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2017年3月12日 (日)

妄想劇場・妄想物語

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信じれば真実、疑えば妄想・・


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ママにしかられた。
心がくらく小さくなって、ものすごくさみしくなった。
そしたら、ネコのらんきちさんが、体をよせて
「ニャーッ」と、ないた。「ニャーッ」だけど、
らんきちさんのやさしい心が入ってた。

らんきちさんは、おばあさんが、
まんまんちゃんへおまいりに行った帰りに
ひろったネコです。
ほんまに小さくて、おじいさんの目ぐすりの
入れものをミルク入れにしてそだてたんだよ。

それからネコだってわらうんだよ。
ぼく、しってるんだ……。
だって、らんきちさんは、よくわらうんだもん。

コチョ、コチョっておなかをこそばしてやると、
へんなかおしてわらうんだ。
そして、しつこくコチョ、コチョをすると
おこるんだよ。

らんきちさんの友人に白くろの大きな
ノラネコがいます。
らんきちさんは、心のやさしいネコで
自分のエサを半分白くろちゃんに分けて
やっているのを、ぼくは見たよ。

でも白くろちゃんは、らんきちさんが高い
ところからおりれなくてニャーニャーないて
いてもたすけようとしないんだ。

ぼくはあんなヤツと友人になるなって
いってやった。そしたら「ニャーッ」って、
へんじしたよ。

ある日、夕方になっても、らんきちさんは
帰ってこない ママといっしょに、
「らんきちさーん、らんきちさーん」と、
大きな声でさがしたんだ。

そしたら、いえの前のJRのせんろの上で、
らんきちさんの体が二つになっていました。
ママと二人でやさしくつれて帰りました。

にわのグミの木のよこに、らんきちさんの
おはかをつくってあげました。
ぼくは、何万年たっても
心のやさしいらんきちさんが大すきだ。
・・・

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中学生の弟が鏡の前で、
一人で笑ってるのを見掛け、吹き出しかけた。
普通に言うと色気づいてきたというやつ?
服や髪に気を使い出し、彼女が出来たかと
喜んでいた時期だった。
だから、服や髪の次には笑顔を作る練習でも
始めたのか?と思った。

9つ離れてるから弟が生まれる前から知っていて、
あの赤ん坊が大きくなったもんだなと
ちょっとした感慨も湧いてきた。

そんな弟の様子は、兄貴ヅラして見なかった
ことにしてやった。
その後も、弟の鏡を見る姿を幾度か見掛けた。

どれだけ経ってか、弟と喋るうちにやっと
その理由が分かった。
色気づいての行動じゃなかったんだ

前に法事で親戚が集まったときに、みんな
口を揃えて「○○(弟)は笑ったらお父さんに
そっくり!」って言ってた。

俺から見ても、確かによく似てる。
父が死んだのは弟がまだ幼いときで、
弟は父の顔を憶えていない。
父は写真を撮られるのが苦手だったから、
笑顔の写真が一枚もない。

弟は普段、誰かが父の話をしても、
大して興味なさげにしてるだけだった。
だから、記憶に残ってなきゃ
父に対する思いもこんなもんかと寂しく
感じたこともあった。

でも、そんなことじゃなかったんだよな。
弟は、ああやって父に会ってたのかと思うと、
なぜか弟に申し訳なく、切なくなる。
・・・


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「お願い、一生のお願い!
うちの悟、半年預かって!」



中学からの親友Nは、若くして結婚、離婚を経験した
一児の母、そしてバリバリのキャリアウーマン。
半年間の海外研修に、彼女の今後が
かかっているとのこと。

「なによ突然、私だって仕事あるのよ。
猫の子預かるんじゃないんだから、それに……」
子供を預かることの重さに加えて、私が
戸惑ったのは、小学校5年生になるその子は、
言葉も喋れないほど極度に内向的な性格の
登校拒否児だったのです。

「あの子は自分で何でもやるし、とにかく
おいててくれるだけでいいから」
そう言って、結局Nは、悟君を私に押し付けて、
海外へ旅立っていきました。

驚いたことに、悟君は、Nの言う通りに、まったく
手のかからない子でした。
Nから預かったお金で、勝手に買い物をし、
勝手に食べ、眠り、そしていつもテレビを見ていました。

笑わず、泣かず、感情を表わさないその虚ろな目は、
私には不気味に映りました。
何が彼をそうさせてしまったか……、
都心のマンションで、幼い頃から独りぼっちで
生きてきた。彼の生活を思うと、それは想像に
あまるものがあります。

ただ一つの彼とのコミュニケーションは、電話でした。

一回コールの合図で、電話を取った彼に、
用件を伝えると、彼は受話器を叩いて、コツコツと
了解のサインを送るのでした。
きっとそれはNとの間での決まり事だったのでしょう。

そのコツコツという音は、切なく悲しい音に、私には
伝わってきました。
子供を抱えて、生きていくことに精一杯だったNには、
その音が届かなかったのか……
それとも、私の思い過ごしなのか。・・・

コードを通したその音は、彼の唯一の感情表現で、
「寂しい、寂しい」と言ってるように、私には
聞こえたのです。
いつからか私は、できるだけ早く家に帰っては、
彼の前に座って、一方的に話をするようになりました。

学生時代のこと、楽しかったこと、悲しかったこと
etc……。うつろだった彼の目が、少しずつ
変わってきた気がしました。

そして、長いこと一人暮らしをしている私にとっても、
その時間が、自分を見つめ直す大切な時間と
なったのです。

そして半年たち、悟君はNの元へ帰りました。

ある日のこと。気抜けしたような日々を送る私の
ところに、一本の電話がかかってきたのです

受話器の向こうから「コツコツ……」という、
懐かしい音が聞こえてきました。
「悟君?悟君ね……どうしてる?元気?」

あわてて喋りまくる私に、思いもよらぬ答えが
返ってきたのです。
「ぼ…く…ね、また、がっ…こうに、いって…んだ。
おばさんの…はなしを…きいて……
いきたくなったんだ」

初めて聞いた悟君の声に、私は胸がつまって、
言葉が出てきません。
「おばちゃん……きこえてる…おばちゃん?」

私は、言葉のかわりにサインを送りました。
「コツコツ……」と。・・・


Author :ゆるゆる倶楽部
「心の扉をたたく音」
http://yuru2club.com/


こうして、こうすりゃ、こうなるものと、 知りつつ、
  こうして、こうなった



Photo



歌は心の走馬灯、歌は世につれ、
 世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…



五月雨ワルツ




Ongaku_2


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