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2017年5月 7日 (日)

妄想劇場・歴史への訪問

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー




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むかしむかし、空海(くうかい)と言う名前のお坊さんが、
一軒の貧しい家の戸をたたきました。
「すまんが、宿(やど)が見つからないでこまっておる。
今夜一晩、泊めてくだされ」

すると中から、おばあさんが出てきて言いました。
「それは、お気の毒に。こんなところでよかったら、さあどうぞ」
おばあさんはお坊さんをいろりのふちに座らせると
、おわんにお湯を入れて出しました。

「はずかしながら、食べる物もなくてのう。せめて、
このお湯でも飲んでくだされ。体が、温まりますから」
お坊さんは両手でおわんをかかえるようにして、
お湯を飲みました。

冷えきった体が、どんどん温まってきます。
「ありがとう。まるで、生き返ったようだ」
お坊さんが礼を言うと、おばあさんは申し訳なさそうに
頭を下げました。

「明日の朝はきっと、何か作りますから」
するとお坊さんは、ふところからお米を三粒出して
言いました。
「すまんが、これでおかゆを煮てくれ」
「へええ、これでおかゆを・・・」

おばあさんはビックリしましたが、言われたようになべに
三粒のお米を入れてぐつぐつと煮込みました。
すると、どうでしょう。なべの中から、たちまち
おいしいおかゆがあふれ出たのです。

「さあ、おばあさんも一緒に食ベなされ」
そのおかゆの、おいしい事。こんなにおいしいおかゆを
食べたのは、生まれてはじめてです
「ありがたや、ありがたや」
おばあさんは、涙を流して喜びました。

「おいしいおかゆを、ありがとうございました。
きたないふとんですが、ここでやすんでください」
おばあさんは自分のふとんにお坊さんを寝かせて、
自分はわらの中で寝ました。

次の朝早く、お坊さんは、おばあさんを起こさないように
起き出すと、ふところからまたお米を三粒出して、
空っぽの米びつの中ヘ入れました。
「おばあさん、いつまでも元気でいておくれ」
お坊さんがそう言って家を出ようとしたら、
おばあさんがあわてて起きてきて言いました。

「お坊さん、待ってください。今から、イモの葉っぱで
汁をつくりますから」
「ありがとう。でもわたしは、もう出かけなくてはいけない。
あとで、米びつを開けてみなさい」
お坊さんはそう言うと、おばあさんの家を出ていきました。

「お坊さん、また来てください」
おばあさんは去っていくお坊さんに向かって、
そっと手を合わせました。

「そう言えば、米びつを開けろと言っていたが」
家に入ったおばあさんが米びつを開けてみると、
空っぽのはずの米びつに、お米がびっしり
入っているではありませんか。

そしてそのお米は不思議なことに、毎日食べても
少しもなくならないのです。
おばあさんはこのお米のおかげで、いつまでも
元気に暮らしたということです。・・・

おしまい




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むかしむかし、あるところに、さすけという男の子が
お母さんと二人で暮らしていました。

ある日、お母さんが重い病気になりましたが、
医者にかかりたくてもお金がありません。
(このままでは、お母さんが死んでしまう。お金持ちの
ごんぞうおじさんに、お金を借りよう)と、さすけは
出かけて行きました。

しかし、ごんぞうおじさんは、「なに? 金を貸せというのか? 
それなら、おらの家の広い畑をたがやすんだ!」と、
怒鳴りました。さすけは早くお母さんを助けようとがんばり、
一日で畑をたがやしました。でも、ごんぞうおじさんは、
「はん。まだ金は貸せん。大おけに、水をいっぱい入れろ!」
と、また怒鳴りました。

次の日、さすけは水を運びました。
ところがおけには小さな穴が開けてあって、いくら運んでも
水はいっぱいになりません。
「この、なまけ者! 金は貸せん、帰れっ!」
ごんぞうおじさんは、さすけを追い返しました。

