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2018年11月20日 (火)

妄想劇場・一考編

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過去に起きていることから浮かび上がってくる
真実もある。・・・


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#MeToo(ミートゥー)は、「私(me)も(too)」を

意味する英語にハッシュタグ(#)を付したSNS用語。

セクシャルハラスメントや性的暴行の被害体験を
告白・共有する際にソーシャル・ネットワーキング
・サービスで使用される。

このところ、アメリカの教会や中国の仏教界などで
男性を対象とする性暴力が続々と明るみになっている。

昨年来、MeToo運動が世界中に広がっているが、
男性の性暴力被害についてはまだ十分に認識されず、
議論されることもほとんどない。
それでも、日本でも男性の被害実態が報告
されはじめている。

少年6人に1人が性被害に
少年への性被害という問題は、私たちにとって
非常に大事なことです。

あなたのパートナーが過去に被害にあって
いるかもしれないから。
あなたのこどもが被害にあうかもしれないから。
あなたの大切な友人から、被害のことを
打ち明けられるかもしれないから。
もしくは、あなた自身が、実は過去に被害に
あっているかもしれないから。

様々な統計がありますが、世界的には6人に1人の
少年が被害に遭っていると言われています。
少女に関しては4人に1人。日本でも男性の性被害が
年間200件ほど記録されています*。

被害のことを開示された時、身近な人の対応で
その後の人生が大きく影響を受けることが多いです。
あなたの大事な人を守るためにもこのテーマに
ついて知って頂けたら幸いです。

性被害、性的虐待にあうこどもを思い浮かべると、
少女をイメージするのが自然ですよね。
ただ、少年も同じように性被害にあいます。
同じように苦しみ、同じように訳がわからなくなり、
同じように生きづらさを抱えます。

男の子とか女の子とか、男女の前に、
1人の人間です。
加害する人、被害を受ける人というように。

脳の特性で、カテゴリー分けする傾向があります。
少年はこうで、少女はこうというように。
その方が脳がスッキリするので、そうしている。

毎日会社に勤めている男性の会社員だって
過去に性被害を受けている方もいる。
会社を経営している男性だって、政治家だって、
アーティストの中にだって被害を受けている
人がいます。

ただ、過去の性被害をしっかり「認識」できている
人は少ないように思います。

認識するとは、過去の性被害の体験がどれだけ
今の人生に影響があるのかということです。
何となく言われてみれば、性被害的なことが
あったな、という認識がある方は多いと思います。

でも実は、そこが今の生き方、考え方、
人生の選択などに大きく影響している
とカウンセリングの経験から実感させられます。

男性は自分の被害に気づかない?

男性の性被害はなぜ認識しづらいのか
わかりやすく、過去の被害体験が
フラッシュバックしてきて、感情が爆発すると、
その影響だと感じやすいですよね。

ただ、人は記憶を脳の奥底にしまったり、
嫌な感情を麻痺させたりできます。
1日仕事をしていれば、何ともなかったりも
します。

でも家に帰ってきてホッとすると、
その過去の被害体験からくる「嫌な感覚」が
もわっと出てくる。
実はそれが過去の被害体験からきている
と認識していることは稀です。

脅迫的に、お酒を飲んだり、趣味をやったり、
スマホを見たりなどを「する」ことでその嫌な
感覚を麻痺させる傾向もあります。

リラックスできない、脅迫的に何かをし続ける
人の中には、嫌な感覚を麻痺させていることが
多いです。

その嫌な感覚は、過去に恥ずかしかったこと
かもしれないし、いじめられたことかもしれないし、
性被害にあったことという可能性もあります。

特に男性の場合「性被害に遭うのは女性でしょ」
という認識が強いので、このような傾向に
なることが多いのではないでしょうか。

男性が自分の性被害体験を認識しづらい
もう一つの理由は、周りからも理解されない
ということがあります。

そもそも少年は被害体験を大人に
相談することが少ないので、自分だけで
止めておくと、被害体験だと認識しづらいです。

相談したとしても「キモいことを言うな」
とか「ゲイの道を教えてもらったな」とか
理解不能なコメントが返ってきたりします。

例えば、私の男性のクライアントさんでも、
学校で起こった性的ないじめを担任の先生に
打ち明けた時に軽い感じで「そんなことは、
ほどほどにしておけよ」みたいに言われた方も
おられます。先生が「性被害」と認識して
ないのです。

わかりやすく殴られて、腫れていたらわかりやすい
のですが、性的ないじめなどはそういう対応に
なることもあります。

さらに、加害者が女性の場合は3割ほど
あるのですが、女性に加害されたと人に
打ち明けても「ラッキーだったな」とか
「お姉さんに教え込まれたな」とか言われて
しまいます。その場合、被害と認識しなく
なりますよね。

