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2017年7月 8日 (土)

妄想劇場・一考編・ニュースの深層

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過去に起きていることから浮かび上がってくる
真実もある。・・・

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友達の薦めで某チェーン店の美容院に行った。
外観も接客も明るい雰囲気でとても良い感じだった。
ふと車椅子で深く帽子をかぶった女の子
(おそらく12.3才)が連れの人と一緒に来店した。

飛び込みだったらしく、しばらく待たされたあと
彼女は店内に案内され、何人かの美容師達の
手によって椅子に座ったところまでは
良かったのだが。・・・

帽子をとると、そこには薬か何かの影響なんだろう、
パサパサの髪に、ところどころ抜けてしまって、
とてもカットやカラーができるような頭じゃなかったのです。

その場の空気も一瞬凍りついた感じになりました。
僕も含め、周りの人たちも奇異な目を彼女に向けました。
彼女自身、何だか辛そうな顔をしていました。

どうやら連れの女の人が、半ば強引に連れてきた
様子でした。
連れの女性は、母親という感じではなく、
おそらく看護師さんのように見受けられました。

少女を椅子に座らせた後、
奥の方から40歳くらいの男性が出てきました
その人は、やたら陽気な人で、ガハガハ笑うような、
ほんとに美容師なのか、と問い質したくなるような
オッサン。で、オッサンが女の子に、「絶対きれいに
するから、ばっさり切っちゃってもいいかな?」と
聞きました。

僕は内心、髪の毛が抜けてて、傷ついてる
みたいだから、そんなに切ったらよくないんじゃないか、
とか思ってました。僕はもう、自分の頭よりも、
そっちの方が気になりました。

しかし、僕の心配をよそに、それはもうびっくりもの。
その出来上がりには驚かされました。
ものすごいショートにして、その毛先もなんだか
クルクルして、…僕が書くと何だかおばさんの髪型か、
と想像されそうですが、そうではありません。

雑誌とかでよく見る、モデルみたいな髪型で…。
パーマもカラー剤も使ってないのに、大変身です。
もう、全然、前と違うんです。
で、何より違ったのは、その少女の表情でした。

仕上がりを見て、ものすごいニコニコして。
ちょっと痩せてたけど、すごい可愛い子だというのが
分かりました。
少女、最初はあんなに無口だったのに、もうオッサンの
バカみたいなおしゃべりに、いちいち反応して
大笑いしてました。

もうその美容院の中が、ほんわかムードでした。
美容師の人って、ほんとスゴイなと思ったのです。
一緒についてきた人も、すごい感謝してました。

僕もその日は、なんだかとてもいい気分で、
いい美容院を見つけたと思いながら帰りました。

先週、またその美容院に行ってきました。
その日のサービスも滞りなく終わって、さあ支払いだ
というときに、この美容院、次回の予約ができるので、
そうしようとしました。

そうすると、顧客ファイルを開いてチェックするわけですが、
僕の後ろが例の少女のファイルだったのです。
少女は、あのあと毎月予約してはキャンセルしていた
ようです。予約の期日や時間が記入されては、
バッテンがついていました。

僕の行った日の、三日くらい前の日から、
ずーっと黒い太い線が引かれていたのを見た時に、
急に不安な気持ちになりました。

その線は、何となく悲しげに書き殴ったように
見えたからです。
普通、美容院変えるとしても、連絡なんてしないし、
もう行きませんなんて、わざわざ伝えるなんて
こともしません。

ああ、これは・・・と、ちょっと覚ってしまいました。

僕の思い違いで、引っ越しだとか、なんかそういう
理由で来れなくなったんだと思いたいけど。
美容院の、あのオッサンが黒いスーツパンツで、
仕事をしてるのを見てしまったのです。

あの時の、少女の表情とか笑い声が、すごい
フラッシュバックして、帰り道に僕は胸が締め付けられる
思いに陥ったのです。

口をきいたこともないのに、
少女のために、涙がこぼれました。
・・・


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「幸せになりたい」とか「どうしたら幸せになれるの?」
とかの声は山ほど聞きます。
だけど「幸せを手に入れた」という声は滅多に聞きません。
なぜでしょうか?

