2015年7月 9日 (木)

妄想劇場・特別編

妄想劇場・特別編

信じれば真実、疑えば妄想……

Mituo2_2

昨日という日は
歴史、
今日という日は
プレゼント
明日という日は
ミステリー




『下座に生きる』その2

 



坐という文字は土の上に、二人の人が
並んでいる、
上下でなく対等にならんでいる
そこが実にいい


「再・リクエスト」
・18歳の孤児の生涯
それはもっとも尊い人としての逝き方。


「お前の両親はどうした?」
 「そんなもん、知るけ」
嫌なことを聞くなと拒絶するような雰囲気だ。
「知るけって言ったって、親父やお袋が無くて
赤ん坊が生まれるかい」
少年は激しく咳き込んで、血を吐いた。
おれはなあ、うどん屋のおなごに生まれた
父無し子だ。親父はお袋のところに
遊びに来ていた大工だそうだ。
お袋が妊娠したって聞いた途端、
来なくなったってよ。
お袋はおれを産み落とすとそのまま死んじまった」

お母さんは、 うどん屋で奉公している中に、
出入りのお客さんと仲良くなって妊娠した。
それを知ったその男は、 彼女から
遠ざかっていった。
結局、 お母さんは、 母体が
危ないよといわれながらも、
「自分が死んでもこの子だけは
何とかこの世に送り出して欲しい」 と
お医者さんに頼み、 お腹に宿した子を産んだ。
名前は、卯一と付けられた。
お母さんは、 お医者さんの言う通りに、
産んだ後に、息を引き取った。

「そうか」
「うどん屋じゃ困ってしまい、人に預けて
育てたんだとよ。
そしておれが7つのときに呼び戻して出前をさせた。
学校には行かせてくれたが、
学校じゃいじめられてばかりいて、
ろくなことはなかった。

店の主人からもいつも殴られていた。
ちょっと早めに学校に行くと、
朝の仕事を怠けたと言っては殴られ、
ちょっと遅れて帰ると、遊んで来たなと言って
殴られた。
食べるものも、客の食べ残ししか
与えられなかった。
だから14のときに飛び出したんだい」

「そうか。いろんなことがあったんだな」
十四歳の時に、家を飛び出して、そして、
神社の賽銭泥棒になった。
卯一は何かを思い出すように、遠くを見た。  

「昔、おれが神社の床下で寝起きしていたころだ。
朝起きてみると、境内の大きな栴檀の木の下で
泣いている九つぐらいの女の子がいた。
おい、どうしたと近寄っていってもその子は
逃げないんだ。ぼろぼろの着物を着た
おれの姿を見たら、大抵の子は
恐ろしがって逃げるのにな。
『昨晩、おっかさんに叱られて、
家を放り出されたの』
朝御飯は食べたのかと聞くと、
昨夜も食べていないという。

『ちぇっ、おれよりしけてやんの』と言いながら、
縁の下に潜り込んで、
とっておいたパンを差し出した。
『これでも、食いな !』するとその子は
目をまん丸くして、
『えっ、兄ちゃんくれるの』と言いやがった。
おれのことを兄ちゃんって言ったんだ。
あの馬鹿たれめが。

『やるから早く食いな』って言うと、
むさぼるように食った。  
それでおれは おれの分の半分も差し出して、
『これもやるから食いな』って言うと、
それ食ったら兄ちゃんの分がなくなるというんだ。
あの馬鹿たれが。いいから食えというと
おいしそうに食った。

『食べ終わったら、早う家に帰れよ』と言ったが、
その子は帰らんという。帰らなかったら、
おれみたいになっちまうぞと言っても、
『おっかさん、大嫌い。
もう家には帰らん!』と言う。

脅かしたら帰るだろうと思って、
帰らんと殴るぞと拳を振り上げると、
家の方に逃げた。
追っ掛けると、その子は二つ目の横丁を曲がって、
豆腐屋に駆け込んでしまった。

『お前、昨晩はどこに行ってたんだ。
心配したぞ』家の人がそういうのが聞こえてくる。
『ざまあ見ろ。帰りやがった。
よかった、よかった』
おれはそう思って神社に帰ってきた。

でもなあ、でもなあ・・・」そこまで話すと、
卯一は涙声になった。
「どうした、泣いたりして」
「おれはなあ、またもとの独りぼっちに
なってしまったんだ」
卯一はわあわあ泣いた。あの枯れ切った
体のどこから出るかと思うほどに泣きじゃくった。

