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2018年11月19日 (月)

妄想劇場・一考編

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自宅寝室で 妻の啓世さん(66)の首を絞めて殺害した
仲子茂美容疑者(69)は、妻の遺体を軽自動車の
助手席に運び、島根県に向かった。

殺害現場は山口県下松市の県営住宅。向かった先は、
そこから直線距離で約60キロ離れた島根県
益田市内だった。

「妻の首を締めて殺した」と夫

親族から出されていた行方不明者届に記してあった
同型の軽自動車を、島根県警の捜査員が発見。
助手席の倒されたシートに、亡くなった啓世さんが
横たわっていた。

山口県警下松署は3月23日、仲子容疑者を殺人の
疑いで逮捕した。
「首を絞めて殺したと話しており、容疑を認めています。

なぜ島根県まで車で移動したかについては、被疑者の
内心に関わることですから控えさせていただきたい」
と捜査関係者は口をつぐみ、
「裁判では、そこが(量刑の)争点になるでしょうね」
と何らかの理由が存在していることを認める。

あるいは思い出の地で自らも命を絶ち、無理心中を
完結させようとしたのだろうか。
犯行時刻は3月21日未明。同じ棟に住む70代の女性が、
大きな物音を聞いていた。

「深夜0時過ぎ、ドスンって何かを落とすような大きな
音がしたんです。いま思えば、遺体を落とした音だったん
やろうな。(遺体を運んだと思われる)エレベーターは、
いまも怖くて乗れなくて……」

近所の80代女性は仲子容疑者は、「背が小さくて
ガッチリした日本男児って感じやった」と証言する
啓世さんは「背が高くてスラッとしてきれい。
お化粧もちゃんとして、身なりをきちんとする人」という

司法解剖の結果、死因は頸部圧迫による窒息死。
争った形跡はなかった。就寝中の啓世さんの首を、
仲子容疑者が絞めて殺したとみられる。

仲良し夫婦を襲った異変とは

現在の県営住宅から徒歩5分のところに以前、
古い県営住宅が建っていた。
そこで暮らしていた仲子夫妻を知っているという
40代の女性は、「15年くらいのお付き合いになります。

ケンカをするような声を聞いたこともないし、旦那さんが
いるときは出かけるのはいつも一緒でした。
夫婦仲はよかったと思います。

“孫の野球の応援に行くの”って話し、旦那さんの
運転する車に乗って出かけて行ったのを覚えています」
と証言する。

仲子容疑者は、プラント関係の仕事で海外勤務が長く、
「年に数回、帰国するぐらいだった。
中東のイランだかイラクだかに行っちょるって聞きました。

5年ほど前に大腸がんを患ってね。手術したんだけど、
その後もまた海外に行きよった。
昨年11月に帰国して、また大腸がんの手術をしたんよ。
それ以降は仕事を辞めて、ずっと家におった」
(前出・70代女性)

長い間、不在だった仲子容疑者は啓世さんと一緒に
暮らし始めるとすぐ、妻の異変に気づいた。
その様子を最初に指摘したのは前出・70代の女性だった。
2016年5月末、現在の県営住宅に引っ越して間もなく、
啓世さんを訪ねた際、女性は察知したという。

「家の中に消臭スプレーや洗剤など、同じものが
何個もあったんです。数えたら、5、6品目で、全部で
100個もあった。

私も仕事で認知症の人を見るから、これは間違いなく
認知症やと思い、週に1回は必ず来ていた娘さんに、
お母さん認知症やないやろうかって告げた。

そしたら“そんなこと、わかっちょる、恥ずかしくて
言えんかった”って話してね。
病院にも連れていっとったみたいだけど」

啓世さんは、'15年ごろまで市内にある大企業の独身寮の
食堂で働いていた。自己都合で退職したという。
「7年ほど働いてくださいました。遅刻や欠勤もなく、
まじめに仕事をなされていましたよ。

ただ、きょうは何時に来たのか? 
など物忘れが激しくなっていたんです。
辞める理由として“腰を悪くしたから”と言っていましたが
……」(食堂の運営会社の関係者)

