« 妄想劇場・一考編・ニュースの深層 | トップページ | 妄想劇場・漢の韓信-(168) 悪意の絆… »

2017年4月 5日 (水)

妄想劇場・歴史への訪問

V01511111171


昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


Cut_06411


むかしむかし、加賀の殿さまに可愛がられていた、
弥三右衛門(やざえもん)という弓の名人がいました。

ある日の事、弥三右衛門は殿さまと一緒に
狩りに出かけました。
その時、やぶの中から白いキツネが飛び出して
きたのです。

白いキツネはとても縁起の良いキツネなので、
殿さまはすぐに欲しくなって、
「おおっ、白ギツネじゃ。弥三よ、あれを射よ」と、
命じました。
「はっ!」

弥三右衛門は馬にまたがると、キツネを
追いつめて矢をはなとうとしました。
するとキツネはくるりとあおむけにひっくりかえって、
お腹のあたりを前脚でさししめしたのです。
見てみてるとキツネはメスギツネで、大きな
お腹をしていました。

キツネの目には、大粒のなみだがうかんでいます。
「そうか。お前は母親で、お腹には子がいるのか。
・・・わかった、行くがよい」
弥三右衛門は白ギツネを、そのまま逃がして
やりました。

するとこれを見た殿さまがかんかんに怒って、
その場で弥三右衛門を首にしたのです。
城を追い出された弥三右衛門は、ほかの地で
くらそうと旅立ちました。

そして旅の途中の峠の宿で寝ていると、
あの白ギツネが女の人の姿になって夢に
現れたのです。

「わたしのために、まことに申しわけありません。
その代わりといってはなんですが、これから
江戸へお行きなさい。必ず、恩返しをしますので」
白ギツネはそう言うと、夢の中から消えていきました。

「・・・夢か。まあよい、どうせ行く当てもないのだから、
江戸に行ってみるか」
次の朝、弥三右衛門は夢で言われた通り
江戸にむかい、浅草に住む事にしました。

弥三右衛門が浅草に来てからしばらくたった
年の暮れ、また白ギツネが夢に現れました。
「あなたさまに命を助けられた子どもたちは、
みな元気に育っております。
本当にありがとうございました。

では約束の恩返しに、病を治すお札を
差し上げましょう。
これからはこのお札で、病気の人たちを治して
あげてください」
白ギツネはそう言うと枕元にお札を一枚置いて、
病気の治し方を教えてくれたのです。

そのお札は不思議な力を持っていて、弥三右衛門が
教えられた通りにお札を使って治療をはじめると、
どんな病気もすぐに治ったのです。

お札の治療はたちまち評判となって、弥三右衛門は
大金持ちになりました。
弥三右衛門はそのお金で、白ギツネのために
立派な神社をたてたという事です。
・・・

おしまい




38511111


むかしむかし、長門の国(ながとのくに→山口県)の
北浦のある里に、とても貧しい夫婦が住んでいました。
二人はわずかな田んぼをたがやし、山から拾ってきた
薪(たきぎ)を売って、ようやくその日の暮らしを
たてていました。

ある日の事、だんなが女房にこんな事を言いました。
「毎日毎日、汗水流して働いているのに、
わしらの暮らしは少しも良くならんな。わしは、
もう働くのにあきてしもうた」

すると女房が、こう言いました。
「確かに、そうですね。
そう言えばこの間、大寧寺(だいねいじ)の和尚さんが
説教で『果報は寝て待て』と言っていましたよ。
あわてずに寝て待っていれば、良い事は向こうから
やって来るんだそうです。

あなたもひとつ、果報を寝て待ってはどうですか?」
「なるほど、寝て待てばいいのか。そいつは楽だ」
そこでだんなは、その次の日から寝てばかりいました。
しかし果報は、いつまでたってもやって来ません。

そんなある満月の夜、寝ながら果報を待っていた
だんなが大声で叫びました。
「おい、こっちへ来てみろ。ほれほれ、この天井窓から、
お月さんのウサギが餅をついとるのがよく見えるぞ」
「あら、ほんとうね」
確かに、天井窓からお月さんのウサギがはっきりと
見えました。

さて、この話がたちまち村中に広がり、月夜の晩には
大勢の村人たちが夫婦の家へ集まって来て、
天井窓から月をのぞくようになりました。

それがやがて、「あの家の天井窓からウサギの
餅つきを拝んだ者には、果報が来るそうだ」と、
言ううわさになって、だんだん遠くからも人が
集まって来るようになりました。

そしてお月さんを見に来た人々がお礼のお金や
お供物を置いて行くので、夫婦はたちまち
大金持ちになったのです。
ついに、果報がやってきたのです。

喜んだ二人は、ぼろ家をこわして立派な家を
建てると、もっとお金がもうかるようにと、十も二十も
天井窓を取付けました。

しかしどうしたわけか、新しい天井窓からはいくら
お月さんをのぞいても、ちっともウサギの
餅つきが見えないのです。

やがて夫婦の家には、誰も来なくなりました。
それどころか雨が降ると天井窓から
雨もりがして、雨水で家が腐り始めたのです。

困った二人は、大寧寺の和尚さんのところへ
相談に行きました。
すると和尚さんは、大声で笑いながら、
「あはははははは。人間は欲を起こすと、
果報者も阿呆者になるという事じゃ」と、
言ったそうです。
・・・

おしまい




鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで
  地蔵が食べたがる




B27



カサブランカ・グッバイ







P R : 

G・ブラックコート  

黒の復活
(黒のコーティング)

G011

未塗装樹脂部分の白くなっている
箇所を→ 黒くします。



« 妄想劇場・一考編・ニュースの深層 | トップページ | 妄想劇場・漢の韓信-(168) 悪意の絆… »

妄想劇場」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1772781/70164765

この記事へのトラックバック一覧です: 妄想劇場・歴史への訪問:

« 妄想劇場・一考編・ニュースの深層 | トップページ | 妄想劇場・漢の韓信-(168) 悪意の絆… »

流れ雲(^o^)

ウェブページ

無料ブログはココログ

最近のトラックバック

最近のコメント

2017年4月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30            
フォト