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2017年9月 4日 (月)

妄想劇場・歴史への訪

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昨日という日は歴史、今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー




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昔、志賀(しが)の大沼池(おおぬまいけ)に、
大蛇がすんでいました。
中野鴨ガ岳の麓に小館城があり、
高梨摂津守政盛という殿さまが治めていました。

政盛には黒姫という大変美しい姫君がいた。
ある日、城の者を連れての東山での花見の折、
小さな白蛇が姿を見せた。

政盛は黒姫に白蛇にも盃をやるようにと言い、
黒姫は怖がることもなく盃をやった。

その夜、黒姫が気配を感じて目を覚ますと、
枕元に狩衣姿の小姓が座しており、
自分は昼間盃をいただいたものであり、
どうか妻になってはくれまいか、と言った。

黒姫が父のところへお話し下さいと答えると、
小姓は了解し姿を消した。

そこで大蛇は若侍に姿を変えて城を訪れ、
城主の高梨摂津守(たかなしせっつのかみ)に、
「姫を嫁に欲しい」と、お願いしたのです。

しかし摂津守は、願いを聞き入れようとはしません。
そこでたまりかねた若侍は、ついに自分の
正体を明かして、
「わしの本当の姿は、大沼池の主である大蛇じゃ。
是が非でも姫が欲しい!」と、言ったのです。

政盛は驚き、いかに立派な若者といえ、
人でないものに黒姫はやれないと断った。
しかし、小姓は次の日も次の日も城をたずね、
とうとう百日に渡って申し出を続けた。

摂津守は、なんとかして大蛇の願いを退ける手は
ないかと考え、
「よし、それでは、わしの馬の後から城のまわりを
二十一まわり出来れば、姫をお前の嫁に
やることにしよう」と、摂津守は約束したのです。

さて、その当日、城のまわりには蛇が嫌がる
鉄の柵が張りめぐらされて、そこに刀が何本も
結びつけられました。
そして摂津守が馬を走らせると、若侍姿の
大蛇はその後を追いました。

ところが馬の速さに負けまいと走る若侍は
苦しさのあまり、とうとう大蛇の正体を現して、
刀で傷を負いながらも馬を追いかけ、
やっとのことで二十一まわりしました。
だけど摂津守は、約束を守りません。

さしもの龍もついには怒り「この上は湯の山
四十八池を切って落とさん」と叫んで掻き消え、
激しい嵐が訪れた。

容赦なく大雨がつづき、ついには洪水となって
村を襲った。何の因果もない村人たちが水に
飲まれてゆくのを見、黒姫は礼をつくして通った
龍との約束を違えた父を詰ると、
護身の鏡を掲げ、黒龍を呼んだ。

たちまち龍は現われ、黒姫を背に乗せると
天に駆け上った。
龍と姫は山上へ降り、村の壊滅を見た姫は泣き、
龍を責めた。

龍はその姫の優しい心に触れ、荒れ狂う
自分の心を静めると涙を流し、姫に許しを乞うた。
これよりこの山は黒姫山と呼ばれるようになり、
山の池には今でも龍と姫が幸せに
暮らしているという。

野尻湖(のじりこ)の西にある黒姫山(くろひめやま)の
名前は、この話からつけられたそうです。




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むかし、あるところに代々続いた大層な
長者があったと。
あるとき、長者はふいの病であっけなく死んだと。
あとには嬶様(かかさま)と娘が残された。

ある朝、嬶様は小川に、やまべがうようよ
泳いでいるのを見つけた。嬶様は網で桶一杯に
すくいあげ、その場で笹竹にさして焼いて食うたら、
あまりのうまさに全部ひとりで食うてしまったと。

そしたら急にのどが渇(かわ)いて、小川に
顔をつけてガンボガンボ飲んだと。
飲んで飲んで飲んでいたら、だんだん身体が
伸びていって、ついには恐ろしげな大蛇になったと。 

大蛇になった嬶様は、水鏡に映った己の姿を見て
驚いて、悲しくてのたうちまわった。

すると、にわかに空が暗くなり、大雨が降って、
たちまち川の水があふれ、嬶様を呑み込んでしまったと。
家では娘が起きてみると嬶様が居ない。
外は大暴風雨(おおあれ)だ。

雨風は七日七夜(なぬかななよ)続いて止んだ。が、
嬶様は帰って来ない。
それから月日が経ったが嬶様の行方さえ
わからなかった。

娘は家財を売り払い、嬶様を訪(たず)ねて
旅に出たと。
あちらを訪ね、こちらを訪ねして、早や十年が
経ったと。

路銀も使い果たし、見るからにうらぶれた姿になって
ある村にたどり着いたと。
その村の庄屋(しょうや)さまの家へ行ってみると、
皆々泣き沈んでいる。
娘は、ひとりの爺さまにわけを聞いた。 

「十年も前のことですがの、ある朝、何の前ぶれもなく
大暴風雨が来ましただ。
七日七夜暴れて止んだのち、あとに大きな沼が出来て、
そこへどこから来たんか、大きな大きな蛇が
棲みつきよりましたんじゃ。

ほったらかしにしとりましたら、長雨の頃、川を
せき止めて大水(おおみず)を村にもたらしましての、
村人が何人も死によりましただ。

それが不思議なことに娘ばかりでの、
そんなことがありましてから、村中で寄り合いましての、
『これは大沼の主が娘を捧(ささ)げよと
言うているのじゃ』ということになりましただ。

むごいことじゃ。今夜、庄屋さまの一人娘を
大沼のそばに連れて行くことになっているので
みな悲しんでいますのじゃ」と教えてくれたと。

娘は、「それは気の毒なお話、私が身代りに
なりましょう」と言うと、庄屋をはじめ、皆々驚いた。
「私は元長者の家に生まれ、親子二人で暮らして
いるうちに、嬶様は十年ほど前どこへ行ったか
居なくなり、私は家財を売り払って嬶様を訪ね
回って来ましたが、かいもく行方がわからない。

路銀も使い果たし、今では何の望みもない身です。
このまま野たれ死にするよりも、いくらか人様の為に
なることをして死にたい。
私をあなたの娘ごの身代りに、沼の主にやって下さい」
庄屋が断るのを、娘は無理矢理納得させた。 

娘は庄屋の娘の代わりに、沼のほとりに
運ばれて行ったと。
夜がふけた頃、今まで物音ひとつしない沼の水が
急にわきあがり、大蛇があらわれた。

娘は覚悟を決めて、「私を呑む前に、私の言うことを
ひととおり聞いて下さい」と、嬶様を訪ね歩いていることや、
庄屋の娘の身代りとしてここに来たことを話したと。

「もう思い残すことはない。どうせ嬶様もこの世には
居ないだろうし、私はあの世で嬶様に会いたいから、
早う私を呑みこんで下さい」と、両手を合わせて
目をつぶったと。・・・




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ところが大蛇は、娘の話をきき終えると、皿のような
目から涙をポトリポトリ落としながら、そのまま
ずるずると沼の中に沈んで行ったと。

娘は庄屋さまに引きとられ、実の娘と同じように
可愛がられて幸福(しあわせ)に暮らしたと。
このことがあってから、大蛇は二度と姿を見せなくなり、
沼の水も次第に涸(か)れてしまったそうな。
とっちぱれ。 

・・・・おしまい




鬼が餅つきゃ、閻魔が捏ねる、
  そばで 地蔵が食べたがる





P R :


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隙間産業(ニッチ市場 )

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