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2017年5月 5日 (金)

妄想劇場・一考編・ニュースの深層

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『ニュースの深層』【衝撃事件の核心】


過去に起きていることから浮かび上がってくる
真実もある。・・・


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「人間として最底辺まで落ちた」。関西地方の
男性(29)はこの19年近く、殺人犯あるいは死刑囚の
息子という重い十字架を背負って人生を歩んできた。

男性の母親は、平成10年に発生した
「和歌山毒物カレー事件」の犯人として逮捕され、
殺人罪などで死刑判決が確定した林真須美死刑囚(55)、
その人だ。

地域の夏祭りで出されたカレーを食べた住民4人が死亡、
63人が急性ヒ素中毒になった凶悪犯罪は、事件そのものの
衝撃はもちろん、テレビインタビューに冗舌に応じたり、
自宅前で待ち構える報道陣にホースで水をかけたりした
林死刑囚の強烈なキャラクターと相まってメディアを席巻。
ワイドショーが林死刑囚の一挙手一投足を追い続ける
「カレー狂想曲」が繰り広げられた。

林死刑囚は逮捕されるが、当時から一貫して無実を
主張している。
カレーにヒ素を混入したのは本当に母なのか。
そんな葛藤に苦しみ続ける長男が、これまでの壮絶な
歳月を振り返った。

札束で積み木遊び

金庫の中に保管された数億円の札束、アクセサリー、
腕時計など貴金属類、それに「ニンテンドー64」や
「セガサターン」といった複数のゲーム機器…。

カレー事件前、和歌山市園部地区の林家には、
大金やぜいたくな品々があふれかえっていた。
「おもちゃでも何でも、欲しい物は百貨店の外商で
買ってもらえた。
ふざけて札束を積み木のようにして遊ぶこともあった」。

長男は通常とはかけ離れた幼少期の“異様”な
暮らしぶりをこう打ち明けた。
収入のからくりは両親が繰り返してきた保険金詐欺だ。
父親(71)は以前、シロアリ駆除の仕事をしていたことから
薬剤の知識があり、昭和63年ごろ、自らヒ素を口にして
2億円もの保険金を受領。

その後も元保険外交員だった林死刑囚とともに、
詐欺を繰り返したとされる。
金庫には多いときで5億円近くが保管されていたといい、
長男は「今思うと、両親はお金にとりつかれて
いたのかもしれない」と話す。

そんな破天荒な暮らしは小学4年の夏に発生した
カレー事件とともに一変していく。
現場の園部地区には、一般マスコミだけでなく、
ワイドショーのクルーなども張り付き、前代未聞の
凶悪犯罪を引き起こした犯人像を追う報道合戦が
繰り広げられた。

大勢の記者やカメラマンが大挙して押し寄せた
当初の様子を、「不謹慎だが、お祭り騒ぎのようだった」と
振り返る長男。だが、1カ月が過ぎたころから次第に
報道陣は林家を集中的に取材するようになり、
幼心に自分の家が疑われるのを感じていた。

長男も各社の記者から両親の様子について探りを
入れられるようになったという。
このころから、林家では毎夜、「本当はどうなんな」と
カレー事件への関与を問いただす父親と
林死刑囚の口論が繰り返された。

「ママがやったん?」
長男も、こう母親に問いかけたことがあったという。
「やるはずがない」。ぴしゃりと否定されたが、結局、
事件から約2カ月後、両親は保険金詐欺容疑で
和歌山県警に逮捕された。

当日は長男の小学校の運動会。前日に、
来てくれるかどうかを尋ねる長男に、林死刑囚が
「絶対行ってあげる」と応じたのが、逮捕前の
最後の会話だったという。

乾燥剤入りのカレー

長男の両親は千人以上の報道陣が取り囲む衆人
環視のもとで警察に連行された。
「林さん、林さん」。午前6時ごろ、自宅のドアを
ノックする音がして、まもなく警察官が踏み込んできた。
テレビをつけると、見慣れたわが家が報道陣に
取り囲まれている光景が写っていたことを覚えている。

林死刑囚は同年12月、カレー事件に関与したとして
殺人などの容疑で再逮捕。
殺人犯の息子という重い十字架を背負うことになった
長男を待っていたのは預けられた養護施設での
いじめだった。

同じ施設に入所していた少年らから日常的な暴力を
受けたといい、顔に傷ができれば職員らに
いじめが発覚することから主に体を狙われ、
生傷が絶えなかった。

「ポイズン(毒)」。いじめを受けていた少年らから
こんなあだ名で呼ばれることもあったという。
給食のカレーに乾燥剤を入れられ、気付かずに
食べておう吐したことも。