『幸せを手に入れるんじゃない。
 幸せを感じることのできる心を手に入れるんじゃ』

とは、甲本 ヒロトというミュージシャンが言った言葉です。

それでは、どうやって幸せを感じることのできる心を、
手に入れることができるのでしょうか?

もう、半世紀ほども前になるでしょうか?
「愛と死を見つめて」という純愛物語が大きな話題を
呼びました。後に映画やテレビドラマにもなりました。
歌でも歌われました。

純愛物語ですが、実話が下敷きにされています。
大島みち子さんは、高校2年生の時、
顔面の軟骨肉腫という病気で、入退院を
繰り返していました。

同志社大学に入学できましたが、再発して入院します。
大島さんは、ある大学生と知り合いになり、
互いに手紙を取り交わす間柄になりました。

でも、とうとう二人は一緒になれずに、
彼女は21歳の短い生涯を病院のベッドの上で
閉じました。

彼女が書き残した日記を集めたのが、
「若きいのちの日記」。
その冒頭には、次の文章があります。

「病院の外に、健康な日を三日ください。
一週間とは欲張りません、ただの三日でよろしいから、
病院の外に健康な日がいただきたい」

大島さんには、もしその三日があれば、こうもしたい、
ああもしたい、という望みがありました。

さて、ここで想像してみてください。?
あなたが、明日をも知れない命だったとして、
そして、三日という時間が与えられたとしたら…。
わが身に置き換えてお考えいただければと思います

大島みち子さんの三日間の希みはこうでした。

「一日目、私はとんで故郷に帰りましょう。
そして、お爺ちゃんの肩をたたいてあげたい。
母と台所に立ちましょう。
父に熱燗を一本つけて、おいしいサラダを作って、
楽しい食卓を囲みましょう。
そのことのために一日がいただきたい」

「二日目、私はとんであなたのところへ行きたい。
あなたと遊びたいなんていいません。
お部屋の掃除をしてあげて、ワイシャツに
アイロンをかけてあげて、おいしい料理を
作ってあげたいの。
そのかわりお別れの時、優しくキスしてね」

「三日目、私は一人ぼっちで、思い出と遊びましょう。
そして、静かに一日が過ぎたら、三日間の
健康をありがとうと、笑って永遠の眠りにつくでしょう」

いかがでしょうか?

僕を含めて、ここを読んでおられる多くの方には、
ほとんど当たり前のように動かせる身体があります。
そして、明日も明後日も、当たり前のように
訪れるであろう自由な時間を持っています。

冒頭紹介した甲本ヒロトさんの、
「幸せを感じることのできる心」とは、
日常、目の前にある「当たり前」に感謝したり、
「当たり前」の中の奇跡に気づくことと関係が
深いように思います。

また大島さんの三日間の使い方にも胸を
打つものがあります。
彼女は大切な一日を、家族の喜びのために
使いたいといいます。

さらにもう一日は、大切な彼のために使いたいと
いっています。
「あなたと遊びたいなんていいません」という言葉には、
ただ、愛する彼が喜ぶことをしてあげたいという
一途な気持が感じられます。

そして、最後の一日は、それまでの自分の人生と
向き合い、健康な三日間に心から感謝する。
その三日間は決して「当たり前」なんかじゃない。

夢であり、奇跡の三日間だから、
彼女は眠りにつく前に「ありがとう」と言います。
自分の死を悟った大島さんが、大切な時間を
自分のためでなく、人の喜びのために使いたいと
いっています。

……自分にこんな選択ができるのだろうか、と
考え込んでしまいます。

最後に瀬戸内寂聴さんの幸せについての説話を
ご紹介します。

「どうしたら幸せになるかといえば、
まず自分の幸せよりも、他人の幸せを考えること。
そうしたら、自分の幸せが、自然に達せられます」




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歌は心の走馬灯、歌は世につれ、
 世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…








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Bu

隙間産業(ニッチ市場)

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