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2017年2月18日 (土)

妄想劇場・一考編・ニュースの深層

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『時代の核心・ニュースの深層』
【事件の核心】


過去に起きていることから浮かび上がってくる
真実もある。・・・

【糸魚川大火災】
火災保険を「もらえた人」「もらえなかった人」

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未曾有の大火の爪痕は、いまも生々しく残っている。
だが時が経てば否応なく、家を失った人々も前を
向かなければならない。しかるべき額を受け取った人と
そうでない人、何が明暗を分けたのか。

建て直しには全然足りない

火元のすぐ近くで小さな飲食店を経営していた40代の
女性が話す。
この女性は高校生の子供と二人暮らしだった。
「うちの場合、土地は借り物で建物は親族の所有でした。
火災保険をかけていたのは、お店の設備だけ。
全焼してしまった建物は、住まい兼お店だったんですが、
いただけた保険金は200万円くらいですね。

あの日は子供は学校に行っていて、火事に気が
付いたのは、出火直後の朝10時半すぎでした。
部屋の中に煙が入ってきたんです。窓から様子を
うかがうと、もう大きな炎が見えたので、とりあえず
財布と上着だけを持って家を出ました。

しばらく近くで様子を見ていたのですが、警察に
『危険なので離れてください』と言われ、車も
取りに行けず燃えてしまった。
今は日用品の買い物も大変です。
『せめてペットの犬だけでも』と消防の人に頭を下げて、
助け出しましたが、写真や思い出の品は全部
焼けてしまいました」

街がまるごと焼き尽くされる・・・昨年12月22日に発生した
「糸魚川大火災」
まるで空襲にでも遭ったような焼け野原となってしまった、
折しも1月末の糸魚川は大雪の時期。
記者が訪れた日、焼け跡には雪が分厚く降り積もり、
その中で作業をする人の姿も見られた。

気にかかるのは、焼け出された多数の住民たちが、
生活を再建するために十分な保険金を受け取れたのか
どうか、ということだ。
現在、前出の女性をはじめ被災者の多くは、市が斡旋した
市内のアパートなどの仮住まいに入居している。

「犬がいるので住まい探しにも時間がかかりましたが、
ようやくこの古いアパートに入ることができました。
でも、子供は学校がだいぶ遠くなってしまった。

仕事を再開したいのはやまやまだけど、子供の今後の
進学のことを考えると、場所を借りるお金を
捻出するのも難しい。
いただいた保険金に手をつけるのが怖いです」
(前出の40代女性)

火災による被害総額は、およそ30億円。
現場一帯はかつて市の中心部だった商店街で、
古い木造の家屋や店舗が密集して建っていた。
築40年は下らない古い物件が多く、当然ながら
住民のほとんどが高齢者である。

その中には、火災保険に入っていたのに、
思ったほど保険金が下りず、苦労している人も多い。
一軒家が全焼した80代の男性が言う。
「火元の中華料理店からは100mも離れていたから、
まさかうちが全焼するなんて思いませんでした。
あの日は風の強い日で、まさに妻と『こんな日に
火事でもあったら大変だね』と話していた
ところだったんです。

わが家は古くて、築70年は経っていた。
火災保険はかけていましたが、なにぶん昔に
契約したもので、同じ大きさの家が建つほどは
出なかった。額にして1000万円足らずですから、
新築一軒家というわけにはいきません。
見直しをしておけば、と後悔しています。

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痛かったのは、
家内が今までの年金を『すぐに使えるように』と
箱に入れて貯めていたのですが、それもパーに
なってしまった」

運命の分かれ道

妻が病気がちの、60代男性もため息をつく。
火災保険に関しては、先の男性と似たケースだ。
「家は全焼でした。仕事で私が留守だったもので、
通帳をはじめ貴重品も全部焼けてしまった。
火災保険には入っていたけど、建物だけ、
しかも見直しをしていなかったので、保険金は
1000万円弱でした。あまり言いたくはないですが、
以前と同じ暮らしはできませんし、同等の家を
また建てるなんてとても無理です。

最初は親戚の家を頼り、今は市が用意してくれた
アパートに住んでいます。食糧は救援物資が
ありますから、本当に助かっています。でも、
先のことが考えられない。
妻は病院の近くでないと暮らせません。

かといって入院できるお金もなく、在宅で療養を
続けるしかない。
今は毎日のことに追われていますが、内心、
途方に暮れています」

この二人に共通しているのは、火災保険の見直しを
長年していなかったということである。

一般に「古ければ古いほど、建物の価値は低くなる」
「火災保険で下りる保険金も築年数に応じて安くなる」と
思い込んでいる人が多い。しかし近年では、
場合によっては、新築費用が満額支払われることも
珍しくない。

前提として、火災保険の契約方式には、「時価契約」と
「再調達価額契約」がある。
「時価契約」は、建物が新品のときの価格から
築年数×減価償却率を引いた金額、
つまり建物の「時価」が保険金の支払い上限になると
いうもの。当然ながら、建物が古ければ古いほど、
保険金の額は目減りしてゆく。

これに対して「再調達価額契約」では、たとえ古い家でも、
「今、その建物と同じものを建てたらいくらかかるか」
という考え方で保険金支払い上限が決まる。
さくら事務所・ファイナンシャルプランナーの浅井理恵氏が
解説する。