男性の性被害の特徴

さらには、男性の性被害の特徴としては、
性的な混乱があります。
加害者が男性だった場合、被害にあう少年の
年齢が低ければ低いほど、初めての性的な
体験だったりします。

そうすると、自分は男性に好かれているのか?
自分はゲイなのか?
女性を好きになるのが男性だよな?
などの混乱に陥る場合も多いです。

例えば、暴力が当たり前の家で育つと、
子供にとってはそれが普通だと思う。
それが臨場感の高い現実だから。
人生体験を積んでいく中、自分の家の悲惨さに
気づいていく。

もう一つの男性被害者の特徴は、恥が強い
ということ。
女性だけが被害にあうという認識があると、
被害にあった男性である自分は弱くて恥ずかしい
存在だと思います。
抵抗できなかった自分は情けないやつだ
と思ったり。

もう一つの恥は、性被害特有の性的な興奮が
関係します。性的な虐待は、辛さ、気持ち悪さ
と共に、性的な興奮や快感が伴います。
そこがややこしいんです。そこが混乱するんです。

殴られたらわかりやすい。
ただ痛いし、ただムカつくし。性被害は、
その性的な快感を感じた時に恥になります。
(イヤだけれど)感じてしまったという。

男の子の場合はもろに、自分の勃起した
●器を見ると恥を感じてしまいます。
求めているから勃起しているのだと、
加害者に念を押されることも多いです。

カウンセリングをめぐる「誤解」

まず少年や男性も被害にあうという認識が
社会に広まることが大事です。
被害体験を開示した時に、ちゃんと被害に
あったことに寄り添ってくれる周りの人の
存在がとても大事です。

ほとんどの方は、被害体験からくる影響を
認識していないことをお伝えしました。
なのでカウンセリングの門を叩く人は氷山の
一角なのです。

カウンセリングに来る男性被害者の方は、
わかりやすく対人恐怖症だったり、過去の
被害体験がフラッシュバックしてきていて、
それを麻痺させるために依存行為を
繰り返していたりします。

性被害から回復するカウンセリングにおける
1番よくある「誤解」についてお伝えします。

過去の性被害の体験を無理やり吐き出すように
語ることで回復する、ということではありません。

過去を語り尽くして、カウンセラーの前で泣いて、
自分自身を取り戻していくのは
映画の世界だけです。

そう思われるのも当然です。
従来のカウンセリングはそういうアプローチでした。
何年もかけて、過去に向き合い、カウンセラーに語る。
カウンセラーはただ寄り添って傾聴するだけ。
日本ではまだまだこの傾向が強いです。

欧米では、そのような失敗体験から新しい
アプローチがどんどん出てきています。
トラウマを受けるというのは、もちろん心に
影響もありますが、体に影響されることです。

性被害にあった時に「体」が固まるように。
体に影響があるので、体に働きかけるのが
当然ですね。

例えばあなたが、歯がとても痛くて、歯医者に
行ったとします。その時、歯医者が「痛いですね〜」
「どこがどんな風に痛いですか?」などと
共感と質問しかしなかったら、なんだこの医者は!
って思いますよね。それと同じです。 ・・・


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田村ユイは、このところ大学の研究室に
缶詰になっている。 何日も…。

よく「珍しいね」と言われる「理系女子」だ。 食
品化学を専攻していて、早くから某有名菓子
メーカーに就職も決まっていた。
教授の推薦のおかげだった。

ところが、どっこい。大きな落とし穴に入り込んでいた。
卒論が間に合わないかもしれないのだ。

周りの友達が、「またダメだったよお~」
と就活で走り回る中で、 まったく他人事のように
海外へ放浪の旅に出掛けていた。

就活中のカレシのサトルも、しばしば、
「27社目の撃沈」 と暗い暗いメールを
送って来たが、
「ガンバレ!」と一言返信するだけで、この世の
春を謳歌していた。

それが間違いの元だった。
そろそろ帰ろうかと思った最終寄港地のインドで
カバンを盗まれた。 全財産とともにパスポートも。

大使館まで何日もかかる偏狭の地での
災難だった。 そのせいで帰国が2ヶ月も遅れ、
教授からは大目玉を食らった。

午前2時過ぎ、研究室のソファで眠っていたユイは、
軽い振動で目が覚めた。
教授の机の上のテレビをつけると、東北地方で
大きな地震があったとニュースが告げていた。
各地の震度が画面に表示された。

「盛岡 震度5」

それを見たとき、母方の祖母の顔が浮かんだ。
(大丈夫かな。あとでお母さんに聞いてみよう)
そう思いつつ、再び睡魔に負けて眠りに落ちた。

翌朝、テレビをつけると、死傷者は出ていない様子。
しかし、何人もケガを負ったらしい。
慌ててケータイを手にする。

メールが届いていた。 ハッとして開くと、
母親からだった。
「おばあちゃんは、無事です。時間があるときに
電話してあげなさい」

ホッとしたら、お腹が空いた。
ウインドブレーカーを羽織って、 校門の前の
コンビニに朝食を買いに出掛けることにした。
ドアを開けると、店内に大きな声が響きわたった。