「そうだったのか。そんなことがあったのか。
ごめんよ。思い出させちまって」
卯一は泣き止むと、意を決したように
三上さんを見据えて言った。
「おっさん。笑っちゃいかんぞ」
「何じゃ。笑いはせんぞ。言っちまいな」
「あのなー、一度でいいから、
お父っつぁんと呼んでいいかい」
三上さんは思わず卯一の顔を見た。

この機会を逃すまいと真剣そのものだ。
「ああ、いいよ。わしでよかったら、返事するぞ」
「じゃあ、言うぞ」「いちいち断わるな」
しかし、卯一はお父っつぁんと言いかけて、
激しく咳き込んだ。
身をよじって苦しんで血痰を吐いた。
三上さんは背中をさすって、介抱しながら、
「咳がひどいから止めておけ。
興奮しちゃあ体によくないよ」と言うのだが、
卯一は何とか言おうとする。

すると続けざまに咳をして、死ぬほどに苦しがる。
「なあ卯一。今日は止めておけ。体に悪いよ」
三上さんは泣いた。それほどまでして、
こいつはお父っつぁんと言いたいのか。
悲しい星の下に生まれたんだなあと思うと、
後から後から涙が頬を伝わった。

苦しい息の下からとぎれとぎれに、
とうとう卯一が言った。
「お父っつぁん!」
「おう、ここにいるぞ」
卯一の閉じた瞼から涙がこぼれた。
どれほどこの言葉を言いたかったことか。
それに返事が返ってくる。

卯一はもう一度言った。「お父っつぁん」
「卯一、何だ。お父っつぁんはここにいるぞ」  
もう駄目だった。大声を上げて卯一は泣いた。
十八年間、この言葉を言いたかったのだ。
わあわあ泣く卯一を、毛布の上から
撫でてさすりながら、三上さんも何度も鼻を拭った。
明け方、とろとろと卯一は寝入った。
三上さんは安らかな卯一の寝顔に満足し、
一睡もせず足をさすり続けた。

つづく

「下坐に生きる」神渡良平(作家)


【巷の噂話】浮気に明け暮れた中村勘三郎





人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ


誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴と、言い訳になるから……


時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる






P R

カビの生えないお風呂

お風呂物語

furo











2015年7月 8日 (水)

歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ

Kobanasi_3


『フクロウとカラス』兵庫県の民話

むかしむかし、あるところに、
腕の良い染め物屋がいました。
この染め物屋は、お城からも染め物の
仕事が来るほどの評判でしたが、
この染物屋の息子がどうしようもない道楽息子で、
仕事の手伝いもせずにいつもふらふらと
遊び歩いていたのです。

ある日の事、お城からの使いが、
上等な白絹(しろぎぬ)を持って来て言いました。
「急な頼みですまないが、
殿さまが江戸へのぼる事になったので、
十日後にはこれを紋服(もんぷく)に染め上げてくれ」
「へへーっ。必ず十日後には、
染め上げますので」

こうして染め物屋の主人は、さっそくその白絹に
下地を練り込み、ていねいに乾かしていました。
するとそこへ、酔っぱらった道楽息子が
帰ってきたのです。
「なんだ、親父。また、仕事をしているのか?
染め物なんて、川に入って冷たい思いをして、
また乾かして冷たい思いをする。

そんな事を、毎日繰り返してどうするんだ?
それよりも、おれみたいにバクチでもすればいいんだ。
そうすれば金なんて、いくらでも手に入るのによ」
「しかし息子よ、働くというのは・・・」
「うるせえ! おれに説教をするな!」
そう言って道楽息子は、なんと殿さまの白絹に
泥を塗りつけてしまったのです。

「ああっ! お前は、何て事を!」
染物屋の主人はあわてて白絹を洗い直すと、
再び下地を練り込んでていねいに
乾かそうとしたのですが、
その日から毎日雨が続いたために、
約束の日までに白絹を染めることが
出来なかったのです。

やがて、お城からの使いが染めた白絹を
取りに来たのですが、白絹が染め
上がっていない事を知った殿さまは大変怒って、
「このふらち者を、討ち首にせい!」と、
染物屋の主人を殺してしまったのです。

