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2017年6月14日 (水)

妄想劇場・妄想物語

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信じれば真実、疑えば妄想・・


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テレビドラマ『スイッチガール』『主に泣いています』や
ドラマ・映画『信長協奏曲』といった作品で脚本家として
活躍する宇山佳佑。

その新作書き下ろし小説『桜のような僕の恋人』は、
美容師の有明美咲とカメラマンになることを夢見る
朝倉晴人の約1年の恋を描くラブ・ストーリーだ。

夏が終わりかけた、ある日の午後。晴人は初めて入った
下北沢の美容室で出会った美容師の美咲に一目惚れ。
美咲と会うことを目的に店を訪れるようになっていく。
やがて訪れた翌年の桜の季節、晴人は彼女を
デートに誘うことを決意。

ところが、ヘアカット最中に誘いの言葉を口にしたところで
大ハプニング!なんと美咲がハサミでうっかり晴人の
耳たぶを切り落としてしまったのだ。

病院に運ばれて耳たぶは無事に縫い付けられたものの、
デートのお誘いを思わぬ形で失敗して落ち込む晴人。
そこに美咲が息を切らせて駆けつけてきた。
何度も頭を下げる美咲が「わたしにできることがあれば、
なんでも!」と言ったとき、「フェアじゃない」ということを
わかっていながらも晴人は「僕とデートしてください!」と
要求。

美咲は思わず絶句しながらも晴人の誘いに乗ることに。

春の陽光が穏やかに輝く日、初めてのデート。
晴人は美咲にひとつの告白をすることになる。
それは自分が“プロのカメラマン”だと偽っていたこと。

カメラマンになるという夢を持っていたことは事実だったが、
プロの現場の厳しさに逃げ出してしまった晴人は、
その夢を諦めてしまっていた。

そんな晴人の“嘘”を知った美咲は自分が「職業で
人を判断するような女」と思われていたことに激怒。
そして自分の夢をあっさり諦めてしまった晴人の
情けなさにも腹を立てるのだが、

晴人はそれを自分への激励と誤解してしまう。
そして、もう一度カメラマンの夢を目指す気になって、
美咲に「僕はあなたに相応しい男になってみせます!」と
宣言。

そんなまっすぐな言葉に怒っていたはずの美咲の胸は
思わず熱くなって・・・。
晴人の純真な想いに美咲も惹かれていき、やがてふたりは
恋人同士になる。つき合い始めたばかりのぎこちなくも
初々しいやりとり、少しずつ親密になって距離が近づき、
進展していくふたりの関係。

好きな人と時を共に過ごす幸せ・・・
しかし、そんなふたりの始まったばかりの恋の喜びは
無残に断ち切られる。

美咲が通常の何十倍もの早さで老いていくという難病を
発症してしまうのだ。
急速に年老いていく自分の姿を見せたくないと
悩んだ美咲は晴人に一方的に別れを告げる。
そんな美咲の態度の急変に晴人もまた混乱していく。
2人はこのまま終わってしまうのだろうか…?

突然の悲劇に襲われたふたりの選択。
それが正しいものであったのか、その判断は人によって
分かれるだろう。しかし、それは相手を思う気持ちゆえの
行動であったことだけは確かだ。

そのどこにも行き場のない想いの切なさ、
取り返しのつかないすれ違い、儚く散っていく恋。
そこに人の運命の非情と残酷さ、

そして恋に生きることの美しさを感じるからだろう。
世界の終わりのような悲しい出来事の後も、
時はただ移ろいでいく。

季節はめぐり、桜はまた同じように花を咲かせる。
その桜の花と同じようにいつまでも変わらない
想いはあるのだろうか。

そんな晴人の問いに自分を重ねてしまう人もきっと・・・。


  

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「親父が倒れた!!」
その知らせを聞いたのは、高校三年生になったばかりの、
進路ガイダンスの最中だった。
僕は動転しながら、家族や親戚と横浜へ向かった。

岩手から横浜までの距離が果てしなく遠く感じられた。
親父は現場監督だった。
その日も現場で指揮をしていて、不幸にも倒れてきた
機械の下敷きになったのだ。

頭蓋骨骨折で意識不明。絶望的だった。
だが親父は驚異的な生命力で一命をとりとめた。

その代わりに左足を失って・・・
眠ったままの親父の顔を見ていたら、
ボロボロと涙がこぼれてきて止まらなかった。

と同時に、自分は長男だからしっかりしなきゃいけない、
という気持ちがわいてきた。
そして真っ先に浮かんだのは、大学進学のことだった。
ただでさえ生活が豊かでない我が家。