「ねぇ、ねぇ、地震どうだった~」

たまに見かけるレジのオバサンの声だ。
とうに六十歳は過ぎているだろう。 こういう店では、
普通は学生のバイトを雇うものなので、
違和感を感じる。

下品とまでは言わないが、なんとも
下町っぽい言葉遣いが苦手だった。

「寝てて気づきませんでした」
缶コーヒーとパンを買いに来た男子学生が
答えた。

「ええっ、私なんか飛び起きちゃったわよ。
いいわねぇ、頼もしいなあ」
「・・・そういうわけではないけど」 「
テレビで見たらさ、道路がこんなに凹んで・・・」

次の瞬間、男子学生の後ろのお客さんが、
「エヘン!」と咳払いをした。
三人ほど出来た列に気づいたらしく、

レジのオバサンは、「ありがとうね~」
と言って、次のお客さんのバーコードを
読み取りはじめた。

ユイも、その後ろに付いて順番を待った。
ところが、またまたオバサンの大きな声が
聞こえた。

「ねえねえ、真夜中の地震どうだった?」

ユイは呆れて溜息をついた。
その日の昼過ぎのことだった。教授に
「肉まんを買って来てくれ」と言われて、
再びコンビニへ走った。
少しでも卒論を書く時間が惜しい。

ついでに、自分の分の弁当も買って、
研究室で食べることにした。 コンビニの
ドアを開けると、

「そうなのよ、さっきのお客さんのお兄さんが
岩手に住んでいるんだって!」
「はあ・・・」
「家が傾いちゃったらしいのよね。あなたも、
親戚か友達か誰かいない?」
と、オバサンがお客さんに大声で喋りかけていた。

ユイの頭の中では、「オバサン」イコール
「ワイドショー」という方程式が成り立っている。
今どきの話題が大好きなのだ。まさしく、
地震は「今どき」。

それも周りで被害者がいるとなると、大騒ぎ
したくなる動物だと思っている。
悪く言えば、「人の不幸は蜜の味」というところか。

ユイが、カゴを差し出すと、
「あなたも親戚か誰か被害に遭わなかった?」
と大きな目をして尋ねてきた。

「え、ええ。祖母が盛岡に・・・」
と口にして、心の中で(しまった)と思った、
しかし、こと既に遅し。

「ええ! そりゃ大変だ!それでそれで、
連絡はついたの?」
その後、ずっと根堀り葉堀り聞かれて、
イライラしつつも心配してくれていると思うと
冷たい言い方もできず、 会話に付き合わされる
羽目になった。

そして午後7時。

またまたコンビニへ行く羽目になった。
今日はもうオバサンに会いたくなかったので、
夕食は学食で済ませるつもりだった。

ところが、今日が休業日である土曜日だ
ということをすっかり忘れていた。
このところ学校に泊り込みなので、曜日の感覚が
無くなっていた。

ドアを開けた。(やっばり)
またまたオバサンの声が店内に響いていた。
もうウンザリだ。

(何で、このオバサンは、こんなに地震の話が
好きなのよ!)
しかし、レジは一つしか開いていない。 仕方なく、
イライラしつつも二番目に並んだ。

「ねぇ、ねぇ~。さっき店内の有線で聞いたけど、  
温泉旅館が地震のせいで火事になって
全焼したんだってね。  

お客さん丸裸で公民館で凍えているんだって!」
「そうらしいですね」 「他にも、道路が何箇所も
通行止めになっているとか」
「うんうん、そうなのよ」 「じゃぁ・・・」

そう答えると、オバサンの会話に付き合っていた
サラリーマン風の男性は、 受け取った釣り銭を
レジの脇にある募金箱に、

チャリン!と入れた。

ユイは、その瞬間、(おや?!)と思って、
その募金箱に目を向けた。
たしか、昨日までは、「緑化推進ボランティア募金」
と書かれていたはずだった。

ユイ自身も、10円未満のお釣を受け取ると、
できるだけ募金するように心掛けているので
記憶に残っているのだ。

それが、いつの間にか
「東北太平洋岸地震災害募金」という手書きの
張り紙に変わっていた。

ユイは、赤面した。オバサンに大きな誤解を
抱いていたことに気がついた。

オバサンは、きっと一日中、地震の話をしまくって
「募金活動」をしていたのだと。 ・・・
まさか店内で「募金して下さい」とは言えない。
だから、だから・・・。

ユイは、小銭を持っていたが、わざと千円札を
出して 550円のオムライス弁当を買った。
お釣が出るようにと。・・・


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