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2017年3月21日 (火)

妄想劇場・歴史への訪問

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


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むかしむかし、あるところに、とても腕のいい
お産婆(さんば)さんがいました。
お産婆さんとは、赤ちゃんを産むお手伝いを
してくれる人の事です。
このお産婆さんに来てもらうと、どんなにひどい
難産でも楽に赤ちゃんを産む事が出来ると
評判でした。

ある夜の事、お産婆さんが寝ていると、ドンドンドンと
誰かが戸をたたきました。
「はて、急なお産かな?」
お産婆さんが急いで戸を開けると、このあたりでは
見た事のない男の人が、青い顔で肩で息をしながら
立っています。

「お産婆さん、早く来てください! 嫁が今、
苦しんでいます! 初めてのお産なもんで、
どうすればいいかわかりません!」
「はいはい、落ち着いて。それで、お宅はどちらかね?」
「わたしが案内しますので、急いでください!」

お産婆さんは大急ぎで着替えて、お産に
必要な物を持って外へ出ました。
「おや?」外へ出たお産婆さんは、首をかしげました。

外はまっ暗なのに男の人のまわりだけは、
ちょうちんで照らしたように明るいのです。
「早く! 早く、お願いします!」
不思議に思うお産婆さんの手を、男の人が
ぐいと引っぱって走り出しました。

さて、男の人と一緒に、どのくらい走ったでしょう。
気がつくとお産婆さんは、見た事もない
ご殿の中にいました。
そこでは数えきれないほどたくさんの女中さんが
お産婆さんを出迎えて、「どうか奥さまを、
よろしくお願いします」と、頭をさげます。

長い廊下を女中頭(じょちゅうがしら)に案内されると、
金色のふすまが見えました。
「奥さまが、お待ちでございます」
女中頭に言われて部屋に入ると大きなお腹を
かかえた美しい女の人が、ふとんの上で
苦しそうに転げ回っています。

「はいはい、落ち着いて。わたしが来たから、
もう大丈夫」お産婆さんはやさしく言うと
女中頭にお湯や布をたくさん用意させて、
さっそくお産にとりかかりました。

「さあ、楽にして、りきまずに、力を抜いて、
そうそう、がんばって」
すると、まもなく、「フギァアーー!」と、
元気な男の赤ちゃんが生まれました。

「ふう、やれやれ」
お産婆さんが汗をぬぐうと、さっきの男の人が
目に涙を浮かべてお産婆さんにお礼を言いました。
「本当に、ありがとうございました。
無事に息子が生まれ、こんなにうれしい事は
ありません。どうぞ、あちらの部屋で
ゆっくりお休みください」

お産婆さんは長い廊下を連れていかれて、
今度は銀色のふすまの部屋に案内されました。
「おや、まあ」そこには黒塗りの見事なおぜんがあり、
お産婆さんのために用意されたごちそうが
ならんでいます。

「ああ、ありがたいねえ」
お産婆さんは用意されたごちそうをパクパクと
食べると、うとうと眠ってしまいました。
それから、どのくらい時間がたったでしょう。
コケコッコー!一番どりの鳴き声で、
お産婆さんははっと目を覚ましました。

「ここは?」立派なご殿にいたはずなのに、
お産婆さんが目を覚ましたのは古い小さな
小屋の中でした。
「不思議な事もあるもんだねえ」

お産婆さんは村に帰ると、村の人たちに
ゆうべの事を話しました。
すると村人たちは口々に、「それはきっと、
お産婆さんの評判を聞いて、キツネが
頼みに来たにちげえねえ」と、言ったそうです。

おしまい




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むかしむかし、雨の降る暗い晩の事、
おじいさんが子どもたちに話を聞かせていました。
「じいさま、一番こわいもの、なんだ?」
「・・・そうだの、人間ならば、どろぼうが一番こわい」

ちょうどその時、どろぼうがウマ小屋のウマを
盗もうと屋根裏にひそんでいました。
どろぼうは、これを聞いてニヤリ。
(ほほう。このおれさまが、一番こわいだと)

「じいさま、けもので一番こわいもの、なんだ?」
「けものならば、・・・オオカミだの」
「じゃあ、オオカミよりこわいもの、なんだ?」
「そりゃ、ふるやのもりだ」

ウマを食べようとウマ小屋にひそんでいた
オオカミは、それを聞いておどろきました。
ふるやのもりとは、古い屋根からポツリポツリと
もる雨もりの事です。
だけどオオカミは、そんな事とは知りません。

「おらよりこわいふるやのもりとは、いったい
どんな化物だ?」と、ガタガタふるえ出しました。
屋根裏のどろぼうも話を聞いて、ヒザが
ガクガクふるえています。

「ふるやのもりというのは、どんな化物だ?」と、
ビクビクのところへ、ヒヤリとした雨もり
(→ふるやのもり)が首にポタリと落ちました。

「ヒェーーッ! で、でたあー!」どろぼうは
足をふみはずして、オオカミの上にドシン!
「ギャーーッ! ふ、ふるやのもりだっ!」
オオカミはドシンドシンと、あちこちぶつかりながら、
ウマ小屋から飛び出しました。

振り落とされてはたいへんと、どろぼうは
必死にオオカミにしがみつき、オオカミは
振り落とそうとメチャクチャに走り続けます。

夜明けごろ、うまいぐあいに突き出ている
木の枝を見つけたどろぼうは、「とりゃー!」と、
飛びついて、そのまま高い枝にかくれて
しまいました。「たっ、助かった」

オオカミの方は背中にくっついていた物が
とれて、ホッとひといき。
「だが、まだ安心はできん。ふるやのもりは、
きっとどこかにかくれているはず。
友だちの強いトラに退治(たいじ)してもらおう」
と、トラのところへ出かけました。

話を聞いてトラも恐ろしくなりましたが、
いつもいばっているオオカミの前でそんな事は
言えません。

「ふるやのもりという化け物、必ずわしが
退治してやる。安心せい」
トラとオオカミは一緒に、ふるやのもりを
探しに出かけました。

すると高い木のてっペんに、なにやら
しがみついています。
オオカミはそれを見て、ガタガタとふるえ出しました。
「あ、あれだ。あ、あれが、ふるやのもりだ」
「なに、あれがそうか。なるほど、恐ろしい
顔つきをしておるわい」

トラは、こわいのをガマンして、
「ウォーッ! ウォーッ!」と、ほえながら
木をゆさぶりました。

するとどろぼうが、二匹の上にドシン! 
と落ちてきました。
「キャーン!」「ニャーン!」
トラとオオカミはなさけない悲鳴をあげながら、
逃げて行きました。
どろぼうは地面に腰を打ちつけて大けがをし、
オオカミは遠い山奥に逃げ、そしてトラは
海を渡って遠い国まで逃げて行って二度と
帰ってはきませんでした。

おしまい



鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで
  地蔵が食べたがる




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「青春時代 (色鉛筆戯れ絵付き )

        




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