これを知った道楽息子は、
父親の死骸(しがい)に取りすがって泣きました。
「すまねえ、親父。おれが、馬鹿だった」

そしてこのうわさを知った近所の子どもたちに、
道楽息子は寄ってたかって
石を投げつけられたり、
棒で叩かれたりしたのです。

道楽息子は、くやんでくやんで、
とうとうフクロウになってしまいました。
そして人目につく昼間は林の中に隠れて、
夜も暗くなってから出歩くようになったのです。

そして道楽息子をいじめていた子どもたちは、
カラスになりました。
こうして今でも、カラスは昼間に
フクロウを見つけると、
寄ってたかってフクロウを
いじめるのだそうです。


おしまい


『わらびの恩』





『姥っ皮』新潟県の民話

むかしむかし、ある長者の家に、
とても気立てが良く、美しい娘がいました。
娘はみんなに可愛がられて育ちましたが、
でも新しいお母さんがやって来てから娘の
運命が変わりました。

新しいお母さんにはみにくい娘がいた為、
自分の娘よりもはるかにきれいな娘が憎かったのです。
そこで新しいお母さんは、美しい娘を毎日いじめました。
お父さんはその事を知っていましたが、
せっかく来てくれた新しいお母さんには
何も言いませんでした。
そして新しいお母さんに言われるままに、
お父さんは娘に家を出て行けと言ったのです。

娘が家を出て行く日、新しいお母さんもお父さんも、
娘が家を出て行くのを見送ろうともしませんでした。
でもただ一人、最後まで娘に優しかった
乳母だけが娘を見送り、目に涙をためながら
出て行く娘に言いました。
「お嬢さま。あなたさまは、とても器量よしです。
その為に、この様な事になりました。
そしてこんな事は、世に出てからも続くでしょう。
そこで用心の為に、これをかぶって行きなさい。
あなたさまの事を、心からお守りくださる
お人が現れるまでは」
そして乳母は姥っ皮(うばっかわ)と言って、
年を取ったおばあさんになるための作り物の
皮をくれたのです。
娘はそれを被って年寄りのおばあさんに化けると、
その姿で家を出ました。

年寄りの姿になった娘は、ある大商人の家の
水くみ女に雇われました。
娘はいつも姥っ皮を被って働き、
お風呂も一番最後に入ったので、
誰にも姥っ皮を脱いだ姿は見られませんでした。

そんなある晩の事、娘がいつもの様に
姥っ皮を脱いでお風呂に入っているところを、
散歩に出かけていたこの家の若旦那が
見つけてしまったのです。
「何と、美しい娘なんだ」
若旦那は娘に声をかけようとして、思い止まりました。
「いや、よほどの事情があって、
あの様な皮を被っているのだろう。今は、
そっとしておいてやろう」

若旦那はその場を立ち去ったのですが、
娘に一目惚れした若旦那は、それ以来
食事が喉を通らず、とうとう
病気になってしまったのです。
何人もの医者に診てもらいましたが、
若旦那の病気は全然治りません。
そこで心配した父親の大旦那が
有名な占い師を連れて来て、
若旦那の病気を占ってもらいました。

すると占い師は、にっこり笑い、
「これは、恋の病ですな。
このお屋敷には、多くの若い女中がいます。
おそらく若旦那は、その女中の誰かを
好きになったのでしょう。
その娘を嫁にすれば、この病気はすぐに
治ってしまいます」と、言うのです。

「何と、息子は恋の病であったか。
それはちょうど良い、息子にはそろそろ
嫁を迎えねばと思っていたところだ」
そこで大旦那は家中の女中に命じて、
一人一人若旦那の部屋に行かせてみました。

大旦那は隣の部屋から細くふすまを開けて
若旦那の様子を見ていましたが、
しかし若旦那はどの女中が来ても
何の興味も示しません。
大旦那は首を傾げると、
「はて? これでこの家の女は全てのはずだが。……
いや、もう一人いるが、
あれは水汲みのばあさんだし」と、
思いつつも、念には念を入れて、
大旦那は水汲みばあさんを若旦那の部屋に
連れて行きました。

すると若旦那は布団から起き上がって、
水汲みばあさんにこう言ったのです。
「どの様な事情でその様な姿をしているのかは
分かりませんが、もしよければ、
わたしの妻になっていただけませんか?」

すると娘はこくりと頷いて、姥っ皮を脱いで
美しい娘の姿を見せたのです。
それをふすまのすき間からのぞいていた大旦那は、
大喜びです。
こうして姥っ皮を脱いだ娘はこの家の嫁となって、
いつまでも幸せに暮らしたという事です。

おしまい


ネコがネズミを追いかけるわけ






人の為(ため) と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ





誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴と、言い訳になるから。


時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる 






P R

カビの生えないお風呂

お風呂物語

furo









2015年6月15日 (月)

妄想劇場・番外編(18禁)

妄想劇場・番外編(18禁)

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

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18歳未満禁止の内容が

含まれています
18歳未満の方は
ご遠慮下さい。





昨日という日は歴史、 今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー


アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.



