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2017年5月 8日 (月)

妄想劇場・チャンネルニュース・掲示板

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幸せがつづいても、不幸になるとは言えない
 不幸がつづいても、幸せが来るとは限らない


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浦田 私の場合は徐々に徐々に、じゃなくて、
   二十歳の頃にガクンと来たんですね。
   左の目が急に見えなくなって、
   すぐに右の目、とスピードが早かった。

   小学校の先生になるための専門学校に
   通っていた時で、卒業を間近に控えた三か月前の
   出来事でした。これまでできていたことが
   できなくなるのが本当に怖かったです。

小宮 浦田さんも、しばらく誰にも言えなかったんですよね。

浦田 はい。一年半くらいは一人暮らしのアパートから
   出られず、両親にも友達にも打ち明けられない
   ままでした。目が見えなくなってきたことが、
   最初は受け入れられませんでした。
   もう本当に凄くきつくて、お先真っ暗で、
   
   見えないのなら何もできないし、
   できないんだったら別に自分がいる
   意味なんてないと考えたりもしました。
 
   二十二歳のお正月の頃、
   もう自分ではどうにも抱えきれなくなって、
   このまま死んでしまうぐらいなら
   親に言おうと思ったんです。
   その決心がようやくできて、
   福岡から久しぶりに熊本へ帰りました。

小宮 よく一年半も一人で耐えたと思います。

浦田 熊本へは電車で帰ったのですが、
   全く見えないわけではないので、
   こう行けばそこに改札があったなといった
   記憶も辿りながら、駅のホームに降りて、
   改札口のほうへ向かいました。

   すると、すでに母が迎えに来てくれていたようで、
   「はよこっちおいで。
   何、てれてれ歩きよると?」と声がしました。

   あぁ、お母さんや、と思って改札のほうへ
   向かったんですが、
   母の声はするんですけど、顔が全然見えなくって
   ……。

   その時に、あぁ、私、親の顔を見たのは
   いつやったかな、 
   親の顔も見えなくなったんだということで、
   自分の目がもう見えなくなったことを
   凄く痛感させられた。
   改札のほうへも、さっさとは歩けないので
   ちょっとずつ歩いたのですが、
   母は私がふざけていると思ったそうです。
 
   改札をやっと通り抜けて母の元へ行き、
   「私……、お母さんの顔も見えんくなったんよね
   ……」と言ったら、
   母は「ほーら、また冗談言って。これ何本?」って
   指を出されたんですが、その数も全然分からなくて、
   母の手を触って確認しようとした。

   その瞬間、母はもう本当に、
   改札の真ん前だったんですけど、
   ワーッとメチャクチャに泣き崩れて……。

小宮 ……。

浦田 それを見てる私も、自分は何をやってるんだろう、
   とやるせない気持ちになったんですが、
   でもこれまでずっと自分一人で
   抱えてきたものを伝えられたと、
   肩の荷がちょっと下りた気持ちでした。
 
   それと、親がしばらくして
   「何か自分ができることを探さんとね」と
   声を掛けてくれた。
   その時に、あぁ自分がたとえどんな状態になっても
   親は絶対見捨てないでいてくれるなと
   実感できたんです。
 
   それまでは家族の存在も、
   まるで空気のように当たり前に
   感じていたのですが、
   いてくれることのありがたさというのが
   初めて身に染みて感じられました。
   
   そしてこれだけ応援してくれたり、
   励まして支えてくれる人がいるんだから、
   自分も何かをやらないと、
   とそれまで後ろ向きだった気持ちが、
   少しずつプラスに変化していきました。
・・・


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 『生きるということは一度しかない。
 リハーサルなんかありはしない。
 たった1度だけである。』

 私にこんなすさまじい教えを教えてくれた
 1人の若者がいた。

 富山県の砺波(となみ)という町で、ガンで亡くなった
 井村和清さんである。
 彼は医師であったが、右膝に巣くった
 悪性腫瘍の転移を防ぐため、右脚を切断した。
 しかし、その甲斐もなく、腫瘍は両肺に転移していた。

 そして昭和54年1月、亡くなったのである。
 享年31歳であった。

 彼は医師であったから、自分の病状をよく知っていた。
 だから彼には明日はなかった。その彼が
 遺書を残している。
 その遺書は『ありがとう、みなさん』と題されている。

 彼は2人の子供に 「心の優しい、
 思いやりのある子に育ってほしい」と書き、

「私は今、熱がある。咳きこんで苦しい。
 私はあと、いくらもお前たちの
 そばにいてあげることができない。
 だから、お前たちが倒れても
 手を貸してあげることができない。

