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2018年6月14日 (木)

妄想劇場・韓信外伝 -春秋の光と影(魚腸剣の秘策)

Kensin


メジャーでは無いけど、 こんな小説あっても、
良いかな・・・


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい



Kansin


春秋末期の楚は、愚者たちによって
統治されていた。
能者は他国へ流れ、賢者はそねまれ死を
強要される。
しかし変革に立ち上がった者たちにも行動に
統一性は見られないのであった。

ある者は祖国を改革しようとし、ある者はあえて
祖国を滅ぼす、と主張する。
彼らはそれぞれに信念があり、正しかった。
誰が間違っていたというのか。 ・・・



韓信外伝 -春秋の光と影(魚腸剣の秘策)

「呉が送り込んだ二人の将軍は、それぞれ名を蓋余
がいよと属庸しょくようといい、ともに呉王である僚の
実弟にあたる人物たちだそうだ。
信用が厚い人物たちと見るべきだろうな」

申包胥は征旅の途上、奮揚に向けてそう語った。
「それぞれの指揮能力に関しては、いかがな
ものであろう」
「問題ない程度だと聞いている。

彼らはそれぞれに一万程度の軍勢を率い、
六りく(地名)を占拠しようとしている。
現在の楚の防衛態勢では、それを防ぐことはできまい」

包胥は、極めて冷静な判断ができる男であった。
彼は、現状を分析した結果、楚は六を失陥するだろう、
と言うのである。

彼は、往々にして世に存在する気持ちだけで
領土を維持しようとする輩とは、やはりひと味違った。

「君の意見が聞きたい。
武人として生きてきた君の経験と知恵がいまの
私には必要なのだ」

しかしこと軍事に関する具体的な知識については、
奮揚の方が包胥を上回っていた。
聞かれた奮揚は、鼻下の髭を擦り始め、しばしの間
熟考したが、やがて回答を示した。

「確かに現時点での我々楚の軍勢は二万に満たない。
一万五千というところであろう。
呉が兵力で上回り、なおかつ指揮官もそこそこの
能力を持つということであれば、包胥どのの言う通り
六の失陥も避けられないことだ。

そこで考えたのだが……我々はあえて呉軍に
六を制圧させるというのはどうだろうか」
「それはつまり、六をわざと見捨てるということか」

「端的に言えばその通りだ。
我々は六より内側に陣営を張り、あえて呉軍に
六を占拠させる。ここで大事なことは、相手に
それ以上の西進を許さぬことだ。

砦を築き、前面に堅陣を張る。
相手も六という拠点を設けることに成功したことで、
進軍速度が若干鈍るに違いない。
そこで我々は軍を大きく二つに分ち、敵の
後背をとればいい。

彼らが呉へ帰還する道を閉ざす。つまり、
退路を断つのだ」

「なるほど」包胥は奮揚の提言に会心の
表情を示した。
そして六に至るまでの途上でさらに一万の
兵を募り、作戦に若干の修正を与える形とした。

奮揚は新たに加わった一万の兵を率い、
呉軍の後背を討つ別働隊の司令に
命じられたのである。

楚軍は六の手前、英(地名)に大規模な陣を張り、
呉軍を迎撃する形をみせた。
しかしその陣形のせいで呉に国境内への侵入を許し、
六の城壁は燃え上がった。

いまは、それが崩れ落ちようとしている。
それを目にした包胥は、心を痛めた。
六がどのような事態に陥っても、
心を揺るがせてはならぬ。

いずれにしても彼らに与える土地だ。
彼らを六に孤立させて降伏を促す。
それが成ったら、六は彼らに与えてしまうのが
よかろう。領主に任じ、彼らの手で復興させるのだ。

軍を分つ前に奮揚が包胥に残した言葉である。
それが有効な手段だとわかっていても、
中にいる住民のことを思えば落ち着かなくなる
包胥であった。

「生粋の武人とは、ときに味方にも残酷に
なれるものだし、また、そうであらねばならぬ。
奮揚どのは意志が強いな……
しかしこのような経験は私にとっては、ちときつい。
そう何度もできるものではない」

包胥は傍らにいた部下に向けてそう話すと、
気を改めて全軍に突撃を命じた。
形だけでも住民を解放する姿勢をみせる
ためであった。

そしてすでに六周辺を占拠していた呉軍が、
この動きに反応した。
「楚軍が現れたぞ。前進だ!」
総指揮官の兄である蓋余は、全軍に指令した。
これを受けて、呉軍は若干の守備兵を残し、
全体的に楚軍に向けて進撃を開始した。

「統制はとれているが、伏兵がいることに
気付いていない動きだ。
兵士がすべて前しか見ていない。
我々は、彼らが戦闘を開始した直後に、
城壁の手前にいる守備兵たちを攻め、
虜とりこにする。
そしてその後、素早く、呉軍を後背から
討つのだ」

奮揚が引き連れていた約一万の兵は、
ほぼ急造の兵であった。
よく訓練もされてもおらず、弓や矛も初めて
持ったという男ばかりである。
それを率いようという自分に、彼は高揚感を
覚えた。

我ながら、よくやる……しかし成功させねば
ならぬのだ。
兵たちは震えてはいるが、逃げ出す者は
皆無であった。
指揮官としては、早いうちに処理を終え、
彼らの緊張を解かねばならない。

「始まったぞ!」
後方に控えた物見役の兵が声をあげた。
その後、彼らの耳に楚・呉両軍のあげる
閧ときの声が届き始めた。

「では行くぞ」奮揚は静かな口調で指示を
発すると、戦車に乗り込む。そして自ら
先頭を駆けた。
一万の兵たちが、それに続く。

・・・
つづく


愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る・・




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私には、知的障害を抱えた長女がいます。
彼女は、普通の子どもよりも筋力が足りないため、
速く走ることができません。

運動会の徒競走では、いつも「ビリ」です。
彼女が小学校6年生のとき、運動会の前に足を
捻挫してしまった友だちがいました。
長女はこの友だちと一緒に走ることになっていたため、
私の妻はこう思ったそうです。

「友だちには悪いけれど、はじめて、ビリじゃ
ないかもしれない・・・」

運動会を終え、妻はニコニコしながら帰ってきました。
私は、 「ビリじゃなかったんだ」 と思ったのですが、
「今回も、やはりビリだった」 というのです。

今回もビリだったのにどうして妻は、 いつも以上に
ニコニコ嬉しそうにしていたのでしょうか。

徒競走がはじまると、長女は捻挫した友だちのことを
何度も振り返り、 気にかけながら走ったそうです。
自分のこと以上に、友だちが無事にゴールできるか、
心配だったのでしょう。

友だちは足をかばうあまり、転んでしまいました。
すると長女は走るのをやめ、友だちのもとに駆け寄り、
手を引き、起き上がらせ、2人で一緒に
走り出したそうです。

2人の姿を見て、生徒も、父兄も、先生も、
大きな声援を送りました。
そして、ゴールの前まできたとき、 娘は、その子の
背中をポンと押して、 その子を先にゴールさせた
・・・というのです。

この話を聞いたとき、私は気づきました。
人生の目的は、競い合ったり、比べ合ったり、
争ったりすることでも、 頑張ったり努力したりして
「1位になる」ことでもない。

人生の目的は、「喜ばれる存在になること」である。
私はそのことを長女から教わりました。
そして長女は、そのことを教えてくれるために、
私たち夫婦の子どもになったのだと思います。・・・






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