離婚した母と二人暮らしの少年。
そこに乗り込んできたのは、
中年の男だった……


樹新(いつきあらた)がこの街に越してきて、
今日で一週間になる。
まだ十歳、小学校四年生の新にとって、
この七日間はまさに激動の日々であった。
母の恵(めぐみ)と二人、住み慣れた
高級マンションを離れて安いアパートで暮らし始め、
姓も本郷から母の旧姓である樹へと変わった。
初めての転校も経験。 知らない学校に、
初対面のクラスメート。何もかも不慣れな状況で、
時間だけがばたばたと 慌ただしく過ぎていった。

父と母の間に何があったのか、
細かい事情は分からない。
だがそれでも、二人の間に埋めようのない溝が
横たわっていたことは、
子供の新でも容易に 理解することができた。
(とにかく……) お母さんを大事にしよう。
新は強く、そう思っている。
頑張って勉強して早く立派な大人になろう。
そうすれば母に余計な心配をかけずに済むし、
自分の力で守ってあげることだってできるはずだ。
だがその一方で、新は恵と二人だけで過ごす
この暮らしが決して嫌ではなかった。

立派なマンションで両親が言い争う姿を見るより、
たとえ貧しいアパートでも、
母と二人で 仲よく過ごす方がよほどいいと思えた。
引っ越して以降、生活レベルはぐっと落ち、
食事などもかなり質素になっていたが、
そんな ことは新にとって何の問題にもならなかった。
優しくて綺麗な自慢の母と安らかな日々を送れる。
それがただ、嬉しかった。
そんなわけで、今日も樹家の夕食は
二人だけの簡単なものとなるはずだった。

なる、はずだったのだが。
この日の食卓は、やけに豪勢だった。
「がっはっは」 新の正面でどっかりと
ふんぞり返るように座っているのは、
見慣れない中年の男。 桐林卓二
(きりばやしたくじ)と名乗った
その男は色黒の強面で、昔ヤクザ映画に
よく出て いたアニキと呼ばれる俳優に
ちょっと似ていた。

「おお、おっとっと。こぼれるこぼれる」
恵が注いだビールにおちょぼ口をのばしながら、
桐林は上機嫌であった。
「あー、新くんといったか。
色々大変だったがもう安心だぞ。
おじさんを本当の親父と思ってくれて
構わんからな。何かあったらいつでも言え。
がっはっは」 豪気にそんなことを言いながら
がぶがぶビールを飲み干し、
「おう、もう一杯」などと妙に 図々しい態度で
おかわりを要求する。

「……はい」 新は今にも消え入りそうな声で
ようやくそれだけ返事をしたが、
あとは食事の間中ひたすら
黙りこくるばかりであった。
とにかく、怖かった。
父は理屈っぽい優男であったため、
暴力の危険を感じたことはない。
母との言い争いがエスカレートした時でも
詰り方がどんどん陰湿になるだけで、
手を上げた ことは一度もなかった。

だが、この桐林卓二という男は違う。
何かおかしなことを言えばすぐビンタの一発も
張ってきそうな威圧感が、固太りの全身から
ぷんぷん漂っていた。
「よし、じゃあ俺はこっちの茶の間で
寝るってことだな」
「……」  食事とその後の団らんを終え、
桐林が家に泊まることが明らかになると、
新の心中に巣食う 恐怖はますます
増大の一途をたどった。

樹家の間取りは、六畳二間。
リビングはフローリング、寝室は和室という
造りになっている。
一応申し訳程度にふすまで 仕切られてはいるが、
二部屋の境界線はほとんどないに等しい。
新は和室で恵と二人、布団を並べて
床についていた。
さすがにもう一緒の布団で寝ることはないが、
それでも距離は十分に近い。
これも新が今の 生活を気に入っている
理由の一つだった。
だが、今日はまるで事情が違う。 「……」
初めて味わう未知の恐怖に、眠るどころか
目は冴える一方。さっきからまんじりともせず、
時計の針が進む音を聞き続けるばかりだ。