「火災保険の保険金支払いの基準は『全焼か
半焼か』といった被害の度合いではなく、あくまで
『元通りに復旧するのにいくらかかるか』によって
算定されます。

『再調達価額契約』だと、例えば同等の家を建て直すのに
1800万円かかり、保険金額が2000万円という場合は、
1800万円が支払われるのです。

'98年に損害保険料率の自由化が行われてから、
この『再調達価額契約』が主流になりました。
逆に言うと、20年以上前の火災保険は『時価契約』が
多いということです」

つまり、「少なくともこの20年、火災保険を
ほったらかしにしている」という人は、いざ家が
全焼してしまうと、建て直そうとしても「保険金が
全然足りない」という事態に陥るということだ。

非耐火だと保険料は倍

現在、損害保険会社が提供している主なプランは、
火災だけでなく、水害・風害や事故による破損、
水漏れや盗難など、さまざまなリスクに一括で対応
するものがほとんど。

大手では、例えば東京都内に建つ築20年、
新築時の建物価格が3000万円の一軒家であれば、
家財補償も付けて年額4万~5万円(5年契約)が
標準的な保険料となる。

5年、10年という長期契約が一般的な火災保険は、
生命保険とは違って、見直しの機会が少なくなりがち。
地元の大手損害保険代理店の職員も、

「この火事で、『父親や祖父の代に30年以上の
長期一括契約を交わしていたようだが、家が焼けて
初めて自宅の火災保険の内容を知った』という方が
たくさんいらっしゃいました」と証言する。

自分の住む家が20年以上前の「古い火災保険」に
入りっぱなしだという人は、今すぐに見直したほうがいい。
実際に、比較的最近になって火災保険の見直しを
したため、それなりの額の保険金を受け取れたという
被災者もいた。

自宅が全焼した50代女性がこう話す。
「うちは代々この土地に住んでいて、十数年前に
家を新築し、その時に家財も含めて火災保険に
入り直していました。
保険料はけっこう高かったですが、2000万円ほど
下りました。補修工事もちょくちょくやっていたので、
全体としては赤字ですけどね。

同じ土地に家を建てられればいいけれど、これを機に
近隣を再開発するという噂もあります。
そうなった場合はよそに移るしかありませんが、
保険金が元手になるのは助かります」

さらに、火災保険では築年数だけでなく、
「どんな家か」という点も重要になる。
糸魚川で被災した建物は、前述の通りほとんどが
防火対策もない古い木造住居だった。

「火災保険では、建物の構造や築年数などによって
保険料が変わってきますが、やはり古い家は割高に
なることもあります」(前出・浅井氏)

悲惨なのは「無保険」の人

また、被災者の中には、県や商工会の共済に
加入していた家庭も多かった。
共済の場合は保険料が安いかわりに、一般の
火災保険に比べて補償の範囲が狭く、支払われる
保険金の上限も例えば500万円など、
少額のことが多い。

さらに、これは糸魚川に限った話ではないが、
「商工会の担当者が怠けていて、更新・見直しを
していなかった」(地元商店街関係者)ということも
しばしばだ。

火災後、糸魚川市内の古いアパートに一人で暮らす
70代女性が話す。
「私は生まれてこのかた、ずっとあそこに住んでいました。
火事が起きたときは病院で、近所の人に『あんたんちも
燃えちゃうよ』と言われて慌てて戻ったけど、もう家には
入れなくてね……
仏壇も親の位牌も、孫の手紙も燃えてしまった。

保険は亡くなった父親が大昔に共済に入って
いたらしいんだけど、かけていたことも忘れていた、
(受け取ることのできた共済金は)320万円でした。
とてもじゃないけど、家を建て直せる額じゃない。

でも、もらえるだけありがたいと思っています。
年末年始は子供の家に厄介になったけれど、
ずっといたら迷惑になると思って、ここに越してきました」

「無保険」の人も多かった

この糸魚川大火災の出火原因は、中華料理店を営む
70代のA氏が、鍋を空焚きしたまま外出したことだった。
A氏の行方は依然、杳として知れないが、A氏が
営んでいた
中華料理店には、常連客も少なからず付いていた。
糸魚川の街では、さまざまな噂話が流れている。

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先代のご両親が苦労して作った店だったけど、
Aさんの代になって『麺の太さもスープの濃さも
日替わりだ』なんて言われることもあった。

火事の日、私はちょうど(出火直後の)10時半ごろに
店に行ったんです。でも、Aさんも奥さんも頭を抱えて
見ているだけだった」

A氏に30億円もの賠償金を支払う能力がないことは
明らかだ。
悲惨なのは、火災保険にも共済にも加入していなかった
被災者である。賠償金が望めない以上、彼らはいわば
「泣き寝入り」を強いられる。

家が全焼した、一人暮らしの60代女性が嘆く。
「保険には入っていませんでしたし、長年貯めていた
貯金も全部燃えてしまいました。500円玉貯金を少しずつ
1万円札に替えてもらって、20年以上続けていたのに
……言葉もありません。

部屋と食べ物は市役所が用意してくれたけれど、
生活費がないんです。
スーパーのパートを掛け持ちしていますが、この年だと
いつまで続けられるか。この借り上げ住宅に住めるのも
2年間だけ。もう生活保護を申請するしかないんでしょうか」

1月17日の時点で、糸魚川には全国から2億6000万円を
超える義援金が寄せられている。
市はこの義援金を元手に、自宅が全焼した被災者を
優先して、2月から1世帯あたり150万円
(世帯主を除き、家族一人につき30万円が加算)を
支給する予定だ。

生命保険とは異なり、ほとんどの人が自分の契約内容を
きちんと把握していないのが火災保険。
今回の災害を機に、まずは自宅の契約を確認して
みるべきだろう。
・・・

週刊現代
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