 お前たちは倒れても倒れても
 自分の力で立ち上がるんだ。
 お前たちがいつまでも、いつまでも、
 幸せでありますように。

 「雪の降る夜に父より」・・・

 そしてまた彼は、こんな遺書も残していた。

「ようやくパパと言えるようになった娘と、
 まだお腹にいるふたりめの子供のことを
 思うとき、胸が砕けそうになります。
 這ってでももう1度と思うのです。

 しかし、これは私の力では、どうすることも
 できない。
 肺への転移を知った時に覚悟はしていたものの、
 私の背中は一瞬凍りました。その転移巣は
 ひとつやふたつではないのです。
 レントゲン室を出るとき、私は決心していました。

 歩けるところまで歩いていこう。

 その日の夕暮れ、アパートの駐車場に車を
 置きながら、私は不思議な光景を見ていました。
 世の中がとても明るいのです。

 スーパーへ来る買い物客が輝いてみえる。
 走りまわる子供たちが輝いてみえる。
 犬が、垂れはじめた稲穂が、雑草が、
 電柱が輝いてみえるのです。

 アパートへ戻ってみた妻もまた、
 手をあわせたいほど尊くみえました」

 「郷里へ戻ると父が毎朝、近くの神社へ
 私のために参拝してくれていることを知りました。

 友人のひとりは、山深い所にある泉の水を汲み、
 長い道程を担いできてくれました。
 『これは霊泉の水で、どんな病気にでも効くと
 言われている。

 俺はおまえに何もしてやれなくて悲しいので、
 おまえは笑うかもしれないが、
 これを担いできた。』
 彼はそう言って、
 1斗(18リットル)上もありそうな
 量の水を置いてゆきました。

 また私が咳きこみ、苦しそうにしていると、
 何も分からぬ娘までが、私の背中を
 さすりに来てくれるのです。

 みんなが私の荷物を担ぎあげてくれている。
 ありがたいことだと感謝せずにはいられません。
 
 皆さん、どうもありがとう。

 這ってでももう1度戻って、残してきた仕事を
 したいと願う気持ちは強いのですが、
 咳)きこむたびに咽喉をふるわせて出てくる
 血液を見ていますと、もはやこれまでか、
 との心境にもなります。
 どうも、ありがとう。」

 日一日と悪化する病気に、もう猶予はできない。
 ここまでくれば、いつ机に向かうことが
 できなくなるかもしれない。
 とにかく『あとがき』を書くことにした。

「頼みがあります。もし私が死にましたら、
 残るふたりの子供たちを、どうかよろしく
 お願い致します。
 私が自分の命の限界を知ったとき、
 私にはまだ飛鳥ひとりしか子供がいませんでした。

 そのとき、私はなんとしても、もうひとり子供が
 欲しいと思ったのです。それは希望というよりは、
むしろ祈りのようなものでした。

・・・(中略)・・・

 祈りは通じ、ふたりめの子供が妻の胎内に
 宿ったのです。
 妻はこれはあなたの執念の子ね、と言って
 笑いましたが、私はどうしても、妻と飛鳥を、
 母ひとり子ひとりにしたくなかったのです。

 3人が力を合わせれば、たとえ私がいなくても、
 生きぬいてゆける。妻がもし艱難に
 出逢うことがあっても、子供たちふたりが
 心を合わせれば、細い体の妻をきっと
 助けてくれる。そう信じています」

 そして、「誰よりも悲しむであろう父母を
 慰めてやって下さい」
 「ありがとう、みなさん。
 世の中で死ぬまえにこれだけ言いたいことを言い、
 それを聞いてもらえる人は滅多にいません。 
 その点、私は幸せです。

 ありがとう、みなさん。人の心はいいものですね。
 思いやりと思いやり。それらが重なりあう波間に、
 私は幸福に漂い、眠りにつこうとしています。

 幸せです。ありがとう、みなさん、
 ほんとうに、ありがとう」

 1人の若者が生きることの大事さを
 教えてくれた生の記録である。
 彼は最後の最後まで、人間万歳を
 歌いあげたのである。最後の最後まで
 『ありがとう』をいい続けたのである。

 生きるということは1度しかない。
 リハーサルなんかありはしない。
 たった1度だけである。

 どうか「生きる」ことを
 大事にしてほしい。
・・・


Author :人間力.com
http://chichi-ningenryoku.com/




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歌は心の走馬灯、歌は世につれ、
 世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…

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