そこに。 隣の部屋から、ごそごそと
物音が聞こえた。
「!」 新は慌てて身を翻すと、
入口側に寝ている恵に背を向け、胎児のように
身体を丸くしながら 壁のシミとにらめっこを始めた。
重い足音がのしのし響いて、床がきしみながら
微かに揺れる。建てつけの悪いふすまが、
少々耳障りな音をたててずずっと開いた。

「……ふん」姿を見せるなり荒い鼻息を吐いたのは、
言うまでもなく桐林卓二。
「さて、と」 桐林は親子の寝室に踏み込むと、
着ていた下着を脱ぎ捨てて素っ◎になった。
そして素早く 恵の布団をめくると、
のしかかるような体勢で上から覆いかぶさる。

続く


(18禁)フィーリング



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる



Tinko_2
人の為(ため)と
書いて
いつわり(偽)と
読むんだねぇ




誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……







P R

カビの生えない・お風呂

お風呂物語

furo










2015年6月13日 (土)

信じれば真実、疑えば妄想……

メジャーでは無いけど、
こんな小説あっても、良いかな !!

信じれば真実、疑えば妄想……

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

アングラ小説です、不快感がある方は、
読むのを中断して下さい.


Author:紀之沢直

kensin

韓信
紀元前二〇〇年代の中国大陸。
衰退した秦の末期に
生を受けた韓信は、成長し、
やがて漢の大将軍となる。
「国士無双」「背水の陣」
「四面楚歌」
そんな彼を描いた小説。


漢の韓信-65ー京・索の会戦

滎陽の東にある邑が京、南のそれが索と呼ばれる。
このふたつの邑の間には迫り来る
敵の様子が一望できるほどの平野部が広がる。
韓信はこの平野部を楚を迎撃する決戦場と定めた。
広い平原では騎兵や戦車が効果的である。
韓信はそれをわかっていたが、
前陣を歩兵中心に固めた。
なおかつ全軍を真四角の方陣に固め、
その外側にはすべて歩兵を配している。
騎兵や戦車は一箇所には集めず、
一見無作為であるかの様に不規則な形で随所に散らした。 

そして韓信自身は方陣の中心に身を置く。
これが司令部であり、親衛隊を中核とした
韓信直属の部隊が彼の周囲に位置する。
後方には韓信に守られるように漢王劉邦がおり、
戦車の台上に屹立している。
その脇には参乗の樊噲が、御者台の上には夏侯嬰が
いつもと同じようにいる。
張良は劉邦の戦車の横に騎馬で位置していた。
さらにその後ろは盧綰の率いる一隊が
殿軍を受け持つ。

両翼は右翼に重鎮の周勃、
左翼に若手の灌嬰(かんえい)が率いる隊が担当した。
絹商人あがりの灌嬰の下には、
もと秦の騎兵隊が精鋭として配置された。

斥候から得た情報によれば、楚は軍を結集して
滎陽に攻め入らんとしており、
その数は十万に及ぶ、ということだった。
これに対して漢軍は四万程度でしかない。
圧倒的不利な条件でありながら、
韓信がこの地で楚軍を迎え撃とうと決めた理由は、
斥候の伝えたもうひとつの情報にあった。

「楚軍は、十万の兵をふたつに分け、
二段構えの策をとっている」
この情報を韓信は比較的早い時期に入手し、
策を練ることができたのである。
楚の目論みは、第一陣と第二陣に分かれた時間差攻撃で
漢軍を段階的に追い込もうというものであり、
常に一人で二人以上の敵と相対する楚兵の
勇猛さを考えれば、効果的な作戦であった。

第一陣が漢軍と互角以上の戦いをすれば、
第二陣は予備兵力として温存が可能である。
いくら楚兵が勇猛だといっても、
ひとたび戦いになれば損耗はつきもので、
できるだけそれを抑えたいという項羽の
気持ちがあらわれた陣形である、と韓信はみた。

「項王の個人的武勇は凄まじいが、
将としては凡庸である。……
麾下の兵の勇猛さに頼りすぎている」
韓信はそう言い、ふたつに分かれた楚軍を
各個撃破する決心を固めた。

情報は時の経過につれて、明瞭になっていく。
このたび項羽は自ら出征し、第二陣の
中軍に属していることが判明した。
そして、第一陣の将の名がわかったのは
戦闘開始のほんの数刻前である。 
第一陣の将は、鍾離眛であった。