何不自由なく暮らしてきた自分の身に、なぜ
このようなことが起きているのか、信じられなかった。
十字架は、数年後に施設を出てからも重くのしかかった。

生計を立てるため飲食店でアルバイトをしていたとき、
林死刑囚の家族だと分かると「衛生的に良くない」と言われ、
その日のうちに解雇されたという。

面会では気丈と弱音

長男は現在、運送会社に勤務。保険金詐欺の刑期を
終えて出所した後に脳出血で倒れ、車いす生活となった
父親の自宅にも頻繁に行き来している。

「カエルの子はカエル」。施設にいたころ、言われた
言葉の悔しさから「万引一つでもすれば
『死刑囚の息子だから』と後ろ指を指される」と
道を踏み外さないように生きてきた。

林死刑囚と面会するのは年に1回程度。
最後に会った昨年6月には歯が抜け落ちてしまっていた。
かつて、報道陣に水をかけた強気な性格は変わらず、
「早めに老人ホームに入ったと思っている」と
うそぶいていたというが、気丈にふるまうのは
子供たちの前だけ。

父親には「死刑台に連れて行かれる夢を見る」と
弱音を漏らしたこともあったという。

いまなお続く葛藤

林死刑囚は死刑確定後も無罪主張を変えておらず、
21年には和歌山地裁に再審請求を申し立てた。
自宅などから見つかったヒ素と、現場に残されたヒ素は
別物と主張したが、請求は今年3月、棄却された。
林死刑囚の弁護団は大阪高裁に即時抗告しており、
今後も無実を訴え続ける構えだ。

そんな林死刑囚も、長男にとっては子煩悩で優しい
母だった。国内外の観光地に頻繁に連れていってくれたり、
長男やきょうだいの成長ぶりを写真に撮っては
アルバムを作ってくれたという。

長男は事件から19年もの歳月が経過した今でも、
そんな母と、メディアから希代の犯罪者と指弾され
続けてきた林死刑囚が重ならずにいる。

母は、カレー事件の犯人なのか。
一方では事件で被害に遭った多くの人がいるのも事実だ。
長男は苦しい胸の内をこう明かす。

「家族だから、母を信じたい思いがある。
何度も葛藤を繰り返している」・・・


毒物カレー事件

平成10年7月、和歌山市園部の夏祭りに出された
カレーに ヒ素が混入され、4人が死亡、63人が
急性ヒ素中毒になった。

近くに住む林真須美死刑囚が殺人などの罪に問われ、
弁護側は無罪を主張したが、1、2審は死刑判決。
最高裁もこれを支持し、21年に死刑が確定した。
弁護団は同年7月に和歌山地裁に再審請求を
申し立てたが、棄却された。
・・・

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私が考える教育の究極の目的は
「親に感謝、親を大切にする」です。
高校生の多くはいままで自分一人の力で
生きてきたように思っている。
親が苦労して育ててくれたことを知らないんです。

これは天草東高時代から継続して行ったことですが、
このことを教えるのに一番ふさわしい機会として、
私は卒業式の日を選びました。

式の後、三年生と保護者を全員視聴覚室に集めて、
私が最後の授業をするんです。
そのためにはまず形から整えなくちゃいかんということで、
後ろに立っている保護者を生徒の席に座らせ、
生徒をその横に正座させる。
そして全員に目を瞑らせてからこう話を切り出します。

「いままで、お父さん、お母さんにいろんなことを
してもらったり、心配をかけたりしただろう。
それを思い出してみろ。
交通事故に遭って入院した者もいれば、
親子喧嘩をしたり、こんな飯は食えんと
お母さんの弁当に文句を言った者もおる……」
話をしているうちに涙を流す者が出てきます。

「おまえたちを高校へ行かせるために、
ご両親は一所懸命働いて、
その金ばたくさん使いなさったぞ。
そういうことを考えたことがあったか。
学校の先生にお世話になりましたと言う前に、
まず親に感謝しろ」

そして「心の底から親に迷惑を掛けた、
苦労を掛けたと思う者は、
いま、お父さんお母さんが隣におられるから、
その手ば握ってみろ」

すると一人、二人と繋いでいって、
最後には全員が手を繋ぐ。
私はそれを確認した上で、こう声を張り上げます。

「その手がねぇ!十八年間おまえたちを育ててきた手だ。 
分かるか。……親の手をね、これまで握ったことが
あったか?おまえたちが生まれた頃は、
柔らかい手をしておられた。

いま、ゴツゴツとした手をしておられるのは、
おまえたちを育てるために大変な苦労して
こられたからたい。それを忘れるな」

「十八年間振り返って、親に本当にすまんかった、
心から感謝すると思う者は、いま一度強く手を握れ」
と言うと、あちこちから嗚咽が聞こえてきました。

私は「よし、目を開けろ。分かったや?
私が教えたかったのはここたい。
親に感謝、親を大切にする授業、終わり」

振り返ると親と子が抱き合って涙を流していました。
・・・


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歌は心の走馬灯、歌は世につれ、
 世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…



『ひとり寝の子守唄』







P R :

Bu

隙間産業(ニッチ市場)


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