」  
蘭華はとっさに、居もしない中国人の彼氏のことを
口にした。中国人であれば、福田は自分を
諦めるだろうと、とっさに思いついたのであった。

福田「蘭華、お前、その中国人と結婚するんか? 
もう、寝たんか?」
蘭華「寝てなんかいません。結婚も分かりません。
ただ、付き合っているだけです。誰と付き合おうと、
誰と結婚しようがしまいが、私の自由です。」

福田「蘭華、お前は、まだ子供や。
わしがどんな男か、しっかり見てやる。
わしが良いと言った男でなければ、結婚すんな。
わしがちゃんと見届けてやる。」

蘭華「私はもうすぐ、二十六歳です。
子供ではありません。自分で判断出来ます。
心配しないで下さい。福田社長には感謝しています。
私を学校にも行かせてくれました。
妹の学費や母への仕送りにも面倒を見て
もらいました。でも、私、自由になりたいのです。

他の二十六歳の女の人と同じになりたいです。
結婚もしたいです。子供も産みたいです。」
福田「そやなぁ・・・。わしと蘭華は、三十も歳が
違うからなぁ・・・。すぐに子供が生まれても、
子供が成人する時は、わしは七十八歳や・・・。
大学を卒業する時は八十や・・・。
やっぱり、無理やなぁ・・・」

蘭華「ごめんなさい。お願いです。分かって下さい・・・」
福田「よっしゃっ、分かった。もう、お前の事は諦める。
付きまといもせーへん。 でもなぁ・・、蘭華。
お前にも生活があるやろ。今まで通り、
わしの会社で働けや。わしと一緒に、儲けようや。
わしと一緒に、会社、大きくしようやないか・・・」

そんな福田の言葉を聞いた蘭華には、すでに
西村の言葉が跡形も無く消え去っていたのだった。  
蘭華が北海道に居た間、福田は大阪にいた。
しかし、中国人と共に居たわけではなかった。

福田は離婚の手続きに大阪に来ていたのだった。
福田「蘭華、今度は仕事や。仕事で日本に
連れてってやる。東京、大阪や。京都にも
つれてってやる。アメリカやヨーロッパにも
連れてったる。
そして二人で、どんどん儲けようや。

お前が、誰と結婚しようが、わし、かまへん。
お前と儲けられれば、それでええんや・・・」  
そんな福田の意気込みに、蘭華も次第に胸躍る
気持ちになっていった。

胸の奥にしまい込んでいた西村の言葉を、
蘭華には引き出すことが出来なかった。    
蘭華は、相変わらず金魚鉢の中で福田と共に
仕事をしていた。

木村は他の女と結婚し、西村は廃業して連絡が
つかないと、福田は蘭華に伝えていた。
また、毎日の忙しさと金儲けに目を奪われたかの様に、
蘭華は木村や西村の事を思い出したりはしなかった。

そして、すでに蘭華は、他の中国人社員より
多くの給料を福田から貰っていた。その為か、
蘭華の暮らしは以前に増して裕福になっていた。
もう、以前の様な狭く汚いアパートには住むことも無く、
会社に近い高層アパートで、快適な暮らしを
満喫するまでになっていた。

仕事が終わると、ジムに通い、友人を誘っては
高級ホテルでディナーを楽しんでいた。
また蘭華は、頻繁に日本を訪れる様にもなっていた。
すっかり東京、大阪の地理に詳しくなっていた。
そこには、もう、北海道の大自然に感動した
蘭華の姿は、どこにも存在していなかった。

まさに蘭華の生活は、仕事が恋人であるかの
様であった。そして時には、
福田の求めに応じる夜も過ごしていた。
福田は西村と違い、蘭華の長い髪を特に
好んではいなかった。逆にセックスのみに情熱を
燃やす福田には、蘭華の長い髪がうっとうしくも
感じていた。

とうとう蘭華は、長くストレートであった黒髪を
ショートヘアにしてしまい、色も茶色く変え、
ウェーブも掛けていた。  

ある日のことである。三十五歳を過ぎたであろう一人の
中国人が蘭福貿易を訪れた。その中国人の名は、
王国強と言い、小柄で細身ながら、堂々とした
雰囲気のある男であった。

王は、蘭福貿易が扱う商品の代理店になりたいと
申し出た。蘭華は、その商談の通訳として、
福田の傍らに座っていた。   
秘書と称す若い女性を引き連れた王の話す言葉は
巧みであった。

福田の質問には、てきぱきと答え、普通なら
考え込むであろう交渉事にも即断即決で対応してきた。
逆に王は、福田をやりこんでしまうこともあった。
しかし、あくまでも腰は低く、相手をたて、
相手に逃げ道を与える手法であった。

その時の蘭華の通訳は、目を見張る程であった。
王の中国語を上手に日本語に変換していた。
中国人独特の言い回しでさえ、的確な日本語の
言い回しに代えて通訳をこなしていた。
通訳をしていた蘭華にとっても、王のセールス話法には
心が奪われる思いがしていた。

もうすでに、福田も蘭華も王を信頼しきっていた。
そして福田は、王に中国の総代理店として全てを
託すことにした。しかし、福田も蘭華も、
本当の詐欺師に会った事も騙された事も
無かったのである。 ・・・ 

つづく

Author :夢庵壇次郎
http://www.ne.jp/asahi/muan-danjiroh/jp/


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