眛……。ついに我々も剣を交えることになったか。
この日が来ないことを願っていたが……。
願わくば、私の前に姿を現すな。
韓信は思ったが、作戦を開始するにあたって、
そのような思いを頭の中から払いのけた。

なるようにしかならない。そう思うしかなかった。
「前衛の部隊はかねてよりの指示どおりに動け。
両翼の部隊は合図を聞き逃すな。
我々はこれより楚軍を迎え撃つが、
これは今後の漢の命運をかけた戦いであると言ってもいい。
この戦いに敗れれば、我々は滎陽はおろか、
関中までも失うであろう。
そのため、諸君には心して当たってほしい。
また、諸君には覚悟してもらいたいが……
確実にこの中の何名かは命を落とす。
それが今の我々の置かれた立場というものである。

だが、悲観するな。我々は弔うことを忘れはしない。
……では諸君、準備はいいか」
韓信の作戦前の演説は、決して兵たちを煽動するような
熱い口ぶりではなかったが、逆にそれが緊張感を高めた。
熱し過ぎず、冷め過ぎず、
漢軍は適度の精神状態で楚軍を迎え撃つことになった。

楚軍の進撃する姿が彼方に見え始めた。
見通しのよい平野部では伏兵など用意できず、
お互いに正攻法で競い合うしかない。
正面からぶつかり合って激しく火花を散らす。
武人が武人らしく戦う絶好の機会であった。
しかし、韓信は自分に武人らしさなど求めておらず、
このため柔軟な思考でこの難局を乗り切ったのである。


つづく

Author :紀之沢直
http://kinozawanaosi.com.

愚人は過去を、賢人は現在を、
狂人は未来を語る


歌は心の走馬灯、
 歌は世につれ、世は歌につれ、
  人生、絵模様、万華鏡…


『かしこい女じゃないけれど』石原詢子
作詞:千家和也・作曲:市川昭介


歳の違いが どうだと言うの
人の噂がなんだと言うの
あなたと私に 愛さえあれば
この世のどこかで 暮らしてゆける
姉さん女房 きどるほど
かしこい女じゃないけれど





人の為(ため)と書いて
いつわり(偽)と読むんだねぇ

誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから……



時は絶えず流れ、
今、微笑む花も、明日には枯れる








P R
カビの生えない・きれいなお風呂

furo



お風呂物語






歴史・履歴への許可証

歴史・履歴への許可証

昨日という日は歴史、
今日という日はプレゼント
明日という日はミステリー

夢はでっかく、根はふかく。
花を支える枝 枝を支える幹 幹を支える根 
根はみえないんだなあ



Kobanasi_3

食わず女房(群馬県の民話)

むかしむかし、あるところに、
とてもケチな男が住んでいて、
いつも こういっていました。
「仕事は うんとするが、
ごはんを食べない嫁さんが ほしいなあ」
そんな人が いるはずないのですが、 

あるとき、一人の女が男の家を たずねてきて、
「私はご飯を食べずに、仕事ばりする女です。
どうか、嫁にしてくださいな」と、いうではありませんか。
それを聞いた男は おお喜びで、女を嫁にしました。
男の嫁になった女は、とてもよく働きます。
そして、ご飯をまったく食べようとしません。

「ご飯は食べないし、よく仕事をするし、
本当にいい嫁じゃ」
ところがある日、男は家の米俵が少なくなっているのに
気がつきました。
「おや? おかしいな。嫁はご飯を食べないはずだし」
とりあえず、男は嫁に聞いてみましたが、
「いいえ。 わたしは しりませんよ」と、いうのです。

あんまり変で、次の朝、男は仕事にいくふりをして、
家の天井に隠れて見張っていました。
すると嫁は倉から米を 1ぴょう担いできて、
どこからか持ってきた大きなカマで 
いちどに米を炊きあげました。
そして塩を 1しょう(→1.8リットル)用意すると、
おにぎりを次々とつくって、山のように積みあげたのです。
(おまつりじゃ あるまいし、あんなに沢山の 
おにぎりをつくって、どうするつもりだ?)

