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2017年2月19日 (日)

妄想劇場・歴史への訪問

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

なぜ小伝馬町の牢獄は幾度の火事でも、移転
しなかったのか


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伝馬町牢屋敷の牢奉行、石出帯刀は悩んでいました。
強風にあおられた猛火が、伝馬町牢屋敷に
迫っていたのです。牢屋敷の罪人をどうする。
このまま何もしなければ、罪人達は焼け死ぬことに
なります。
しかし死罪が決まっている者までいる。
そんな連中を『切り放し』にすることなど出来ません。

『切り放し』とは、囚人たちをいったん、
牢から解き放つことです。
もし『切り放し』をして町民に被害がでたら、腹を
斬らなくてはならないのです。
江戸市街のみならず江戸城本丸を焼き払い、
犠牲者は10万人以上。
小伝馬町牢屋敷にも火の手が迫る勢いです。

時間がない!
石出帯刀は決断しました。
「すべての罪人を切り放しする!」
「ただし三日の後には必ず浅草の善慶寺に
集まること、
もし雲隠れしたら私が必ず見つけ出して
一族郎党全て成敗する!」
こうして、120~130名の罪人達は
『切り放し』となり江戸の町に散って行きました。

あの罪人達が戻って来るはずはない。
石出帯刀は腹を斬る覚悟でいたのです。
独断で牢の戸前を打ち破り、
規則を破ったことを自分の罪として
引き受ける覚悟はつきました。
約束の3日後、約束の場所・浅草の善慶寺に、
罪人たちが戻ってくるかどうか

鎮火後、それでも石出帯刀は、一縷の望みとともに、
罪人たちの戻りを寺で待ちました。
帯刀はじめ、部下の役人たちは目を瞠りました。
罪人たちが、一人二人と戻って来るでは
ありませんか。約束の三日目には、
なんと『切り放し』した罪人全員が戻ってきたのです。

石出帯刀は罪人達に聞きました。
「よく戻って来てくれた!」
「しかし何故戻って来た!死罪になることが
分かっているのに!」
ひとりの答えが皆の気持ちを代弁していました。

「石出様、あっし達はろくでなしの罪人ですが、
卑怯者にはなりとうございません。
私らを助けてくれた方に腹を切らせたら外道に
成り下がります」
そののち帯刀は、義を重んじる罪人たちの
態度に感じ入り、老中に伺いをたて、彼らの罪は
罪一等を減じられることになりました。

この話には後日譚があります。
その後も小伝馬町は町中にあるため、
よく火災に遭いました。
明暦の大火後、幕末まで十数回も火災に
見舞われ、そして、そのたびに囚人の『切り放し』を
繰り返していたのです。

なぜ、そんな場所を移転して、人里離れた「火」から
安全な場所に牢を置かなかったのか。
火災による類焼の多い牢屋敷。
そして、「切り放し」のたびに、期日までに
帰った者への罪を一等減じる慣例。

火災と減刑。
言いかえれば、類焼の危険性が高い場所に
牢獄があれば、囚人の刑が軽減されるチャンスも
多くなるのです。

このため幕府は「牢屋敷を小伝馬町から
移転させなかった」そんな記録が残されています。
当時も、色んな議論が重ねられた形跡がありますが、
結局は「仁慈」を大切にしよう、
罪人たちに「人間に戻る」契機を与えよう、という
結論に落ち着いたようです。・・・

おしまい


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「あれ? どこだ? どこにいったんだ?」
ここは、むかしむかしの、奈良の大仏がある
東大寺です。
ある日、大仏さまの目玉が抜け落ちて、どこヘ
いったかわかりません。

お坊さんたちは、さっそく京都や大阪から大仏作りの
親方たちをよんできて、「大仏さまの目玉を
入れかえるには、どれほどのお金がかかる?」と、
値を見つもらせました。

すると、親方たちは、
「そうですな、千五百両(→1億円ほど)は
かかります」と、言うのです。
親方たちの考えでは、まず下で大きな目玉をこしらえ、
目玉が出来たら足場を組んで大仏さまの目に
はめようというものです。

お坊さんたちは、「それは高すぎる、千両に
まけろ」と、言いますが、親方たちは、
「それでは赤字です。
こちらも商売ですから」と、言います。
「まけろ」「まけられぬ」「まけろ」「まけられぬ」

そこへ、江戸からきた見物の一人が顔を出しました。
「わしなら、二百両(→千四百万円ほど)で、
直しましょう」
それを聞いた親方たちは、「馬鹿にもほどがある。
なんでこれが、二百両で直せるものか」と、
笑いました。

ところが江戸の男は、こう考えたのです。
(目玉が抜け落ちて見つからんとすりゃあ、
大仏さまの体の中ヘ落ちたにちがいない。
それを拾って、はめ直せばいいだけだ)

お坊さんたちはお金がないので、江戸の男に
頼む事にしました。
江戸の男が目玉の穴から中に入って探すと、
やっぱり目玉がありました。
さっそくかついで上にあげ、大仏さまの目に、
ピタッとはめました。

お坊さんや親方たちは、それを見て言いました。
「あいつ、目玉をはめたはいいが、自分は
どこから出てくるつもりだ? 
出口はないはずだが」

するとなんと、江戸の男は大仏さまの鼻の穴か
ら出てきたのです。
みんなは感心して、
「ほほう、目から鼻へ抜けおったわい」と、
江戸の男をほめたたえました。

それからです。
かしこい人の事を『目から鼻へ抜ける』と、
言うようになったそうです。・・・

おしまい

「ごんぎつね」




鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで地蔵が食べたがる




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