韓国ドラマを見て、夜には大好きな焼酎を飲んでいた
という美しい啓世さんだったが、・・・
「昔は女優といってもおかしくないような感じやったけど、
仕事をせんくなって年相応に変わっていった」

前出の70代の女性は、
「啓世さんは、何度も同じようなことを話すことがあった。
お姉さんがすでに亡くなっているんだけど、
“お姉さんが亡くなったんや”と話したと思ったら、
10分後にはまた“お姉さんが亡くなったんや”と。

症状がないときもあるから、まだ初期の段階やったん
やろうけどな……」
最近は、パジャマ姿のまま外出する姿が何度も、
近所の住民に目撃されていた。
スーパーでもパジャマ姿で買い物をしていたという。

「旦那さんは車の中で待っていて、奥さんがひとりで、
買い物をしていました。
以前は、身なりもしっかりされている方だったのに……」
(従業員)

子どもに重荷は背負わせられない
すっかり変わってしまった妻を、ただ見守る仲子容疑者。

前出の女性は、
「奥さんは本当にチャキチャキした人だったから、
ご主人も変わっていく姿を見るのがつらかったのだと
思います。大腸がんが再発し、自分が死んだら奥さんの
面倒を子どもにみてもらわなければいけない。
ご主人も苦しかったんでしょうね」と心情を酌み取る。

前出の70代の女性は、「昔は苦労したみたいだけど、
最近は体調をのぞけば本当に穏やかで、年金も夫婦で
20万円ほどもらっていたはず。

孫を可愛がり、娘が来ると孫のために“7000円もする
高いお肉を買って渡した”って話したりしてましたよ」
と恵まれた暮らしぶりを明かし、「今年1月には、子どもや
孫らと国民宿舎に遊びに行ったそうです。

お正月は毎年、家族が集まってワイワイやっちょった。
仲のいい家族で、旦那さんは12月頭には正月の食材を
そろえたりしてね。

子どもや孫を本当に大事にしとった。
だから余計に、子どもに(介護の)重荷を背負わせたく
なかったのだろうね」

夫婦がいなくなった自宅の玄関前には傘が2本。
ベランダにはタオルなどの洗濯物が干されたままで、
夫は妻の遺体と最後のドライブに出かけた。

どこへ向かっていたのか、そして、その目的は? 
すべては裁判で明かされる。・・・

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「また ダメだったの~」 「・・・・」
そう、また落ちた。 でも今度はイイ線まで行った
と思っていた。

役員面接までたどり着き、「うちに入ったら、
どんなポジションに就きたい?」 とまで聞かれた。
てっきり合格通知が届くものと信じていただけに、
落胆は大きい。

サトルは大学4年生。もう1年以上、「就活」を
しているが決まらない。
公務員試験もいくつか受けたが全部不合格。

大学の旅行サークルの1年後輩、つまり3年生が
内内定をもらったと聞くと悲しくなる。
周回遅れなのだ。その上、カノジョにまで
そんなことを言われると泣きたくなる。

最初は、誰もが知る大企業ばかりを受けていた。
自信があった。 けっして、成績が良いわけではないが、
「やる気」と「元気」はある。

学祭では、実行委員も務めた。他の大学との
ネットワーク委員会では、 ボランティア活動に
打ち込んでいた。

そんなはずはない・・・。
まさか、オレがダメだなんて・・・。
不合格を告げられるたびに、自信を失くしていった。
ほとんど名前を知られていない中堅企業にも
採用されない。

さらに、ランクを落として、やむをえず受けた
中小企業にもフラれた。 カノジョのユイが言う。

「いつもオレがオレがって自信家だったのに、
がっかり。  サトルって結局誰にも認められない
人間だったのね」
「そんな・・・」
「そういうのを、独りよがりって言うのよ」

(オレが独りよがり・・・)
そう言い捨てたユイからは、もう3日もメールが
来ない。悔しくて、悲しくて、こっちから
連絡したくなかった。

(見返してやる!)と思ったが、その術は
見つからなかった。 焦燥の中で、思った。
誰も自分のことを認めてくれない。

最初は、「みんながオレの実力を理解できない
だけだ」と思っていた。 しかし、不合格が30社を
超えた頃から不安になった。

「ひょっとして、自分に能力がないのではないか」と。
さらに進んで、この頃では、 「誰もオレのことなんか
見ていてくれないんだ」と思うようになった。

(オレがこの世から消えても、誰もわからない)
(オレはダメな奴なんだ・・・)