男が不思議そうに見ていると、嫁は頭の髪の毛を
ほぐしはじめ、頭のてっぺんの髪の毛をかき分けました。
すると頭の てっぺんがザックリと われて、 
おおきな口が開いたのです。嫁はその口へ、 
おにぎりを ポイポイ、ポイポイと投げこんで、 
米 1ぴょうぶんの おにぎりを全部食べてしまいました。

恐くなった男はブルブルと震えましたが、
嫁に気ずかれ天井から降りると、
仕事から帰ったような顔をして家の戸をたたきました。
「おい。いま、帰ったぞ」
すると嫁は、急いで髪の毛を束ねて頭の口を隠すとと、
「あら、 おかえりなさい」と、 
笑顔で男を でむかえました。男はしばらく無言でしたが、 
やがて決心して いいました。
「嫁よ、じつは今日山に いったら
山の神様から、お告げがあってな、 
『おまえの嫁はええ嫁だが、家に置いておくと 
とんでもないことになる。早く家から追い出せ』と、
いうんじゃ。だから すまないけど、でていってくれんか?

それを聞いた嫁はあっさりと いいました。
「はい。でていけというのなら、でていきます。 
でも おみやげに、ふろおけと縄を貰いたいのです」
「おお、そんなもので いいのなら、すぐに用意しよう」
男がいわれたものを用意、嫁さんが いいました。
「この 風呂の底に穴が開いてか、
みてもらえませんか?」
「よしよし、みてやろう」男が風呂の中に入ると、嫁は
風呂にフタをして縄をかけて、男を入れたまま
担ぎあげました。

ビックリした男が嫁の顔みてみると、嫁はなんと、
鬼婆に かわっていたのです。
鬼婆は男を風呂桶ごと担いだまま、
馬よりも早く駆けだして山へと入っていきました。
(こ、このままじゃあ、殺される! じゃが、どうしたら?)
男はどうやって逃げようか考えていると、 
鬼婆が木に寄りかかって一休みしたのです。
(いまじゃ!)男はその木の枝につかまって、 
なんとか逃げ出すことができました。

さて、そうとは知らない鬼婆は、またすぐに駆けだして
鬼が棲む村へ到着しました。
そして、大きな声で仲間を集めます。
「みんなこい! 美味そうな人間を持ってきたぞ」
仲間の鬼が大勢集まってきましたが、 
風呂桶の中を覗いて見ると中はからっぽです。

「さては、途中で逃げよったな!」
怒った鬼婆は山道を引き返し、すぐに男をみつけました。
「こらまてー!」「いやじゃ! たすけてくれー!」
鬼婆の手が男の首にかかる寸前に、
男は草むらへ飛び込みました。

すると鬼婆は、男の飛び込んだ草むらが恐いらしくて、
草むらの中には入ってこようとはしませんでした。
男はブルブルふるえながら、一生懸命に
念仏をとなえます。
鬼婆は草むらの回りをウロウロしていましたが、 
やがて あきらめて帰っていきました。

「た、助かった・・・しかし、
なんで助かったのじゃろう?」
じつは、男の飛び込んだ草むらには、
菖蒲(しょうぶ 葉っぱは剣状で80センチほど)が
いっぱい はえていたのです。
鬼婆は菖蒲の葉っぱが刀にみえて、
入ってこれなかったのです。

その日が ちょうど 5月5日だったので、 
いまでも5月5日の節句には、魔除けとして
屋根へ菖蒲を さすところが あるのです。


おしまい


イノシシの親子



三つの願い(フランスの昔話)

むかしむかし、町のはずれに、
主人とおかみさんだけでやっている、
小さな料理屋がありました。この夫婦は、
とくべつに金持ちではありませんが、
毎日の食べるものには不自由せず、
健康にもめぐまれて、幸せにくらしていました。

ある日の夕方のこと、金ピカの服を着た、
伯爵(はくしゃく)と伯爵夫人(はくしゃくふじん)が、
金の馬車(ばしゃ)にのって、
料理屋のまえを通りました。
それを見て、おかみさんがいいました。
「あの人たちみたいに、わたしも一度でいいから、
すてきなボウシをかぶり、
耳かざりをして、馬車にのってみたいものだわ」
すると、主人もいいました。
「そうだな。何をするのにも、
めしつかいに手つだってもらい、
いばっていられたら、いうことはないさ」

このおかみさんはスタイルがよく、
目のパッチリとした色白の美しい人でした。
「ねえ、おまえさん。わたしが
真珠の耳かざりをして、なぜいけないのさ」
「そりゃ、いけないっていうことはないさ。
そんなこというんなら、おれだって毎日、
おいしい酒をあびるほど飲んで、
楽しくくらしたいさ」