追い出されたさすけは、トボトボ歩いてとある
お宮の前に来ました。「お腹がへったなあ。
もう歩けない。どうしたらいいんだろう?」
さすけはその場に座り込むと、ウトウトといねむりを
してしまいました。

♪カラーン カラーン カラーン カラーン 
夢の中でしょうか。ゲタの音が、近づいてきます。
そして現れたのは、やさしい顔のおじいさんでした。

「母親思いのさすけよ。
お前に、一本のはのゲタをさずけよう。
このゲタをはいて転ぶと、そのたびに小判が出る。
だが転ぶたびに、背が低くなる。
やたらと、転ぶではないぞ」
「は、はっ、はい。ありがとうございます」
おじいさんの姿は、パッと消えてしまいました。

「ありゃ? 夢か? でも、本当にゲタがあるぞ」
さすけはおっかなびっくりゲタをはいてみましたが、
なにしろ一本はのゲタです。
立つか立たないうちに、スッテン!
「あっ、いてててえ」と、言ったとたん、
♪チャリーン。「ああ、小判だ!」
さすけは、大喜びです。
その小判を持って、すぐに医者のところへ
行きました。

医者に診てもらったお母さんは、みるみる
元気になりました。それであのゲタは大事にしまって、
さすけはお母さんと一緒に毎日よく働きました。

そこへごんぞうおじさんが、さすけの様子を見に
やって来ました。
そっとのぞくと、二人はごちそうを食ベています。
「やいやい。このごちそうはどうした! 
ごちそうを買う金があるくせに、おらのところに
金を借りに来たのか!」

「まあまあ、気をしずめてください。これには、
深いわけが」さすけは、あのゲタの話をしました。
「なに、小判の出るゲタだと。こいつはいい。
これは貧乏人のお前たちより、金持ちのおらが
持つべきだ。もらっていくぞ」
ごんぞうおじさんは、ゲタを持って帰りました。

家に帰ったごんぞうおじさんは、さっそく大きな
ふろしきを広げました。
そしてゲタをはいて、ふろしきの上に乗ると、
「へっヘっへ、まずは、ひと転び」と、言って、
スッテンと転びました。

すると小判が♪チャリーン。
「おおっ! 本物の小判じゃ!」
さあ、それからというもの、
♪転んで転んで、小判がほしい。
♪チャリンコ、チャリンコ、小判がほしい。
ごんぞうおじさんは、夢中になって転びました。

「おおっ! 小判がだんだんでっかくなるぞ! 
おらよりでっかくなっていくぞ! 
おら、日本一の大金持ちじゃあー!」
ごんぞうおじさんは、転ぶたびに自分が
小さくなっていく事にぜんぜん気づいていません。

その頃、さすけはゲタをはいて転ぶと背が
低くなる事を言い忘れたのを思い出して、
あわててごんぞうおじさんに会いに行きました。

家に行ってみますと、閉めきった家の中で
チャリーン、チャリーンと音がします。
「おじさーん、おじさーん!」と、呼んでみましたが、
返事がありません。

さすけは、とびらを力まかせに開けました。
すると中から、小判がジャラジャラと溢れ出てきました。
「うああっ! ごんぞうおじさん。どこだあー!」
小判を押しのけて家の中へ入ると、ごんぞうおじさんは
山のようにつまれた小判のすみで、バッタのように
小さくなっていました。

それでも転んでは起き、転んでは起きして、
小判をどんどん出しています。
そのうちにとうとう小さな虫になって、どこかへ
飛んでいってしまいました。

その後、さすけはごんぞうおじさんの家をひきとって
長者(ちょうじゃ)になり、お母さんと幸せに暮らしました。
欲張りすぎると、ろくな事がありませんね。
・・・

おしまい




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鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、そばで
  地蔵が食べたがる




「時間の花びら」 







P R :

Bu

隙間産業(ニッチ市場)


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