それでも親父は僕を大学へ行かせようと出稼ぎにまで
出て、入学費用を稼ぎ、そのあげくに事故に遭った。
もしかしたら僕が悪いのかもしれない。

そんなことを考えていると、窓から見える横浜の夜景が、
また少しにじんで見えた。そして心の中で決意した。
もう大学は諦めよう。
これからは僕が父のために働く番だと。

数日後、付き添いの母を残して、僕と妹は
岩手へ戻った。
まだ眠ったままの親父のことは気がかりだったが、
僕と妹には学校があった。

そして、その日から僕の闘いが始まった。

妹はまだ小学校三年生だったから、
その世話はすべて兄である僕がやらねばならなかった。
朝起きて、洗濯機を回しながらの朝食。
妹を小学校へ送り出した後、慌ただしく高校へ。

授業が終われば、帰り道スーパーでお買い物。
家に戻って、束の間の復習。
妹に食事をさせ、風呂に入れ、寝かしつけた後、
やっと問題集に向かった。

大学進学はとっくに諦めていたけど、勉強だけは
続けたかった。
それに家が大変で、成績が下がったなんて
言われたくなかったからだ。

≪中略≫

やがて五月になり、親父が目覚めたとの連絡が入った。
父は事故の記憶を失っていて、
真っ先に言ったのは、僕の進学のことだったと言う。
そして「合格しろよ」と言ったそうだ。

僕は複雑な心境だった。
そんなある日、担任のО先生が二枚の
紙を持ってきた
一枚は育英会の奨学金申請書。
もう一枚は、先生が自ら作ってくれた、
奨学金がもらえる大学のリストだった。

先生は一通り説明してくれた後、
「俺だけじゃない。どの先生も、お前のこと
応援してるから、頑張れ。負けるな!」と
励ましてくれた。

本当に辛い時期だったから、その言葉が
心に沁みた。
そして僕は、”やるだけやってみよう”と思った。
またいつもの生活が始まったが、もう僕は
泣かなかった。

五月も下旬になると、妹の遠足があった。
いつもなら母が腕によりをかけて弁当を
作るところだが、今回は無理だった。

近所のおばさんに頼めば作ってもらえたが、
僕はこれ以上頼りたくなかった。だから
兄である僕が作ることにした。

大きくて不細工なおにぎり二個とゆで卵。
タコの形に切ったウインナーとハンバーグ。
僕にとっては最高のお弁当のはずだった。
だがやはり失敗した。

ショックを受けた僕は「人に見せるなよ」と
妹に言い聞かせ、送り出したのだった。

ところが、その日、帰ってくるなり妹は、
「みんなスゴイってほめてたよ!」と嬉しそうに言った。
そして先生から頼まれたという手紙を僕に渡した。

それには、妹が
「これ、お兄ちゃんが作ったの」とみんなに
自慢しながら、おにぎりにかぶりついていたということと、
「大変でしょうが、頑張って」という励ましの言葉が
記されてあった。

僕は嬉しかった。こんな情況の中でも暗くならず、
元気に振る舞っている妹が誇らしかった。
小学校三年生と言えば、まだ母親が恋しくて
しょうがないはずなのに。

そして先生からの言葉。
ここにも僕たちを見守ってくれてる人がいた。
そう思っただけで、また勇気がわいてきた。

あくる年の四月、菊池さんは晴れて大学生になることが
できました。

≪後略≫

現在、放送局のアナウンサーとして活躍中の菊池さん。

菊池さんの番組に寄せられる中高生の便りを受けつつ、
豊かではあるが何か欠けていることを、菊池さんは
感じるそうです。

それが何かを、自分の番組から感じ取ってくれればと、
マイクの向こう側に向けて、メッセージを送り続けています。
菊池さんの「恩返し」は、”頑張れ”の一語を
決まり文句のように使うことです。

なぜなら、その言葉で本当に頑張れることを、
その言葉で見えなかったものが見えてくることを、
知っているから、と語っています。
・・・



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Photo


歌は心の走馬灯、歌は世につれ、
 世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…



「愛のはじまり」





こうして、こうすりゃ、こうなるものと、 知りつつ、
  こうして、こうなった



P R :

Bu

隙間産業(ニッチ市場)

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