こんなことをいっているうちに、
二人には自分たちの生活が、
急にみすぼらしく見えてきたのです。
家のまえを通る貴族(きぞく)を見るたびに、
うらやましい気持ちがおこり、
とたんに自分たちには、
苦労ばかりしかないように思われてきたのです。

おかみさんは、ため息をつきながら
つぶやきました。
「こういう時に仙女(せんにょ)がいてくれたらねえ。
仙女が魔法のつえをひとふりすれば、
たちまちねがいがかなうっていうのはどうだい?」

こういったとたん、家の中にサッと
光のようなものがさしこんだのです。
二人はおどろいて、ふりかえってみたのですが、
だれもいません。しかし、
家の中には、たしかに人の気配を感じるのでした。
「なんだか、気味が悪いね」
二人が顔を見あわせていると、そこへスーッと、
女の人があらわれたのです。
「あなたたちの話は、みんな聞きました。
もう、ふへいをいう必要はありません。
ねがいごとを三つ、口でとなえなさい。
注意をしておきますが、三つだけですよ」

仙女はそれだけいうと、スーッと消えました。
主人とおかみさんは、しばらくポカンと、
口をあけたままでしたが、やがて主人が、
ハッとしていいました。
「おいおい、おまえ、聞いたかい!」
「ええ、たしかに聞きました。
三つだけ、ねがいがかなうって」
二人はおどろいていましたが、
だんだんに、うれしさがこみあげてきました。

「えへヘへへ。ねがいごとは三つだけか。
そうだな。一番はやっぱり、
長生きできることだな」
「おまえさん、長生きしたって、
はたらくばかりじゃつまらないよ。
なんといっても、金持ちになるこったね」
「それもそうだ。大金持ちになりゃ、
ねがいごとはなんでもかなうからな」
二人は、あれこれ考えました。
「ねえ、おまえさん、考えてたってはじまらないさ。
急ぐことはないよ。ひと晩ねれば、
いい知恵もうかぶだろうよ」

こうして二人は、いつものように
仕事にとりかかりました。
しかしおかみさんは、台所仕事をしていても、
三つのねがいごとばかりが気にかかって、
仕事がすすみません。
主人のほうも、ブドウ酒やごちそうが
目のまえにちらついて、仕事がすすみません。
長い一日がおわって、夜になり、
二人はだんろのそばに腰をおろしました。
だんろの火はごうごうもえ、
あやしい光をなげかけていました。
おかみさんは、だんろの赤い火につられて、
思わずさけびました。

「ああ、なんて美しい火だろう。
この火で肉をあぶり焼きしたら、
きっとおいしいだろうね。今夜はひとつ、
1メートルもあるソーセージでも
食べてみたいもんだわ」

おかみさんがそういいおわったとたん、
ねがいごとがかなって、
大きなソーセージがバタンと、
天井からおちてきました。
すると、主人がどなりました。

「このまぬけ!おまえの食いしんぼうのおかげで、
だいじなねがいごとを使ってしまった。
こんなもの、おまえの鼻にでもぶらさげておけ!」
主人がいいおわるかおわらないうちに、
ソーセージはおかみさんの鼻に
くっついてしまいました。

あわててひっぱってみましたが、
どうしてもとれません。
きれいだったおかみさんの顔は、
長いソーセージがぶらさがって、
見られたものではありません。
おかみさんは、大声でなき出しました。
それを見て、主人はいいました。

「おまえのおかげで、だいじなねがいごとを
ふたつもむだにしてしまった。さいごはやっぱり、
大金持ちにしてほしいとおねがいしようじゃないか」
おかみさんはなきじゃくりながら、
足をドタバタさせました。

「おだまり! もうたくさんだ。
さいごのねがいは、たったひとつ。
どうぞ、このソーセージが鼻からはなれますように」
そのとたん、ソーセージは鼻からはなれ、
おかみさんはもとの美しい顔にもどりました。
それから二人は、二度と不平などいわず、
今のくらしをたいせつにしたということです


おしまい


二つのおむすび



人の為(ため) と
書いて、
いつわり(偽) と
読むんだねぇ



誰にだってあるんだよ、人には言えない苦しみが。
誰にだってあるんだよ、人には言えない悲しみが。
ただ、黙っているだけなんだよ、
言えば愚痴になるから。



時は絶えず流れ、
  今、微笑む花も、明日には枯れる 






P R

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furo


お風呂物語






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