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2018年8月12日 (日)

韓信外伝 -春秋の光と影(呉の興隆)

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アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい



Kensin1


メジャーでは無いけど、 こんな小説あっても、
良いかな・・・




Kansin


春秋末期の楚は、愚者たちによって
統治されていた。
能者は他国へ流れ、賢者はそねまれ死を
強要される。
しかし変革に立ち上がった者たちにも行動に
統一性は見られないのであった。

ある者は祖国を改革しようとし、ある者はあえて
祖国を滅ぼす、と主張する。
彼らはそれぞれに信念があり、正しかった。
誰が間違っていたというのか。 ・・・



韓信外伝 -春秋の光と影(呉の興隆)
:算すくなきは勝たず

「やり過ぎだ。いくらなんでも愛する人の首を
斬るなど…あまりにひどい。
君は、人としての感覚をどこかに捨て去って
しまったのか」伍子胥は、孫武を問いつめた。
その口調には、落胆が窺える。

「君の口からそのようなことを聞かされるとは
思っていなかったぞ。君こそ、復讐の鬼だろう。
いまはおとなしくしているらしいが、その実は
潜伏しているだけだと聞いている」

「いくら私でも、わけもなく人を殺したりはしない」
孫武は、その伍子胥の言葉に笑った。
「私だってわけもなく殺したのではない。
呉王にわからせるためだ。

よいか、王さまなんてものは、人の犠牲の上に
立ちながら、そのことを意識もせずに生きて
いられる唯一の存在なのだ。

人心を得る王は早いうちにそのことに気付くが、
気付かない王はいつまでたっても人心を得ない。
呉王は幸運だったよ。

偶然にも、私にその機会を与えたのだからな」
「呉王のためだと言うのか。
では君は、自身の行為が誤っていないと
胸を張って言えるのか」伍子胥は孫武の言い分の
図々しさに呆れながら、諦めずに問うた。

しかし、この言葉は意外にも孫武の胸を
打ったようである。
「相手を屈服させるに戦わないことを
最善としている
この私が……好き好んで人を殺めようと
思うはずがないだろう。

なにも私は、ふたりの寵姫を斬る過程を楽しんで
いたわけではない。
しかし、私があえてそうしたのは、軍事と
いうものが…
人に命じて危地に立たすということが、
あのようなことであることを王に自覚して
もらいたかったからだ。

私は、実のところ仕官などしたくない。
王が私のあのような行為に嫌悪を抱き、軍事
そのものを放棄することを願っているのだ」
孫武は吐き捨てるようにそう言った。

それは本心かもしれない。しかしもし
そうであったなら、伍子胥の意図とは明らかに
相反するものであった。
「私がそうさせない。君は、いずれ任官
することになる。

王が軍事を放棄したら、我々呉国の領土は
必ずや楚に併呑される。
私は、そんなことはさせないぞ」そう言い残し、
伍子胥は席を立った。

孫武はその姿を目で追いながら呟く。
「ふん……人殺しめ」その言葉は、伍子胥が
近い将来、多くの楚人を殺すつもりであることを
批判したものである。
しかしそれは、自分自身を賤しめるものでもあった。
・・・

「飯がまずく感じる。ひどく味気ない」
闔閭は常に傍らに侍らせ、食事の際には
給仕させていたふたりの寵姫がすでにこの世に
いないことを嘆いた。

「あの孫武とかいうへぼ学者め……
どうしてくれよう」そう言いながらも、闔閭は
孫武の行為の真意を読み取ろうとしていた。

この喪失感。……先に専諸という忠臣を失った
闔閭であったが、そのときに抱いた感情とは、
やや異なる。

大事なものを失ったことには変わりはなく、
その違いを事細かに説明することは難しい。が、
あえて言うならば、ふたりの寵姫を失った今回の
出来事は、始終懐に温めていた宝物を、
ある日突然なくしたような感覚であった。

失うことを前提に大切にしていた専諸の場合と違い、
その喪失感の深さは自分でもはかり知れない。
「この苦しみを乗り切れない者は、戦を仕掛ける
べきではないというのか。

だがしかし、必ず勝つと決まった戦いをすれば、
何も失わずにすむ。
あの男は、その方法を知っているというのか……」
闔閭はそれからひと月ほど悩み続け、孫武を再び
宮殿に招いた。

・・・つづく



愚人は過去を、賢人は現在を、狂人は未来を語る・・





B10711

俺が中2の時だったかな?
当時はすごく荒れていた。
中学時代特有の反抗期で、窃盗、暴力… 
いろんなことをやってきた。

部活は野球部。
気持は荒んでいたけれど、部活だけは
一生懸命だった。
野球部顧問の先生はすごく怖かった。
叱られ、鍛えられて何度もやめそうになったよ。
それでも俺は続けた。
なにより野球が好きだったから。

そんなある日、事件を起こしてしまった。
俺は、悪い仲間とともに万引きで警察に捕まった。
署で指紋をとったり、事情聴取などをされた。

無論、警察から親に連絡をして、母が迎えに
来ることになった。
母が来て、母は必死に警察の人に頭を下げていた。
そのあと親にはこっぴどく怒られた。
母は口をきいてくれない。親父には殴られる…

そのあと警察からは、学校にも連絡が行った。
それにより、俺は一週間の部活停止…
顧問の先生にはもちろん怒られた。
目の玉が飛び出るほど叱られた。

もう終わりだと思ったよ。
このまま部活を退部して、ぐれて、
ろくでもない人生を送るんだと思った。

顧問の先生は、いったん叱り終えると、
俺に膝づめで向かい合った。
「お前の汚れは、自ら洗い流せ」

「え?」
俺は意味が分からなかった。
やり直すつもりがあるなら、
自らの汚れを洗い流す方法を教えてやる、
先生は、そう言って俺の目を見た

きょとんとした俺は、先生に逆らうつもりは
なかった。
怖いけどこの先生は、常々生徒を見捨てる
ことはしない。
この時も先生だけが俺のすがる命綱の
ようなものだった。

部活停止の一週間、すべてトイレ掃除を
することを顧問先生に指示された。
全学年のトイレを掃除した。

それでも先生は、単に俺に罰を与えて
そのまま見放すつもりでないことはよく判った。
先生もトイレ掃除に付き合ってくれたのだ。

先生は部活には顔をださず、その一週間、
ずっと俺のトイレ掃除を手伝ってくれた。
一生懸命、便器をこすってる先生の背中を見て、
俺は思ったよ。

『変わろう』って。
ここで変わらなきゃ、俺は男失格だ。
それから俺はぐれることなく、中学、高校を
卒業した。

今は普通に働いて、家族もいる。
今の俺があるのは、あの先生のおかげだと
真にそう思う。
ありがとうございました。先生。
・・・



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