午後3時半。サトルは、朝から何も食べて
いないことに気づいた。 元気が失せると、
お腹も空かないようだ。

大学近くのいつものコンビニで、 何か食べるものを
買うことにした。
入れ違いに、経済学原論の教授がカップラーメンを
手にして出てきた。

追試を受け、研究室を何度も訪ね、何とか
ギリギリで単位をもらった先生だ。

「こんにちは、お世話になりました」
教授は、奇異な目を向けた。そして言った。
「ええっと、キミは誰だっけ」

出来が悪いのはともかく、あんなにもめたのに
記憶に残っていないとは・・・。
それは、今のサトルに追い討ちをかけるような
台詞だった。

誰もオレのことなんか気にしていないんだ。
すべてが詰まらないことのように感じられた。
さらに、世の中の全部が腹立たしく思えた。

おにぎりを買おうとして、いつもの冷蔵棚の
前に立った。
「チェ!」
サトルは舌打ちをした。こんなことはなかった。
ほとんど在庫がない。
「ちゃんと揃えとけよ・・・」

ささやくような声でボヤいたが、周りには誰もいない。
好きな具のおにぎりがなかった。
仕方なく、オカカと梅干を手に取った。

隣の乳製品のコーナーで、何げなく 500ミリリットルの
牛乳パックを つかむ。 レジには三人並んでいた。

(チェ!早くしろよ)
何やら、女性客と店員が親しげにおしゃべりしている。
「よかったねぇ、受かったのお~」
「はい、ありがとうございます」

お客は、見かけたことのある顔だ。
たしか同級生のはずだ。 ユイの友達だった
かもしれない。驚いたことに、 店員は60歳を
とうに過ぎていると思われるオバサンだった。

オーナーの家族なのか。バイトにしては
歳を取りすぎている。

「もうダメかと思ってました。
ようやく就活も終わりです」
(なんだって!コノヤロー)
人の不幸は蜜の味という。反対に、
他人の成功は腹が立つ。 こいつは、
採用試験に通ったらしい。

「おいっ、何ノロノロしてんだよぉ~。  
さっさとレジ打てよ、オバサン!!」

それを耳にして、女の子がしかめっ面をして
振り向いた。 その向こうで、オバサン店員が
ニコッと笑った。

「ごめんね~、この娘、会社に受かったって
いうんで嬉しくてね」
「聞いてりゃわかるよ」
「あら、そう。ちょっと待っててね」

前の2人の支払いが終わり、ようやくサトルの
番になった。 おにぎり二つと、牛乳を差し出した。
それを見たオバサンが言った。

「あら、変ね」
「何が変なんだよ~、モタモタしやがって」
「ううん、あなたのことじゃないのよ。

いつもなら、配送のトラックが来る時間なの。
あと5分待ってくれない?」
オバサンが何を言っているのかサトルには
皆目見当が付かなかった。

(ボケてんのか、オバサン)

怒りで目を三角にしたサトルに、
オバサンは言った。
「ごめんね。あなたいつも、シャケと昆布の
おにぎり買うでしょ。  

私がここで働くようになってからだから、
もう1年半以上も同じものばかり。  
よっぽどシャケと昆布が好きなんだと思ってね。

さっきも、おにぎりの棚で残念そうに溜め息
ついてたでしょ。  
もう5分もすれば届くと思うからさ。
ちょっとだけ我慢してもらえないかな」

「え!?・・・」

「ほら、来た!」
オバサンの視線の先には、駐車場に入って来た
配送車が見えた。

(そんなに前から、オレのこと見ていてくれた
人がいる)
そう思うと、サトルは胸が熱くなるのを覚えた。

「そうそう、こういう寒い日は、冷たい牛乳は
お腹を壊すわよ。  
温かいものにしておきなさい。
コーンポタージュスープなんてどう?
温まってるわよ」

さらなる一言で、サトルの涙腺は決壊した。
・・・



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